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兼務する人さえいない状態から自走化に成功

兼務する人さえいない状態から自走化に成功

約1年半の間にメディアリストが
ほぼ皆無から、308名へ劇的に増加!
遠い存在だったメディアが対等と思えるまでに

社会になじめず就職できない若者を雇うため、2006年に設立されたIT企業、株式会社フリースタイル

「自分が受けた善意や思いやりをその相手に返すのではなく、別の3人に渡し、その3人の幸せの連鎖を繋いでいくことで、世界を変えよう」というペイ・フォワードを企業理念としている会社です。

今回は、広報体制も広報部もなく、広報担当者さえいない状態から、ネタもと導入2年目で着実に広報活動の自走化を実現しつつある株式会社フリースタイルの広報部 川崎 真様にお話を伺いました。

株式会社フリースタイルにて広報を担当する川崎 真様

当時の経営課題や悩み。PR活動に力を入れた背景

弊社は2006年の創業以来、若者の社会復帰を支援したいという思いから、未経験であっても、やる気や成長意欲があれば積極的に採用を行っています。

社会になじめない若者を社会で活躍する人材に育てていくことで社会貢献できればと考えているのですが、まずはどんな会社なのか、私たちのことを知ってもらう必要があると感じていました。

弊社が行っていることが、どれだけ良いことであると社会に伝えても、よく知らない会社から発信される情報であれば、説得力がないですよね。

説得力を持たせる企業規模にならなければいけない、という課題に気づくと同時に、その課題を解決するためには社員も増やしていきたい、せっかく入ってもらったなら定着率も上げていかなければいけない、などの課題がありました。

自分たちが取り組んでいることやフリースタイルという会社について多くの人に知ってもらうには、世間にどんどん情報を発信していく必要があるわけですが、どのように情報発信をすればよいのか、伝える方法がわからず模索していました。

その結果、「広報PRの必要性」に行きつき、取材依頼が来たら対応するだけという受け身な姿勢ではなく、積極的に自分たちから情報発信する広報PRに注力し、取り組んでいくべきだという思いが、弊社代表の青野にあったことが大きかったと思います。

ネタもと導入前のPR活動状況とネタもとを選んだ理由

ネタもとを利用する前は、広報体制もなく、広報部も、広報担当者もいない状態でした。もっと言えば、広報を兼任で担当する人でさえもいませんでした。

当時、取材の依頼があった際は、人事担当者が取材内容を確認して、対象部署や対象者に直接つなぐという感じでした。広報体制が何も整っていなかったので、どこから取材がくるか、その取材内容に対する責任は誰が持つかなども不明瞭な状態で、時には人事部ではなく管理部が対応したり、その時々によって対応窓口もバラバラな状態でした。

そんな状態なので、情報発信もこちらからは積極的に行うことは少なく、先ほどお話したように何か取材依頼があれば、対象者やそのとき対応できる人が対応するという、とても受け身な姿勢でした。

そんな中、偶然、ネタもとを見つけたんです。すぐに資料を取り寄せ、私たちからお話を伺ってみて、やはり広報活動は重要だと改めて感じ取り組むことにしました。

弊社は、3つの事業を扱っており、ゲーム事業は別で動いてはいたのですが、そもそも全く広報活動を取り組んでこなかったので、本当に0からのスタートとして広報を始めました。

右も左もわからない広報初心者なので、最初からPR会社に完全に委託してプロにお任せするのではなく、まずは自社に広報体制を構築し、採用の部分であったり、売り上げへの効果も一緒に継続させたいと考えていました。

ネタもとは「広報の自走化」をコンセプトにしているので、そういった部分で私たちの思いと合致していると考えました。

ネタもと導入後に取り組んだこと

まず、広報活動を始めて最初に行ったのは、自社の情報を整理するようにしました。会社の紹介文だったり、社長のプロフィールだったりの定型文を作成して、すぐに発信できる状態にしました。

また、最初の頃は、とにかく「数」を意識して取り組みました。広報初心者なので、まずは数をこなす中でしか「質」は良くならないと思っていましたので、メディアが探している「リクエスト」に対しても、自社と接点がありそうな内容やメディアであれば、積極的にエントリーしていくよう心がけました。

とにかくエントリーできる情報があれば、少しでも接点を作り、切り口を広げて答えるように工夫しました。

あとは、さまざまなメディアを知るように意識したこと、媒体研究ですね。ネタもとの「勉強会の動画」や「メディアセミナー」を視聴したり、「オンライン講座」を受けて、メディアに対する知識や広報ノウハウをたくさん習得するように努力しました。

「メディアとの接点」における成果

ネタもとを利用する前は、広報に対して受け身だったこともあり、メディアとの接点は皆無といっていいくらいでした。

取材を受けたとしても、その場で終わっていましたし、その後に連絡を取ってわざわざメディアリレーションを構築するということもしてこなかったんです。

ネタもとを利用し始めて初めて「メディアリスト」を意識して作るようになりました。メディアと接点を持って、それをしっかり蓄積することが、自社の広報活動にとってとても良い点だと感じました。

今までメディア交流会やメディアセミナーなど、ネタもとのコンテンツに参加したことで、約1年半の間に308名のメディアと接点を持つことができました。

中でも、「メディア交流会」の存在は大きいと思っていて、一度にたくさんのメディアの方とつながりを作れるのは、本当に貴重な機会だと感じています。

広報担当者になるまでは、メディアは遠い存在だと感じていたのですが、メディア交流会では、本来ならば直接、関わることができないようなメディアの方とお話ができつながることができます。

