
こんにちは、株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。
本日はBtoC企業がすぐ実践できる、ラジオメディアへの効果的なアプローチについてお話ししたいと思います。
聴取率が年々低下しメディアとしての影響力は縮小傾向にあるラジオメディアですが、インターネットでラジオ放送を聴くことができるサービス『radiko(ラジコ)』の月間ユニークユーザー数は、約900万人(2022年株式会社radiko発表)とのことですから、ラジオのコアファンは、まだまだたくさんいます。
意外と知られていないのですが、ラジオ番組の媒体力や広告効果を計るひとつの指標として、聴取率があります。
聴取率とは、そのラジオ番組をリアルタイムで聴いている人がどれだけいるかを、決められた期間内(通称・レーティング週)に個人単位で集計するものです。聴取率調査は年6回行われ、偶数月に実施されることが多いようです。
当然、このレーティング週にリスナーが多ければ多いほど聴取率が高くなるため、メディアの広告収入にも大きく影響します。
そのため各局・各番組、レーティング週には人気タレントをゲストに迎えるなど魅力的なコンテンツを集中させる施策を行いますが、そのひとつに
リスナープレゼントの強化
があります。
通常リスナープレゼントを行わない番組でも、レーティング週には『スペシャルウィーク』などと銘打ちプレゼント企画を実施し、通常リスナープレゼントを行っている番組はいつもより高価格帯・レア感のある商品を提供します。
このような事情から、レーティング週の1カ月ほど前から、各番組ともプレゼントを提供してくれる企業を探していることが多いです。
ここまで読んで
「番組の聴取率向上施策のために商品提供するのは、あまり割に合わないなあ・・・」
と正直、感じられた方もいるかもしれません。
しかし、その「点」をどうしたら「線」にできるかを考えることに、広報の意義があります。
繰り返しブログでもお伝えする通り、メディアリレーションの初手は「メディアに認識されること」ですが、これが“言うは易し行うは難し”です。どんなにプレスリリースを送っても、メディアの目に留まるきっかけが無ければ、ただ埋もれていくだけになってしまいます。
ここで成功事例をご紹介します。
シニア向け視力向上アイウェアを販売する企業様は、ラジオの午後帯ワイド番組へのアプローチを行いました。
それがたまたま、レーティング週を控え、番組スタッフがプレゼント商品を探しているタイミングだったのです。
番組への商品提供が決まり、原稿作成用に資料を求められた企業様は、単なる商品概要だけでなく、開発に至ったストーリーやメーカーの想いが伝わる資料を作成され、番組に渡しました。
番組スタッフはこの資料を読み、
「番組リスナー層の悩みに応える、良い商品だな」
番組パーソナリティも
「資料の開発秘話がいいですね。話を聞いてみたい」
と、興味を持ちました。
結果、リスナープレゼント枠だけでなく、その後に番組のゲストとして社長が呼ばれたのです。
商品提供で、番組に認識されるという“きっかけ”を作り、見事に“成果”に繋げた好事例かと思います。
最後に、以前メディアセミナーにご登壇いただいたAM局プロデューサーが教えてくださったコツを共有させていただきます。
<ネタもとメディアセミナーとは>
ネタもとが毎月開催する、メディアのキーマンに登壇いただくオンラインセミナー。テレビや新聞、雑誌、WEBなど様々なメジャーメディアのプロデューサー・ディレクター・編集長など重要ポストを務めるキーマンが、自社メディアのコンセプトや編集体制のほか、どんなアプローチが有効かなど、ほかでは聞けない有益な情報を教授いただけます。セミナー視聴者には登壇者のご連絡先を共有させていただくので、セミナー後すぐからのアプローチも可能です。
・生放送のワイド番組は、番組終了時間の30分後くらいには連絡が付きやすい
・リスナープレゼントに商品提供したい旨を明確に伝えたほうがよい
・受付が番組に電話を繋いでくれない局も多いので、そうした場合は資料とサンプルを郵送するのもよい。
その際、封筒に「リスナープレゼント提供可能」など書くと、番組スタッフの目に留まる
・番組のリスナー属性に合った商品が望ましい
・パーソナリティの意見も重視されるので、番組スタッフとパーソナリティそれぞれにサンプルを送るのが有効
・生鮮品や精密機器、また昨今の流れからサプリメントなど健康食品は扱えないことが多い
本日はBtoC商品をお持ちの企業様向けのノウハウとなりましたが、ラジオメディアとのリレーション作りに役立つ情報であれば嬉しいです!ぜひお役立てください。