現場に埋もれていた“当たり前”の価値を広報PRで発信
理念浸透・採用・地域認知を支える広報体制を構築
「社長兼広報」から脱却し、広報の自走化に成功!
三重県鈴鹿市に1978年に創業した物流会社で、輸送のスペシャリストとしてはもちろん、倉庫保管、流通加工、経営・教育コンサルティング事業など、物流に関連する様々なサービスを複合的に提供できる総合物流企業の、三重執鬼株式会社
2000年代初頭から環境に配慮した「グリーン物流」を推進し、天然ガストラック、電気トラックなどのエコ車両を積極的に導入し、物流の脱炭素化を目指しています。また、学校や家庭の使用済み廃油から精製したバイオディーゼル燃料の活用など、地域と連携した資源循環にも取り組み、持続可能な社会づくりに貢献している企業です。
今回は、ネタもと活用歴1年8カ月を迎えた、三重執鬼株式会社 代表取締役社長 寺田 忍 様 、広報担当 初見 巴菜子 様に、広報PR活動を行ったことで得られた成果について詳しく伺いました。
「ネタもと」導入前の経営課題や悩み
社長就任以来、事業の継続的な発展を目指し、さまざまな新たな取り組みを進めてきました。その中で、それぞれの取り組みの内容や目的を整理し、社員にしっかり伝えていきたいと考えていました。しかし、業種柄、従業員は日々、配送・倉庫・営業などそれぞれの現場に出ており、全員が会社で顔を合わせる機会はほとんどありません。
お客様先に常駐して業務を行うケースも多く、本社から離れた場所で働く従業員にとっては、会社の動きをリアルタイムで把握しにくい環境にありました。そのため、社内の取り組みについて深く知っている人もいれば、そうでない人もいるなど、情報の「濃さ」にばらつきがある状態が続いていました。私は、会社が今どのようなことに取り組んでいるのか、そしてその目的が経営理念の実現にどうつながっているのかを、全従業員に理解してもらいたいと考えていました。その意義に共感し、同じ方向を向いて進んでいきたいと思っていたのです。そのためには、社内情報をわかりやすく整理し、一人ひとりに丁寧に伝えていく必要があると感じていました。
実際に従業員と直接話をしてみると、「そういうことをやっていたのですね」と理解が深まり、会社へのロイヤリティが高まったり、取り組みの目的を共有することで納得感や協力姿勢が強まったりする場面がありました。そうした経験から、「社内に向けて、しっかりPRしていくことが大切だ」と感じるようになりました。
今取り組んでいる仕事や活動が、経営理念の実現とどのようにつながっているのかを理解してこそ、従業員一人ひとりの仕事へのやりがいや主体性にもつながっていくと考えていたからです。企業はどうしても「利益を上げること」が目的として見られがちですが、「その利益を何のために生み出すのか」という視点を見失ってはいけないと思っています。そうした会社の存在意義を全従業員と共有し続けることが、会社が一体となって動くための土台になると考えていました。加えて、社外への発信も強化することで、採用や営業面での効果にもつなげていきたいという思いがありました。
社外での認知という点では、当社は15年以上にわたり、鈴鹿市で地域ブランドを築いてきました。行政や教育機関、地域のさまざまな団体と積極的に連携を図る中で、地元では会社の名前や姿勢が少しずつ浸透してきています。一方で、「もっと共感してくださる方がいるのではないか」という感覚も常にありました。そのため、鈴鹿市内にとどまらず、より広いエリアへ、再現性のある形で発信していく必要があるという課題意識を持っていました。
5年ほど前までは、私自身も採用活動に直接関わっていましたが、人材育成も進み、徐々に現場へ任せていく段階に移行していました。ただ、その一方で、経営者だからこそ語れること、経営者でなければ伝えられないことが、採用の場にはあるとも感じていました。そのため、会社の姿勢や考え方を伝えるための「素材」を整えていくことの重要性を強く意識していました。