本当に嬉しかったですし、メディアに対しても情報提供者として対等な関係になれると気づかされたというか、新たな意識が芽生えました。

「PRのノウハウ」における成果

PRのノウハウとしては、私自身も会社に対する理解を深めるきっかけになったなと思っています。自分の所属している組織については理解しているつもりでしたが、曖昧だった部分もあったように感じています。

それを、他の人に説明するためにテンプレートに落とし込んでいったり、広報活動をする中で、以前より明確化して、自分の会社を他者に説明する力が伸びたと感じています。これらはメディアへ説明するときはもちろん、プレスリリースや情報発信をする際にも役立っています。

実は、未だに制作物に関してはあまり自信はないのですが、プレスリリースやネタたね、ブログに関しては、特にタイトルを大事にする意識が芽生えました。

もちろん中身も重要ではありますが、まずは興味を持ってもらえる、見ようと思ってもらえるタイトルにしないといけないと勉強会やウェビナーで学びました。

また、ある程度PRのノウハウが身についたので、普段から、プレスリリースや情報発信する際のネタにできないかということを常に考えるようにもなりました。どうすればこの情報が面白いと思ってもらえるか、そういう視点を持てるようになりました。

「広報担当(ヒト)」における成果

私自身が広報担当者として成長したこと以外にも、広報活動を通して、他部署の人も広報による影響を気にするようになってくれました。

「こんな記事が出たね」とか「この記事がどこどこに掲載されてからホームページのPV数や流入数が増えているよ」とわざわざ報告してくれる社員もいたりして、広報活動に対して興味・関心を持ってくれる社員が増えたと感じています。

広報を担当している私としては、広報活動をしていて目に見える効果みたいなものは図りづらい部分もあるので、私だけではなかなか感じ取れない部分に対して、営業担当者から「営業時にこの記事でこんな話題になったよ」など共有してもらえることがありがたいと感じています。

そういった部分でも、広報の意識が私はもちろん、社内みんなにも広がっているんだなと良い変化を感じています。

和気あいあいとした雰囲気のオフィス内

掲載されるために工夫したこと

メディアからの「リクエスト」に対しては、まずその媒体を確認し、どういう情報が欲しいのかを研究するようにしています。たとえ同じ情報であっても、どこを強調すべきなのかを媒体に合わせて毎回変えるように工夫しています。

また、個別にメディアの方へアプローチをする際に気を付けているポイントとしては、まずは提供するプレスリリースは長すぎても読んでもらえない可能性もあるので、簡潔に2枚でまとめることを意識しています。

さらに、メールはなるべくタイトルでわかるようにして、自社名と担当者名も入れています。メールをあまり見ないメディアの方には、SNSを使ってアプローチすることもあります。連絡手段を1つに絞ることなく、様々な方法を取るようにしています。

また、最近は、メディアの方とつながった際に雑談をすることも意識していて、雑談の中で今どんな情報を探しているのか、キーワードなどを聞くようにしています。

相手にとって堅苦しくないライトなコミュニケーションを取れる関係性も大事にするようにしている おかげで、以前取材いただいた新聞社の方からは「今話した内容がそのまま記事にできそうです」という嬉しいお言葉も仰っていただきました。

掲載された媒体の一例
・中部経済新聞
・日刊ゲンダイ
・経済界
・コロンブス
・MID-FM
・日経ビジネス電子版
・RBB TODAY など

どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか

広報をやらなければいけないと思いつつも、何をやればいいのか分からないと悩んでいる方にお勧めです。

また、ネタもとを利用する前の私たちのように、広報の担当者がいない、広報部がない、体制がない、でも広報活動は大切だと考えている企業にこそ、ネタもとが必要だと思います。

予算がたくさんある企業や広報を強化している企業であれば、外部のPR会社にすべて任せてしまう、PRのプロに一任するっていうのも一つの手だとは思うのですが、それだと自社には何も残らないですよね。

であれば、ネタもとを利用し勉強会で広報ノウハウだったり、メディア交流会やメディアセミナーでメディアとの接点だったりを得て、それを社内にきちんと蓄積できるほうが良いのではないかなと思います。

今後の取り組みについて

当社が最も力を入れている「人材教育」の範囲を拡大していこうと、2017年からいくつかの障がい者就労支援施設に声をかけ、施設入所者のプログラミング学習をサポートしています。このうちの1社とシステム開発の業務委託契約を締結しました。

数あるIT業務の中でも ”開発すること” は、とても単価の高い仕事だと思っています。私たちは、障がいを持つ人々が稼げる可能性を広げることになると思い描き、今までも学習支援をしてきました。現実はなかなか厳しい部分もありましたが、数年かけて、ついに開発業務を委託できるレベルになりました。

現在は「障害のある人には、この仕事は難しすぎる」という先入観を打開するために、デモアプリの開発を進めています。 この取り組みを通して障がいを持つ多くの人々の自立を後押しし、世の中に人材教育の持つ可能性を示していけたらと考えています。

自社開発ゲーム「オバケイドロ!」は累計販売本数20万本を突破するヒット作


極めて社会貢献度の高い事業に取り組む、株式会社フリースタイル様。広報PRのチカラでより広く世間に認知されることで一層、社会への影響力を高めていかれることと思います。

お忙しい中、快く取材にご協力いただいた広報部の川崎 真様、ありがとうございました。

参考:株式会社フリースタイル様 社員数170名(2023年1月現在)


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