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PR活動をもっと戦略的に

PR活動をもっと戦略的に

認知拡大のためには、戦略的なPRが必要
広報の自走化を目指しノウハウを蓄積中

シャインマスカット・大玉桃・大粒さくらんぼなどを産地から直送する、株式会社Bonchi(ボンチ)

農業の世界をより良いものに変えるため、農業全体にイノベーションを起こし、多くの人が日本の農業に誇りを持てるようにと日々挑戦し続けている注目の企業です。

今回は、「食は人を幸せにする。より良い農業を創り出し、それによって誰もが幸せになる。それが私の夢」だという、同社の代表取締役 樋泉 侑弥様にPR活動に着手した背景や、取り組んだことでの成果について詳しくお話を伺いました。

代表取締役 樋泉 侑弥様

「ネタもと」導入前の経営課題や悩み

会社を設立したばかりで、まだ世の中に知られていない中、地元を活性化したいという思いで起業しました。

事業としては、「インターネット通販」でフルーツの販売を始めたので、まずは、通販サイトを知ってもらうことが必要不可欠でした。

ところが、そのための「認知拡大の手法」をどのようにおこなっていけばいいのかわからず、すごく悩んでいたのです。

「ネタもと」導入前の広報活動について

当時は、知り合いの企業に広報を手伝ってもらいプレスリリースの配信はしていたものの、メディアとのリレーションがなかったため、プレスリリース配信サイトに情報を掲載しているだけというものでした。

プレスリリースの内容も「新商品情報」のみで、配信サイトにプレスリリースを投稿しても、営業の連絡がたくさん来るだけで、メディア掲載につながることはなく、認知拡大していくことに繋げられずにいました。

また、メディアに向けて出していきたい情報はたくさんありましたが、配信サイトではニュース性のある話のみの投稿しかできず、どのように情報を届けていけばいいのか悩みましたね。

ネタもとを活用しPRに取り組んだ理由

認知拡大のためには、メディアの活用は必須だと思っていたので、PR活動をもっと戦略的に行っていきたいと考えていました。

ただ、新商品の情報発信だけでなく、「もっと会社の魅力や、人、事業内容など、いろいろな情報をより多くの人へ届けていきたい」という思いから、自身でもノウハウを学び、本格的な広報PR活動を開始することにしました。

今までは、プレスリリース配信サイトでプレスリリースを配信しても情報量が多く埋もれてしまっていたのですが、「ネタもと」であれば、クローズドサイト(非公開サイト)なので、メディアにのみ情報を届けることができるため、他のプレスリリース配信サイトに比べ情報の質が高く、埋もれづらいと思いました。

プレスリリース配信サイトでは、取材より派生が多いため、メディアとの接点を直接作ることができず、「自走化」することが難しいのですが、「ネタもと」は、広報のノウハウやメディアとの接点を自社に蓄えることができ、また、新商品の情報だけでなく、「社長や社員の情報」も出せる仕組みがあるため、僕が求めているものだと思いました。

一方的にこちらからプレスリリースを配信するのではなく、「メディアが求めている情報のリクエスト」に対し、受け身で答えることができたり、新商品の情報以外にも、既存の情報の切り口を変えて発信することができる点だったり、直接メディアとの接点が作れるプログラムがそろっているのは、今後の広報活動を考えるととても魅力を感じたので、ネタもとを利用することに決めました。

農家育成プログラムを活用した就農者

具体的に取り組んだことは?

1つ目は、ネタもとの「リクエスト」という機能を活用しエントリーしました。

「リクエスト」は、メディアが求めている情報なので受け身で情報を発信できることから、自分でメディアに刺さる切り口を考える必要がなく、「このようなネタ・情報を探しています」という、明確なテーマに対してアプローチできるので、とても効率がいいと思っています。そのため、当社では「リクエスト」をメインに活用しています。

2つ目は、メディアの方との接点作りを意識しています。

メディアとの繋がりを作ることは、一般企業においてとても大変だと思っています。

そのため、1人でも多くのメディアと接点を作ることができれば、その方から紹介していただけるようにさらに接点が増えるため、なるべくメディアの方と仲良くなることを意識しています。

ただ単に取材に応じるだけでなく、今後も関係性を作れるように共通点を探し、まだ公開していない情報の提供をおこなったうえで、業界情報など、メディアからしても価値のある情報をお渡しすることを意識しています。

PR活動で工夫したことは?

