「広告」ではなく「PR」を選んだのは
第三者が発信してくれるため
信頼性が高く、伝える力があるから
新鮮食材のスペシャリストとして、一都三県、約28,000軒の飲食店に生鮮3品(食肉・野菜・鮮魚)を即日届ける唯一の総合食品卸会社の株式会社プレコフーズ。
コロナの影響により、飲食店の営業時間が減るとともに取引量が下がってしまったことから、その状況を打破し、新たなビジネスを仕掛ける必要があると判断し、広報PRに取り組み始めたといいます。
今回は、今年4月にネタもと利用歴2年目を迎えた同社の取締役 高波 匠様、経営戦略本部 社長室 主任 成瀬 美帆様に、この1年間で、どこまで「広報の自走化」を実現できたのか、お話をお聞きしました。

当時の経営課題や悩み
広報PRに力を入れようと思ったのは、コロナの影響が非常に大きいです。2年前の2月終わり、3月くらいからコロナの影響が出始めましたが、業務に響いてきたのは3月の終わりごろからですかね。
緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置が発令されると、その都度かなりの影響がでました。お客様である飲食店様が営業時間を確保できないとなると、当社の売上も下がってしまうので・・・。
いつコロナが終わるのか先が見えない中ではありましたが、現状を打破するためにも新しいビジネスを仕掛ける必要があるという判断に至りました。
この状況が長引くほど当社の体力がなくなってしまうことはわかっていましたので、「これを機にBtoCビジネスに打って出てみるか」と会社として決断した次第です。
それに伴い、うまく広報PRの力やメディアを使っていかなければいけない、その後押しをしてもらえたらと思い、ネタもとさんにお声をかけました(高波様)
ネタもと導入前のPR活動状況
ネタもと導入前は、正直、自社から何かを発信することは、ほとんどしていませんでした。
業界的に法人相手のBtoB企業ですので、こちらから積極的に世の中に何か情報を発信する必要がなかった、というのが正直なところです。
業界の方々は当社のことをよく知ってくれている状況がすでにあったこともあり、こちらから特段、何かを仕掛けることは、ほとんどなかったですね。
なので、メディア掲載のようなお話を先方からいただけば出演することはあっても、こちらから動くことはないという状況でした(高波様)

PR活動に取り組んだ理由
「広告」は、企業が発信したいことだけを発信するため、企業側の良い面しか見えないもの。一方で「PR」は、第三者を介して情報を届ける、言わば口コミのような形で広がっていく部分が大きいと感じていました。
企業側が発信する「広告」は、少なからず「本当かなぁ」と思われてしまう部分があると思いますが、「PR」の場合は、第三者が客観的に発信してくれるので、信憑性が高く、伝える力は「広告」よりも高いと考えていたことが大きな理由です。
また、コスト面から見ても「PR」の方が価値もパフォーマンス力も高いなと。
「広告」だと企業側の発信なので、悪く言えばやりたい放題できてしまう。 そういう意味でも「PRの力」を使わない手はないと思いました(高波様)
ネタもとを選んだ理由
当社の野菜事業と関わりのある会社様がいて、それこそ、コロナを機にBtoCでいろいろなチャレンジを仕掛けていた会社様だったのですが、そちらの話を聞いたところ、ネタもとさんの話が出たんですね。
ネタもとさんをうまく活用しながらメディアにも取り上げられたり、うまく露出につなげているという話を聞いて、当社もBtoCをやることは決まっていたので、効果的にアプローチができるのであれば、ぜひ話を聞いてみようと思ったのがきっかけです(高波様)
PR活動で工夫したことは?
