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“盛った”PRは通用しない!メディアが求めるのは「ありのまま」

“盛った”PRは通用しない!メディアが求めるのは「ありのまま」

こんにちは、株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。

日本では長らく「PR」という言葉が、宣伝と同義で使われてきました。そのため、PRとは自社商品やサービスをプロモーションすることだと連想してしまう方が多いようです。

しかし、PRとは「パブリック・リレーション」の略語であり、本来は社会と良好な関係を結ぶための手法です。この認識の齟齬は、メディアと企業広報がなかなか良い関係を築けない理由の1つです。

テレビで番組終盤によく見るPRタイム、こんな感じの内容が多いです。

「僕が出演する映画『●●』が公開中です!20代から圧倒的な支持を集める大ヒット漫画を原作としたこの作品、ドキドキハラハラのサスペンスとかっこいいアクションは必見です!大ヒット上映中、ぜひご覧ください」

上記の下線部分は全て主観もしくはエビデンスの無い情報であることにお気付きでしょうか。

このPR感覚を企業広報に持ち込んでしまうと、下記のようなプレスリリースが完成してしまいます。

「20代女性を中心にSNSで話題沸騰の新感覚スイーツ!カロリー控えめでありながら満足感のある一品として、発売以来、熱い注目を集めています」

「当社のAIプラットフォームを活用し、人手不足に悩む多くの企業が課題解決しています。導入企業からは『作業効率が倍以上に上がった』『未経験者でもすぐに使えるので、導入直後から成果が感じられた』と好評です」

こうしたプレスリリースは、メディアから「どうせ話を盛っているのだろう」と思われ、広告チラシのように破棄されてしまうのが現実です・・・。

せっかく労力をかけて作成しているのに、本当にもったいないです。

では、どのような表現をすればメディアに刺さるのでしょうか。

ネタもとリサーチにエントリーされた情報から、メディアが興味を持ち、掲載に至ったとある事例をご紹介します。

<ネタもとリサーチとは>
ネタもとサイトが提供するサービスのひとつ。ネタもとに登録しているメディア関係者から寄せられる「いま欲しいネタ」のリサーチ依頼に自社情報をエントリーし、マッチングを実現します。マッチングが成立するとメディアから連絡があり、多くの場合が取材や掲載につながります。メディアがいまどんな情報を求めているのかを知ることができ、またエントリーに対するレビューを今後の広報活動の参考にしていただけます。

建設業界に属するこの企業様は、ビジネスメディアが募集した「社内制度・社員教育に取り組んでいる企業」のリサーチにエントリーされました。

企業ブランディングにも繋がるこのリサーチには多くの企業様からエントリーが寄せられましたが、ただ1社、この企業様が見事マッチングされ、後日掲載されました。

なぜこの企業様の情報がメディアの目に留まったのか、それは「ありのまま」をメディアに伝えたからです。

多くの企業様が「超ホワイトな体質」「全社員が満足」と、自社の取り組みをアピールする中で、この企業様は、

・業界的な3K(きつい・汚い・危険)の職場環境
・拘束時間の長さ
・若手の大量離職

という自社の課題を真っ正直に伝えたうえで、「今年度から取り組んでいる」社員研修内容のみを記載し、「この研修により定着率も上がりました」という“盛り”をしませんでした。(冷静に考えると、そんなすぐに成果が出るはずはありませんので、盛ったとたんにメディアには見透かされてしまいます)

こうした事実のみの情報を提供することで、メディアは、「良く見せようとして大げさな表現をしていない、この企業さんは誠実だな」と感じるので、情報提供者としての信頼を勝ち得たのです。

企業広報は“盛る”ことでむしろメディアの信用を失ってしまいます。一般的なPRへの宣伝的イメージは捨てて、ありのままの事実を伝えることこそメディアリレーション成功への一歩と考え、ぜひ参考にしていただければと思います。

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