タイトルをキャッチーにする
私たちが書店で本を買うときと同じで、メディアの方もタイトルを見て、その先の内容を読み進めるかどうかを決めていると思います。

こういった理由からも、タイトルはすごく重要だと思っているので、読みたくなるようなキャッチーなタイトルをつけることを意識して書いています。

価値を提供する
記者が知らなさそうな「業界の知識や常識」をお伝えしたうえで、その情報が社会とどう関連しているのかまで落とし込んで伝えるようにしています。価値ある情報を自ら提供することで、記者の信頼を得ることにもつながると思います。

レスポンスを早くする 
メディアの方は忙しい方が多いと聞くので、連絡が来たらすぐに対応するようにしています。

また、取材に繋がった後も、なかなか記事にならないと催促したくなるのですが、記者のペースに合わせて連絡を取るようにしています。

掲載された媒体の一例
・bizSPA!フレッシュ
・スゴろく
・山梨日日新聞
・日刊ゲンダイ
・日本ネット経済新聞
・no-ma
・Yahoo!ニュース
・ニコニコニュース
・antenna
・ニフティニュース

「ネタもと」を活用して得られたこと

社内的な効果としては、社員の家族に安心感を与えることができたと感じています。当時は、起業したての企業ということもあり、社員になることを家族から反対された社員もいました。

しかし、メディアに掲載され、第三者目線での記事を家族が見ることで、家族からの応援をもらえるようになりました。

社外的な効果には、EC(Eコマース)の売り上げが3倍になりました。「○○を見て食べたいと思い購入しました」という声も多かったです。

また、就農希望者は、去年は2人のみでしたが、今年は15人くらいから連絡がきています。

県の新聞やTVなどの地元メディアでは、契約農家からの信用も得られ、友人・知人からたくさんの応援をもらうきっかけにもなりました。

中でも、一番感じたことはメディアウェーブです。1つの媒体に取り上げられると、その後、他のメディアからも連絡があり、うれしいことにさまざまな媒体からご連絡をいただくことができました。

どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか

若手で安定した起業家におすすめしたいですね。

通常PRを取り組むとなると、なかなかの費用が発生してきますが、「ネタもと」の場合は、メディアとの接点と、PRノウハウを低価格で得ることができるため、認知拡大が必要な新しい企業にはぜひ伝えたいです。

サービス自体とても良いので、費用感が合う企業は絶対に活用したほうがいいと思います。

今後の取り組みについて

農業を行っている樋泉代表

今年1年間は、主に「社長インタビュー」を受けさせていただきましたが、今後も引き続き、Z世代をアピールポイントとして、スピード感をもってさらなる情報発信を行っていきたいです。

また、新事業などもどんどん行っていく予定ですので、PR的に新しい事業をどのように届けていけばいいのかを考えたうえで開発をおこない、事業面の情報も発信していきたいです。

目標は、全国TVでの密着系に取材してもらえるように頑張りたいと思っています。

ただ単に、新商品のみのプレスリリースを配信し、メディアに取り上げてもらうだけでなく、樋泉代表が経営戦略の1つとして「PR戦略」を取り入れ、自らノウハウを蓄えたことが、さまざまな成果につながったようです。

「当社は、小規模な会社なので」

そのような理由で「PR」を諦めてしまっている企業様は、ぜひ、今回の株式会社Bonchiの事例を参考になさってみてください。

お忙しい中、快く取材に協力くださった株式会社Bonchiの樋泉代表、貴重なお話をありがとうございました。

参考:株式会社Bonchi様 社員4名( 2021年9月現在)


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