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知識ゼロから自走化を実現

知識ゼロから自走化を実現

「広報PR活動は、ファンづくり」に共感
無縁と思っていたPRに組んだ結果、
7カ月で想像以上の成果を獲得

1982年の創業から約40年、価値観が多様化、激動化する中、顧客のあらゆる要望に柔軟に対応し、「印刷業からよりよい社会の形成」の実現に取り組む、有限会社アサヒ印刷

受注生産の印刷業ながら、近年は、いつ、どこで、どんな種類のワクチンを接種し、どんな副反応があったかを記録できる「抗菌ワクチン手帳」を山形の大風印刷の協力を基にして自社で開発製造するなど、新たな事業にも積極的に挑んでいる企業です。

「BtoB企業相手の印刷業のためPRは無縁」と思っていた同社が、なぜ広報PR活動に着手したのか。
その結果、どのような成果を得られたのか。

「広報活動の自走化」に向け、着実に突き進む同社の代表取締役 漆澤 知昭様、執行役員 事業部長 齊藤 元様に詳しいお話を伺いました。

代表取締役 漆澤 知昭様。周囲に見えるのは創業時からの活版印刷機(提供:陸奥新報社様)

「ネタもと」導入前の経営課題・PR活動状況

弊社は、名刺・封筒・伝票といった企業が使用する事務用品の生産を行っています。受注生産のためお客様の指示通りの機械的な作業が中心です。販売先は、法人企業であるため、直接のエンドユーザーへの販売、開発商品などはありませんでした。

商品群が順調に推移する商品であれば潤沢に回っていく産業ですが、ペーパレスに移行する今の時代では、これまでの考え方や扱い方ではどんどん受注は減っていくばかり。社内でも、ただ言われたことをそのままやるというような空気感やテンプレート化された仕事の進め方など、悪い循環に陥っていました。

自社でも新たに良い商品を作りお客様に売っていかなければいけない。自分たちの存在意義やできることを発信していこう。このままではいけない、切り替えが必要だと感じていました。

当時は、「PRする商品がない」=「広報活動は必要ない」という短絡的な発想でした。そのため広報体制など全くなく、プレスリリースを書いたこともなければ、PRの一般的な知識すらない状況でした(齊藤部長)

ネタもとを活用しPRに取り組んだ理由

PRをしようと思ったきっかけは、「ものづくり補助金」で購入した最新設備を使い、自社で開発製造した商品をPRしていきたい、と考えていたときにネタもとと出会いました(齊藤部長)

ネタもとを選んだ最大の理由は、営業の方とサポート担当の方の「熱心さ」でした。そしてなにより、代表の本村さんの考え方、「ファンづくり」という考え方が弊社の経営理念と合致したことでした(漆澤社長)

最初に話をいただいた時は、正直、ネタもとを導入しようとは考えていませんでした。ただ、営業の方が新卒ながら一所懸命で熱がありました。営業をずっとやってきた私も弊社の代表も、その「懸命さ、必死さ」に心を打たれました。

「営業」とは「自分が愛する、好きなものや好きなことを一所懸命にプロモーション、プレゼンし、良いと思ってもらうための芸術」と私は思っています。

自動化した売れる仕組みのようなものができれば・・・という日々を繰り返しがちだった私も代表も、営業の方の一所懸命さを見て、「今必要なもの、足りなかったもの」が泥臭い熱意やヤル気や根性だったのではないかと、そう思えたのです。

「お客様から言われたものを言われたまま注文通りに製造し、間違いなく短期で納品」という自動化された作業では製造業として収束してしまう。製造業だからこそ、「こういったものが世の中に必要ではないか」という発信を自ら行っていかなければならない、そういった一所懸命さに欠けていたのではないかということを思い返すことができました。

「自分で良いと思った製品を作り、それを一所懸命にプロモーション、プレゼンするという芸術」これこそ、営業の価値だと思っています。そこに気づかせてくれた(思い出させてくれた)営業の方の一所懸命さが、PRに力を入れよう、ネタもとを利用してみようと思った決め手です(齊藤部長)

ネタもとを介したPRで大ヒットした商品「抗菌ワクチン手帳」
PR効果で発売4.5カ月で65,000冊累計出荷を記録

PR活動で工夫したことは?