広報の仕事に初めてチャレンジしているので、まずは書いてみる、動画を見ながらやってみる、ということを意識しました。
「勉強会」の動画は、かなり拝見させていただきました。未だにプレスリリースを作る際は、何回も勉強会の動画を見直すことができるのはとても助かっています。
また、やはり広報という業務を行う上で社内の情報や知識が圧倒的に少ないと痛感し、自分の目で現場を見ること、研修に行かせてもらったり、グループ会社の皆さんとリアルなつながりを持つことは大切にしています。
各所とつながりを持つことで、さまざまな情報を教えてもらったり、自分の知識の引き出しも増えたと実感しています。
当社は、肉の事業も、魚の事業も、野菜事業も、衛生サービスの事業も、それぞれ子会社で分かれています。
ですので、それぞれの仕事を実際に私も見せてもらい、体験させてもらったことで、各担当者が気を付けている点や想いの部分も感じ取ることができたと思っています。
研修に行かせてもらったのは本格的に広報活動を始める前ではあったのですが、本社からグループ会社へ広報を強化したいという目的も伝え、「広報強化のためには、広報担当者自身がきちんと現場を見ないといけないので行かせてください」と、各社の社長にお願いをして実現しました。
それと、後期は、ネタもとさんの機能「ネタたね(いわゆるニュースレター)」を頑張っていこうということで、早速、各グループ会社にどういう情報が出せるのか相談しています(成瀬様)

「ネタもと」を活用して得られたこと
社内では、最近「会社がメディアによく出るね」と声をかけてもらうことが増え、個人的にも嬉しいです。
また、以前ビジネス誌に掲載いただいた際に、会社の現状など、とてもわかりやすく記事にしていただきました。それを見た当社の社長が、新卒説明会に配ることで、より当社に興味を持ってくれるのではないかと薦めてくれました。
飲食店卸でコロナ禍もあって、親御様やご本人ももしかしたら不安に思っている方もいるかもしれないので、そうやって第三者がわかりやすく記事にまとめてくださったのを見て、少し不安要素を取り除くことができるのではないかと思い、活用させていただきました(成瀬様)
メディアとの接点の成果
ネタもとさんと契約して、セミナーや交流会を通じて1年間でだいたい200名の方と接点を持つことができました。
メディアとのやり取りで気を付けていることは、やはり信頼関係を構築することです。プレスリリースを1件送るにしても、一斉メールのように送るのではなく、手間や時間はかかりますが、「あの記事拝見しました」や「この前はありがとうございました」など一文添えて、お名前も入れて送るようにしています。
確かに時間はとてもかかるのですが、そのほうが、返信率は高いと個人的に感じています。
まずは、つながりのあるメディアの方を大事にしようと思ったのが、手間暇かけるようになったきっかけです(成瀬様)
PRのノウハウの成果
本当に「0からのスタート」だったので、そもそも「広報とは」の部分から、プレスリリースの書き方、タイトルの付け方、あとはメディアセミナーやメディアとのコミュニケーションの仕方など、動画やセミナーから基礎の部分をネタもとさんで勉強しました。
今後は、危機管理や、少し発展したジャンルの理解も深めていきたいと思っています。
同じ動画を何度も繰り返し見て勉強していますが、1回だけの視聴では概要部分しか理解していないというか、実務に落とし込むのが難しいと思うのです。例えば、プレスリリースを作成する際、なんとなくの方向性はわかっていても、いざ書いてみると具体的な項目をどうしたらいいか迷ってしまう。そんな時に動画を見返して改めて復習すると、やっと深い部分まで理解ができると思っています。
動画は倍速で見ることもできますし、項目をポイントで見れるというのも時間がないときには助かります。タイトルの付け方だけもう1回見たいと思ったときには、項目ごとにいろいろな動画が用意されているので、振り返りもしやすいですね(成瀬様)
ヒト(広報担当)の育成成果
ヒトの育成状態については、ネタもとさん契約時に広報担当者はおらず、完全に受け身の広報でしたが、今後、会社としての存在意義を伝えていくためにも、攻めの広報を行っていこうという方針になりました。
その際、社長秘書を行っていた成瀬が、社長の思いなどを一番言葉にしていくのに適任だと考え、広報担当者として就任させました(高波様)
最初は、広報と秘書を兼務で行わせてもらい、徐々に体制を作っていき、広報の専任になりました。
とにかく、最初は何から始めるべきかわからず、メディアからの「リクエスト」にエントリーし、メディアの求める情報の切り口を学びました。徐々に切り口が分かると、どういった情報を社内から収集すればいいのか分かるようになり、効率よく情報の発信ができるようになりました(成瀬様)