大手企業のように社名が広く知られているわけではないからこそ、何らかの接点で興味を持っていただけた際に、いかに深く会社を理解してもらえるかが採用の鍵になります。会社の取り組みや経営方針、これまでの歴史、そして今後のビジョンをしっかり整理し、発信していくことができれば、それは採用にとどまらず、会社にとって大きな経営資源になっていくと考えていました(寺田様)
「ネタもと」導入前の広報PR活動状況
広報活動を始める前から、私が代表に就任して以来、17年ほどにわたり、毎月1回社内報を発行しています。私の担当は「社長メッセージ」だけですが、従業員たちはそのほかの企画も担っており、とても大変だと思います。それでも、本当によくやってくれています。
社内報を始めた目的は、従業員たちに経営理念についてしっかり理解してもらうことです。「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、この国の暮らしと経済を支えるライフラインとして地域社会に貢献する」という当社の経営理念は、私の師である 稲盛和夫 氏の言葉からいただいてきたものです。
この理念の意味や、仕事をする上での判断基準として常にこの理念を置くことの重要性などを、その時々の出来事と絡めながら従業員に伝え続け、社一丸となって経営理念の実現を目指してきました。
社内報のほか、就任した2009年から数年間は個人的に、「鈴鹿の二代目社長ブログ」というブログも発信していました。会社のことをもっと知ってもらおうと思い立ったら凝り始めてしまい、多い時にはひと月に120件を超える投稿をしていました。
社内的にも、自分の働いている部門以外の仕事が見えづらいということもあり、社員紹介のような投稿も積極的に行っていました。ただ、ブログが読まれるようになってくると、どうしてもアンチコメントなどがつくようになり、社員個人を紹介するような投稿はしづらくなっていきました。
また、地域の経営環境が悪化した時期もあり、多い時にはブログの情報発信に2時間ほどかけていたため、その時間を営業に充てることにし、ブログは一旦終了しました。
また、当社は地域密着で事業を展開してきたため、「地域におけるブランディング」に力を入れてきました。15年ほど前は「三重執鬼」という名前はまだまだ知られていませんでしたが、そこから、行政や教育機関、地域のさまざまな団体と積極的に連携を図り、地元の鈴鹿市では名前が浸透し、会社の姿勢に共感いただける方も増えていました。
そうした地元のファンの輪をもっと広げると同時に、鈴鹿市以外の広い地域への情報発信も、しっかりと再現性のある形で行っていかなければならないと思っていました。社内報や私個人としての情報発信には取り組んでいたものの、ネタもと契約以前は社内に正式な広報体制はなく、広報担当者もいませんでした。また、プレスリリースなどの報道資料を作成・公開することも行っていませんでした(寺田様)
「広報PR活動」を重視するに至った理由
新聞に当社の取り組みが紹介されたことがあったのですが、その時、本社とは別の場所で働く従業員から「三重執鬼っていろんなことをしているんですね」と言われたんです。それを聞いて、「ずっとやっていることなのに、社員でも知らない人がいるんだな」ということに気づきました。
それまでも、毎月の社内報や、私自身のブログでの情報発信など、できる範囲での取り組みは続けてきていました。ブログについては、業界紙の方が読んでくださり、「今度こんなことをやるんですね」と連絡をいただくこともあり、発信することには確かな手応えを感じていました。
しかし、それでも自分の会社のことを知らない社員がいる。それほどまでに、情報を届け続けることは難しいのだと改めて実感しました。それで、とにかくどんなことでもどんどん発信して、自分の考えを伝えていくことが大事だと思うようになりました。売上や採用活動に派生する効果ももちろん意識していましたが、広報に取り組もうと思った本当の目的は、会社のこれまでの取り組みを整理し、しっかり記録に残していくことでした。記録を残しておけば振り返ることができますし、ブレてしまった時に戻ることもできます。どうしても事業を進めていく中では、売上を伸ばすことや目先の課題への対応が優先されがちです。