1.メディアセミナー、プレスリリース勉強会の動画、ネタchの動画を視聴する
広報活動においては初心者のため、まずは、ネタもとのサポート担当者のアドバイスに従い、動画を見てノウハウを学んでいくことに取り組みました。

動画も1度見て終わりではなく、プレスリリースを作成するとき、メディアが探しているネタが届く「リクエスト」にエントリーするときなど、おさらいとして確認するようにしています。

とくに「メディアセミナー」は、メディアの声を直接聞ける機会なので、メディアの方が広報担当者へアドバイスしていたことは、すぐに取り入れるようにしています。

2.メディアとの接点を作り、直接アプローチをする
ネタもとのサポート担当者からアドバイスを受け作成したプレスリリースを、自社サイトやネタもとのプラットフォームに載せるだけではなく、自分たちの手でメディアに直接情報を届けるようにしました。

「メディア交流会」や「メディアセミナー」といったメディアとの接点を得られるプログラムには積極的に参加し、メディアリストを獲得しました。

また、地方の企業だからこそ「地元の媒体」へのアプローチが大切だと思い、記者クラブへの投げ込みを行いました。

その結果、1つのメディアに掲載されたことにより、地元の他の媒体にも取り上げられました。多くのメディアの方は、「掲載された記事」と「自社HP」を見たうえで問い合わせをくださいます。自社HPにプレスリリースを載せておくことで商材について理解してくださり、最初から突っ込んだ質問をいただけるため、より充実した取材へとつなげることができています。

3.あらゆる手段でアプローチをする
プレスリリースを作成したら、「電話以外」のあらゆる手段を使いアプローチをしました。

メディアの方は、1日に多くのプレスリリースを目にするため、1回のアプローチでは印象に残りにくいと学びました。それをもとにメールやFAX、郵送で商品を送るなど、迷惑にならない程度に印象を残す工夫をしました。

また、「手書きの手紙」を添えるなど工夫をし、良い印象を残すようなことも行っています(齊藤部長)

掲載された媒体の一例
・日本経済新聞 東北版
・日本経済新聞 電子版
・読売新聞 青森県版
・北海道新聞
・朝日新聞函館支社
・東奥日報
・陸奥新報
・Yahoo!ニュース
・デーリー東北
・青森放送
・青森朝日放送
・NHK 青森支局
・エフエム青森 ラジモット
・Nスタ
・NEWS23
・はやドキ!
・スーパーJチャンネルABA

「ネタもと」を活用して得られたこと

勉強会で学んだことを着実にこなしていくことで、当初の目標だった「ファンづくり」に確実につながりました。相手への心遣いを大切にし、卸先には手書きの手紙、見本誌、売り出すためのポップも数種類添えて卸すようにしました。自信を持って商品を売っていると、その自信が卸先にも伝わっていることを感じました。

その結果、自社からは北海道新聞と北海道朝日新聞には一切アプローチしていなかったのですが、卸先の書店の方が商品の紹介をしてくださり掲載につながりました。自社がプレスリリースしなくとも、卸業者やその先の小売店がプレスリリースして商品が自動的にPRされていく連鎖が起きました。これは商品や自社のことを好きになってもらえなければ起き得なかったことだと思います。

また、メディア掲載の獲得により販路の拡大につながり、結果として売り上げにもつなげることができました。すべてネタもとで学んだノウハウを活かし、人と人とのコミュニケーションを大切にした結果だと思います(齊藤部長)

お客様と商談中の漆澤代表(左)と齊藤部長(右)

メディアとの接点

PR活動に取り組み始めたのは、ネタもとと契約してからなので、それまでメディアとの接点はありませんでした。ネタもとを利用し、「メディアセミナー」や「メディア交流会」、プラットフォームの「リクエスト機能」を積極的に活用することで、メディアとの接点を着実に構築していきました。

また、地元のメディアへ直接アプローチしたことや、他のメディアへの派生により、メディアとの接点を増やすことができました。

その結果、現在ではネタもとのプログラムを活用してつながった64名の記者と、地元メディアの直接アプローチによりつながった10名ほどの記者の方、併せて70名以上のメディアリストを作ることができ、さらには、関係の良いメディアも作ることができました(齊藤部長)

PRのノウハウ

PRのノウハウについても、ネタもとを利用する前はメディアに関する知識もプレスリリースの知識も全くありませんでした。

ネタもとを導入してからは、プラットフォームに公開されている動画を導入から3カ月の間にすべて視聴しました。

動画には、プレスリリースを作成する術だけではなく、メディア概論もあります。新聞やテレビなど各メディアの特徴や編集体制などもこれらの動画から学ぶことができました。

また、メディアへのアプローチも、さまざまな手法を用いて行い、迷惑にならないようにしつこくアプローチをする(成果が挙がらなくても諦めず印象を残す)ことも、メディア掲載への秘訣となっている気がします。