今後は、広報担当者の人数も、もう少し増やしていく必要があるのかなと思っています。やはり一人だけだと物理的にも限りがありますし、今後、より一層BtoCやBtoB事業も含め力を入れていかなければいけないことは、会社として感じていることですので、必要に応じて柔軟に対応していかなければいけないと考えています(高波様)
掲載されるために工夫したこと
「メディア交流会」に関しては、事前準備をしっかりするように心がけていて、事前に送られたメディアの参加情報を見て、当社に合いそうなメディアをマークし、どんな切り口で話すのか、当日の交流会で話せる情報は事前に用意しています。
当日は時間が限られているので、ご挨拶とざっくりした概要をお話するだけに留めておき、詳しい情報は、後ほどメールでお送りしています。あるビジネス誌は、ネタもとさんの「メディア交流会」からつながりました。その時は、コロナ禍で飲食店卸は世間的にも大変だろうなという目がありましたが、当社は新規契約数がすごく良かったんですね。
その状況は社会的に見るとギャップがあることだと思い、交流会ではその部分をメインにお話させていただいたところ、興味を持っていただけました。
また、ただ「新規契約数が伸びました」だけだと弱いので、コロナ前後の伸び率がわかるようにグラフを作成し、具体的な数字を入れ、なぜ契約数が伸びたのかがわかる背景や競合他社、業界内の話も盛り込みながら作成しました(成瀬様)
掲載された媒体の一例
・読売新聞
・日経ビジネス
・財界
・経済界
・日本食糧新聞
・冷食タイムス
・水産タイムス
・みなと新聞
・鶏鳴新聞
・農経新聞
・月間食品工場長 など
どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか
当社はBtoCを始めるからという理由でネタもとさんと契約しましたが、実際広報担当者同士の交流会などにも参加してみると、BtoBの企業もとても多いと感じました。
企業の今後を考えたとき、人材確保が大変な時代がくるのだろうと思っています。
それと、今パーパス経営やナラティブなど、企業の価値を問われている中で企業の規模や、BtoB、BtoCは関係なくなってくるのではないかと思います。
だからこそ、「コーポレートPR」はどの企業もやっていく必要があると思っています。
そういう意味で、中小企業でも、BtoB企業でも、ネタもとさんのサービスは本当にお勧めです(成瀬様)
今後の取り組みについて
現時点では、コロナの影響がいつまで続くのか、読めない部分もありますが、今展開している生鮮3品の卸売り事業と、サニタリー事業の4つのビジネスだけでも6~7年後には、400億円くらいの売り上げは目指せるのではないかと思っているので、当面はそれを目指して頑張っていきたいと思います。
また、今年の秋冬ごろには、BtoCのビジネスも本格的に稼働させますので、そこも今後グループとしてはBtoB同様売上の柱にしたいと考えています。柱と呼ぶからには、少なくとも50~100億円くらいの売り上げにしていきたいですね。これらを合わせて6~7年で500億円ほどの売り上げが出せる会社になれていたら、というのが当面の目標です。
なお、今回新しく始めるBtoCのビジネスについては、大きく分けると2つあります。
1つは、小売りのビジネスで実店舗を構えて、当社が提供している食材から作られた加工品や原材料などをお店で直接販売しようと考えています。その店舗を複数展開していくことを予定しています。
もう1つは、ECですね。オンラインで食材を売っていくスタイルで当社なりの仕組みを盛り込み、他のネットスーパーとは異なる当社の強みを活かした事業を展開していく予定です。この2つが新たに取り組もうと考えているBtoCビジネスになります。今当社が所有しているリソースをうまく活用することを前提としたBtoCサービスになっています(高波様)

便利なツールやノウハウも、手に入れるだけでは、何事も成果には結びつきません。
ネタもとを介して手に入れたメディアとつながれる機会、PRのノウハウをフル活用してこそ、広報PRの成果を実感することができます。
今回ご紹介した、株式会社プレコフーズ様は、まさにネタもとが提供する「価値」を余すことなく利用し、そこにプラスして自社なりの工夫と努力を積み重ね、「広報の自走化」を着実に実現している事例といえます。
「7年で500億円の売り上げが出せる会社に」という目標を達成するうえで、経営戦略の1つとしての「PR戦略」が、その実現を強力にバックアップしてくれることは間違いなさそうです。
お忙しい中、快く取材にご協力いただきました、高波様、成瀬様、誠にありがとうございました。
参考:株式会社プレコフーズ様 グループ全体の社員数893名(2022年4月現在)
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