しかし、そうした時にこそ、本来は手段であるはずのものが、目的にすり替わってしまいやすい。だからこそ、会社の根幹にある考え方や、これまで積み上げてきたものを言語化して残しておくことが、経営を正しい方向に保ち続けるための「錨」になると考えていました。私は経営者として、65歳がひとつの区切りだと考えており、当時は55歳を超えた頃でした。そこから10年ほどで、さらに三重執鬼を成長させていこうと考えた時、自分がずっと先頭に立ち続けることには限界があるとも感じていました。
次世代の経営者を育て、会社を託していくためにも、これまでやってきたいろいろな取り組みや資産、資源をしっかり記録に残しておけば、時代が変化していっても、どこかで活きてきたり、次に進むための原動力になったりするだろうと考えました。自分がいなくなっても会社の芯がぶれないように、積み上げてきたものをきちんと形にしておくことが、経営者としての責任だとも思っていました。
企業では、どうしても利益を上げることが目的とされがちですが、「その利益は何のためか」という点を見失ってはいけないと思っています。当社の場合、利益は「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、この国の暮らしと経済を支えるライフラインとして地域社会に貢献する」という経営理念を実現するための手段であり、従業員の幸せのために利益を上げ、企業価値を高めていこうとしてきました。
この理念は、私が師と仰ぐ 稲盛和夫 氏の言葉からいただいてきたものです。就任以来17年間、折に触れて従業員に伝え続けてきましたが、それを「発信」という形で、より体系的に、より広く届けていくことが次のステップだと考えました。
そうした企業としての目的や存在意義を見失わないためにも、社内の情報整理と、それに基づく社内外への情報発信が必要だと考え、広報活動に取り組むことにしました(寺田様)
数あるPR支援の中で「ネタもと」を選んだ理由
営業がすごかったことですね(笑)。ただ、それだけではなく、こちらの話をきちんと聞こうとしてくれて、うちの会社のことを深く理解し、課題を解決しようとしてくれていることが、姿勢や言動からよく伝わってきました。そのため、「この会社なら信頼できる」と感じました。
「何かを売りたい」という雰囲気ではなく、「この会社にとって何が必要か」を一緒に考えようとしてくれている印象を受けたことが、まず大きかったです。PR支援を提供する会社は他にもありましたが、こちらの事情や課題をここまで丁寧に聞き取ろうとしてくれるところは、なかなかないと感じました。
決め手となったのは、提案いただいたネタもとのサービス内容が、とても具体的で実践的だったことです。「メディアに出ましょう」「SNSで発信しましょう」といった表面的な提案ではなく、なぜ広報が必要なのか、どう会社の経営につなげていくのかという、根拠のある説明がありました。そのため、「これなら本質的な課題に向き合えるな」と感じました。
メディアセミナーやメディア交流会などのプログラムでは、広報やメディアについて学べるだけでなく、メディアの方々と多くのつながりを持てる点も魅力的でした。また、オンライン講座や広報トレーナーの伴走を通じて、広報の実践的なノウハウを蓄積していける点も、とても良いと思いました。
知識として学ぶだけではなく、実際の活動を通じて担当者が育っていく設計になっているところが、他のサービスとは違うと感じた点です。
また、ネタもとは「広報の自走化」をコンセプトとしており、会社に広報機能を持たせ、自社で広報活動を担えるようになることを最終的なゴールに定めていました。そのための「仕組みづくり」を行うサービス内容になっている点にも魅力を感じました。
支援が終わったら何も残らないのでは意味がありません。会社の中に広報という機能が根づき、担当者が自分で考えて動けるようになることを目指している点が、長期的な経営を考える上でとても重要だと思いました。
一時的な情報発信やメディア掲載だけでは意味がなく、広報は会社が発展するための「経営機能」なのだという説明にも、「なるほどな」と納得しました。私自身、就任以来ずっと情報発信の大切さを感じながらも、それを経営機能として体系的に組み込むことができていませんでした。