広報活動を行う中で、弊社や商品を「良い商品」「機能的な商品」と感じてもらうだけでなく、「好き」になっていただく、「ファン」になっていただくにはどうしたら良いか、ということを考え対応するよう心がけています。

PRのノウハウが身についてきたことで広報活動していなかった頃に比べると、メディアに取り上げられる機会が格段に増えました(齊藤部長)

ヒト(広報担当)の育成状況

今は執行役員である私が中心に広報活動に取り組んでいます。知識やアウトプットはまだまだですが、広報活動を行う中で私自身の意識を変えることができました。

とくにプレスリリースを作成する中で「社内コミュニケーションを強化していく大切さ」を感じました。社内コミュニケーションができていないと些細な情報も入ってこないため、できるかぎり自分から積極的に情報を収集するようにし、収集した情報をネタもとのアドバイスをもとに、メディアが求めている内容へと近づけるように意識して取り組むようになりました。

また、ネタもとのサポート担当者とやりとりをする中で、私だけではなく、社員の仕事に対する意識も少しづつ変わった気がします。

ネタもとサポート担当者の熱意やレスポンスの速さ、仕事に対する意識などは、今まで言われたことをただやってきた製造業の中にいる人間たちには、とても新鮮で良い刺激を受けているようです。

各々が、自分から積極的にやらなければ!という自主性を確実に持ち始めたと感じています。広報活動を自走化していくためには全社的に協力していく必要性が社内にじわじわと着実に伝わっていっているようです(齊藤部長)

どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか

私たちと同じような領域で苦労している「製造業」に活用してほしいですね。「うちの会社には、広報は絶対関係ないだろう」と思っている企業こそPRに取り組んでみてほしい。

弊社は、広報活動により「ファンづくり」や「売れるしくみづくり」を学び、メディア掲載や売り上げにつなげることができたので、他の企業にも「ファンづくり」というのはどういうことなのかを実感してほしいと思っています。

また、ネタもとでは、さまざまなコンテンツから、「メディアとの接点」と「PRのノウハウ」までを提供してくれますが、サポート担当者とのミーティングややりとりの中にも学ぶべき点はたくさんあります。

実際にサポート担当者が熱心に弊社のことを考えてくれ、私たちが書いたプレスリリースにアドバイスをくれたり、こちらの要望や不明点に対するレスポンスの早さ、仕事に対する意識などは、弊社でも刺激を受け真似してみています。

さらには、社内の広報の意識を変えたいという人にもおすすめします。広報担当者だけでなく、広報担当者になろうとしている人、自分の仕事を理解してほしいと切に願っている人は、ネタもとを導入することで経営者のみならず、社内全体に広報の理解・必要性を浸透させることができると思います(齊藤部長)

今後の取り組みについて

本来、ネタもと導入の背景にあった「ものづくり補助金」で購入した最新設備を使い、さまざまな自社商品を開発していきたいと思っています。

「ものづくり補助金」は、『モノ』を創り新商品を開発できるような新規事業をスタートさせてくれた補助金事業のためPRは今後も必須になります。

今回「抗菌ワクチン手帳」を開発しPRしたことで、PRの可能性の高さを身をもって実感しました。
今後は従来の『紙』だけではなく『水と空気以外のほとんど全て』に印刷できる新しい印刷の概念を広めていきたいと思います。

印刷業が今後できることは紙以外にも幅広くなるため、そもそも自分たちのような印刷業に何ができるのか、もっと世の中へ情報を発信し、多くの人に伝えていきたいと思っています(漆澤社長)

「BtoB企業にPRは不要」と考えていたアサヒ印刷の経営陣が、ネタもとの営業の熱心さに心打たれ考えを一転。

メディアとの接点ゼロ。広報PRの知識ゼロ。というまったくのゼロスタートから7カ月という短期間で、着実に「広報の自走化」に向け体制を築きつつあるようです。

これらの成果は、経営陣自らが広報PRの重要性を認識し、広報担当、社員と一丸となって取り組むことでしか成し得ることはできないもの。ただ単にネタもとを導入するだけでは実現不可能なことです。

経営者が、経営戦略として「PR戦略」に誠心誠意取り組んだ結果、このような「ファンづくり」に成功した事例といえます。経営課題を抱えているすべての企業・経営者の方の参考になるのではないでしょうか。

参考:有限会社アサヒ印刷様 社員12名( 2021年11月現在)


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