ネタもとの提案は、まさにそこに応えるものでした。広報を経営に接続するための仕組みと伴走があるのであれば、ぜひ一緒にやってみたいと思えたことが、最終的な決め手となりました(寺田様)
「ネタもと」を利用し得られた成果
昨年の夏、熱中症対策に関するプレスリリースを出したところ、NHKや中京テレビ、三重テレビなど、多くのメディアに取材していただくことができました。
夏の期間、凍らせたペットボトルを毎日120本ほど用意し、塩飴とともに常備して、従業員が自由に持っていけるようにするという当社の熱中症対策は、以前から行っていた取り組みでした。しかし、ネタもととの定期MTGの中で、法改正により昨年6月から企業の熱中症対策が義務化されるというニュース共有があり、そのタイミングに合わせて当社の取り組みをプレスリリースで紹介しようということになりました。
取り組み開始日を法改正の施行日に合わせ、当日に取材対応ができる体制を準備したうえで、5月中に地元記者クラブやターゲット媒体へリリースを配布しました。リリースには、厚生労働省が発表した職場での熱中症災害発生状況を盛り込み、水や塩飴の配布に加え、空調ベストの配布や倉庫への大型ファン設置など、当社が行っている取り組みについても紹介しました。
これは、広報トレーナーのアドバイスを受けながらリリースを書いたことが、結果として多くのメディア掲載につながったのだと思います。
広報担当になった当初は、広報についてまったくわからず、プレスリリースを書くのも初めてでした。文章が得意なほうではないので、はじめは社内の情報やイベント概要などを広報トレーナーに伝え、アウトラインを作ってもらい、そこに追記・修正を加えていく、という形で進めていきました。
また、定期MTGの中でプレスリリースのタイトル作成についてレクチャーを受けたり、勉強会やメディアセミナーを見たりしながら、作成のポイントを学んでいます。
現在は、社内制度や社員に関する情報、地域でのイベントなどについて、積極的にリリースを出しています。会社のHPに掲載したリリースを見て取材に来ていただいたり、イベントに足を運んでいただいたりすることも増えており、広報活動の成果を実感しています(初見様)
初見は、地元のプロハンドボールチーム 三重バイオレットアイリス の選手で、アスリート社員として採用しました。練習と両立できる働き方であることや、プロハンドボール選手として自身も広告塔であるという点を鑑み、入社1年目から広報担当に任命しました。
他業務や練習とのスケジュール調整は大変な部分もあると思いますが、アスリートという適性は広報活動にマッチしているのではないかと思います。広報に取り組むようになってからは、三重執鬼として当たり前に続けてきたことを、プレスリリースなどを通じて対外的に発信するようになり、より多くの方々に会社のことを知ってもらえるようになりました。
また、保育園や小学校など、地元のさまざまな団体とのつながりも強くなってきたと実感しています。地域密着の企業として、これはとても良い変化だと捉えています。
一方で、先の熱中症対策のような爆発的な反響は、一時的なものでもあると思っています。そのため、地道な発信を継続していくことが大切だと考えています。
また、広報を通じた情報発信は、採用面にも活きてきています。大手企業のように名前が広く認知されているわけではないため、応募者の方と何か接点ができた時に、そこからいかに深く会社に関心を持ってもらえるかが鍵になります。
そうした時に、広報で蓄積してきたネタが、興味を持ってもらうためのツールになります。見てもらうネタが多ければ多いほど、興味を持ってもらうきっかけも増えるので、広報活動は採用面においても重要な資源になってきていると思います。
メディアに取り上げられると、それを見た従業員や従業員のご家族にも喜んでいただけますし、社外のお客様からも「ニュースに出ていたよね」「こんなことをやっているんだね」と声をかけていただくことがあります。そうした点からも、社内外への好影響を少しずつ感じています。
今はまだ、広報活動というひとつの種を蒔いた段階なので、それが今後どう広がっていくのか、どんな花を咲かせていくのかが大切だと思っています(寺田様)
セミナーや交流会などネタもとのプログラムを通じて接点をもったメディアの数は200名を超えています。すべての方々と連絡を取れているわけではありませんが、それらのメディアの方々の連絡先は、メディアリストに蓄積しています。
最近では取材していただいた後に「今後も何か情報があれば送ってください」と仰っていただくこともあり、定期的に連絡を取り合うメディアも少しずつ増えてきました。
メディア交流会では、最初は本当に「何を言ったらいいかわからない」という状態で、とにかく自分の会社のことを説明するだけで精一杯だったのですが、最近はそれぞれのメディアに適した内容を事前に準備し、当日は待機時間に話す内容を考えて、伝えたいことをしっかり伝えられるようになってきたと思います。
メディアの求めるテーマに情報を提供する「リサーチ」では、広報トレーナーのサポートを受けながら、直近の情報を入れるようにしたり、必要な社内取材をしたりして、マッチング率を高めるよう工夫しています。私はアスリート社員なので、自分自身のことも積極的にネタとして書き、エントリーしています(初見様)
広報担当を置くまでは、取材にはすべて一人で対応しており、いわば社長兼広報のような状態でした。メディアからご連絡をいただくと、まず概要の説明を伺い、取材日程の調整、取材のための準備、当日の対応まで、すべて私がやっていたんです。そうしたメディア対応の部分をすべて初見が担ってくれるようになり、取材に答える以外の時間をとても有効に使えるようになりました。
取材対応はもちろん、プレスリリースの作成など、初見自身、1年間で大きく成長したと感じています。教えてもらいながらの部分もありますが、最近では自分で考えてやれることが増え、広報としての質も安定しており、安心して任せています(寺田様)

具体的に取り組んだこと
広報担当になって間もなかった時期に、ネタもとの本社でミーティングを実施し広報トレーナーに広報の実務のレクチャーをしてもらったことがありました。三重執鬼が求める人物像をまとめることや、発信する内容など、さまざまなことを教えていただいたのですが、そこで福利厚生の話題になり、会社に持ち帰って何かできることはないかを考え始めました。
そこで、熱中症対策の一環にもなる新たな取り組みとして、夏の暑い時期にキッチンカーで従業員にかき氷を提供する企画を立てました。当日は約400食分を用意し、従業員たちからも大変喜ばれ、取り組みとしては大成功でしたが、企画を考えてから実施するまでのスケジュールがとても短くなってしまい、プレスリリースを出すことができませんでした。
従業員からも大好評の取り組みだったので、リリースを出せていたら、メディアの方々にも取材をしていただけたかもしれない、というのが反省点です。この反省点を活かし、今後イベント実施の際は、プレスリリースや情報発信の時間も含めたスケジュール調整をしていきたいと思っています(初見様)
ロードマップを作成して、年間の情報発信計画を立てることはとても大事だと思いました。かき氷の件もそうですが、時間がないとプレスリリースまで持っていけないじゃないですか。カレンダーに年間の事業・イベントの予定を書き込み、それに季節や時事の要素を組み合わせて発信計画を練ることで、場当たり的な対応にならずに済みます。広報活動を計画的に進めるために、しっかりとしたロードマップを作ることが重要だと思いました(寺田様)

ネタもと独自の「広報活動診断」
ネタもとでは、定期的に独自の「広報活動診断」を実施し、お客様の「自走化状況」を可視化・数値化することで、成果が見えづらい広報活動の「効果検証」を可能にし、自走化実現までの道のりをしっかりとサポートしています。


・三重テレビ放送
・Yahoo!ニュース
・livedoorニュース
・47NEWS
・トラックデザイン通信
・中部経済新聞
・循環経済新聞
・LOGISTICS TODAY
・NHK NEWS東海
・伊勢新聞
・dmenuニュース
・gooニュース
・中京テレビ
・ZUU online
・物流ニッポン
・日本流通新聞
・読売新聞
掲載されるために工夫したこと
リサーチやメディア交流会などでは、メディアがどのような情報を求めているのか、どんなことに興味を持ってもらえるのかをしっかり理解し、それに沿った情報を提供できるよう心がけています。そのために、各メディアの最近の報道傾向や関心テーマを事前に調べ、自社のネタとどう結びつけられるかを考えた上でアプローチするようにしています。
また、広報トレーナーのサポートを受けながら、直近の社会情勢や法改正などの時事的な動きを取り組みの背景として盛り込むことで、メディアにとって「今、取り上げる意味がある情報」として届けられるよう意識しています。
それに加えて、会社の取り組みや人物、制度などについて、さまざまな切り口からニュースレターを発信し続けています。新しい取り組みだけがネタになるのではなく、これまで当たり前にやってきたことの中にも、外から見れば十分に価値のある情報がたくさんあるということを、活動を通じて実感してきました。
「うちの会社のどこがニュースになるのか」という視点で社内を見渡し、埋もれていた魅力を掘り起こして発信していくことが、継続的なメディア掲載につながっていると感じています。
事務職からドライバーへ転身し、わずか1年半で全国トラックドライバーコンテストに出場した女性従業員について紹介したニュースレターは、業界紙からの取材につながりました。「女性ドライバーの活躍」という社会的な関心と、当社のキャリア支援の取り組みを結びつけて発信したことが、メディアの目に留まった要因だったと思います。
また、昨年夏から新たに導入した健康測定機器についても、それまでの健康経営の取り組みとあわせてニュースレターにまとめたところ、複数のメディアからお問い合わせをいただき、取材・掲載していただきました。単に「機器を導入した」という事実だけでなく、なぜ健康経営に力を入れてきたのかという背景や経緯を丁寧に伝えたことで、会社としての姿勢が伝わったのではないかと思っています。
さらに当社では、個々の適性に合ったキャリア形成のため、独自のマッチング・ジョブローテーション制度を実施してきました。この制度についても、改めてニュースレターにまとめたことで、業界紙の取材を受けることができました。長年続けてきた制度だからこそ、改めて言語化して発信することで、その価値が社外にも伝わった事例だと感じています。
何より、新たな取り組みだけでなく、これまでやってきたことや従業員の魅力を地道に整理し、情報発信してきたことが、メディア掲載につながってきたのだと思っています。取材のお声がけをいただく機会が増えてきた今、「情報があれば送ってください」と言ってくださる記者の方も、少しずつ増えてきました。
一つひとつの発信を丁寧に積み重ねることが、メディアとの信頼関係を築く近道なのだと実感しています(初見様)

どのような企業に「広報PR」や「ネタもと」を勧めたいか
私自身、本当に何もわからない状態から広報担当になったので、広報の経験がない方には、ネタもとをぜひおすすめしたいです。
広報担当になった当初は、「広報とは何なのか」「どこからどこまでが広報で、どんなことができるのか」ということすら、まったくわかっていませんでした。それでも、プログラムを通じて一つひとつ学びながら実践を重ねることで、少しずつ自分で考えて動けるようになってきました。
文章を書くことも得意ではありませんでしたが、広報トレーナーに伴走してもらいながら、プレスリリースの書き方やタイトルのつけ方、メディアへのアプローチの仕方など、実務に直結するスキルを身につけることができました。
何もわからない状態からでも、着実に前に進めたという自分自身の経験があるからこそ、同じように「何から始めればいいかわからない」という方にも、自信を持っておすすめできます(初見様)
広報未経験の企業は、ネタもとのサービス・伴走を活用して広報に取り組めば、商品や会社の魅力・強みをパワーアップさせることができると思いますし、既に広報に投資されている企業にとっては、その力を強化し経営機能として一段上げるために、役立てることができると思います。
以前は、広報を表面的な部分でしか捉えていませんでしたが、ネタもとのプログラムを通じて広報について体系的に学びながら、広報体制を整え担当者を育成し、会社の経営機能として構造的に接続できた点が大きな成果でした。広報担当を置くまでは、取材対応から日程調整、準備まですべてを私一人でこなしており、いわば「社長兼広報」のような状態でした。
今は担当者が自分で考えて動いてくれるようになったことで、私自身は経営により集中できる時間が生まれました。広報という機能が会社の中に根づくとは、こういうことなのだと実感しています。 広報でどんなことに取り組もうかと考えたとき、2年前の認識だと「SNSを始めてみようかな」といった感じだったんです。
でも、それって広報でできることのうちの、ほんの一部なんですよね。SNSも広報の手段の一つではありますが、それだけでは会社の情報を体系的に整理し、経営理念の実現につなげていくという本来の目的には届きません。
何となくバラバラに情報発信するのではなく、経営としてしっかり広報に取り組めるようになったのは、ネタもとの伴走があったからだと感じています。魅力ある商品やサービス、個性豊かな従業員を持ちながらも、それを発信しきれていないと感じている企業にこそ、広報PRの力と、ネタもとの伴走型支援を試してみてほしいと思います(寺田様)
今後のさらなる目標
当社の根幹は「経営理念の実現」なので、今後もそれに向け、既存事業を伸ばすとともに、新規事業にも挑戦していきます。そのためには、会社の目標と従業員たちの個人目標とが、常にリンクしている状態をつくっていくことが大事だと考えています。
将来に向けた新たビジョンとして、2020年から「Connect to 2030」プロジェクトをスタートさせています。このプロジェクトは、従業員の中から経営マインドのある10人の社長・幹部候補社員を育成し、2030年までに個性豊かな10のグループ会社を立ち上げる、というものです。
それにより、現在の年商24億を、30億、50億、100憶へと成長させていくことを目指しています。企業としての規模拡大を目的としているわけではなく、経営理念を真の意味で実現していくためには、将来的にそれくらいの規模を取っていかなければならないという意識から、このような目標を定めました。
55歳を前にしたころから事業承継を考えるようになり、持続的に成長するため自分に代わる次世代の経営者を育成することが経営理念を実現するために必要で、当社にとっての重要な経営課題であると感じています。多様な価値観を尊重しながらも、理念に共感しその実現にやりがいを感じるリーダーの育成に取り組み、めまぐるしい時代の変化や逆境にも負けない強いグループ企業をつくっていきたいと思っています(寺田様)
今回ご紹介した三重執鬼様は、「会社の取り組みや理念が社内外に十分伝わっていない」「情報発信が経営に接続できていない」という課題を抱えており、現場では長年続けてきた価値ある取り組みがありながら、それが従業員や地域、求職者に十分届いておらず、経営資産として活かし切れていない状態でした。
広報PRに取り組んだことで、社内では理念浸透や従業員の理解・共感が進み、社外ではメディア掲載や地域認知の向上、採用強化といった成果につながりました。さらに、社長一人に依存していた情報発信を、組織として継続できる「広報機能」へと進化させ、自走できる広報体制を構築できたことは、大きな成果と言えるでしょう。
この事例は、「良い商品・サービスや取り組みがあるのに、うまく伝えられていない」「SNS発信だけで広報が止まっている」「採用や理念浸透に課題を感じている」「経営と広報を接続したい」と考えている企業にとって、大いに参考になるはずです。
お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただいた、寺田様、初見様、ありがとうございました。
参考:三重執鬼株式会社 様:231名(2026年5月現在)
