こんにちは、株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。
早いもので、すっかり年末間近です。メディアへの情報発信を行われている皆様におかれては、そろそろ春のネタを考える時期でもあります。
入学・卒業、新社会人、新生活、花粉などなど、春はいわゆる“定番テーマ”の多い季節です。4月になると、テレビや新聞では入社式が取り上げられ、またWEBメディアでは新社会人向けビジネスマナー特集が組まれるなど、あらゆるメディアが毎年のように同じテーマを取り上げます。
そのため、季節に紐づけたネタ作りは、どの広報ノウハウコンテンツでもお勧めされている有効な手法です。
しかし、季節ネタでさえあればメディアに刺さるかというと、そうではない!というお話を、本日はさせていただきます。
たとえば<花粉>に紐づけた情報としては
・花粉を防ぐマスク
・横からの花粉侵入を防ぐメガネ
・洋服に花粉付着を防ぐ柔軟剤
・室内の花粉を軽減する空気清浄機
などの商品がよく見られます。
全て花粉関連の季節ネタではありますが、もし皆様がメディアだとしたら、この情報を「今年」取り上げる理由をパッと挙げることができるでしょうか?
昨年でも一昨年でも、あるいは来年でもいいし、何なら別に今回取り上げなくても、どこかで聞いたことのあるような切り口ばかり。
このように受け止められてしまうと、季節ネタであっても、残念ながらメディアにとって価値ある情報になりません。
ではどうすればよいのでしょうか。
それは先ほども書いたキーワード、「今年」の季節ネタとなるよう、もうひとひねりすることです。
先ほど例に挙げた花粉ネタであっても、「今年」の特徴はあるはずです。たとえば、
・今年はスギだけでなく、ブタクサも大量飛散する
・暖冬により、例年より早く飛散が始まる
・省庁や公的機関から、花粉症に関する最新のデータが発表された
などなど・・・。
こうした今年ならではの情報(時事)と紐づけ、いまこの時、世の中に有益な季節ネタにできれば、メディアは「旬な情報」として認識します。
以前、メディアがネタもとリサーチに「新生活におすすめの商品・サービス」というテーマで情報を募集した際、このセオリーを守って見事マッチングされた企業様の事例があります。
<ネタもとメディアセミナーとは>
ネタもとが毎月開催する、メディアのキーマンに登壇いただくオンラインセミナー。テレビや新聞、雑誌、WEBなど様々なメジャーメディアのプロデューサー・ディレクター・編集長など重要ポストを務めるキーマンが、自社メディアのコンセプトや編集体制のほか、どんなアプローチが有効かなど、ほかでは聞けない有益な情報を教授いただけます。セミナー視聴者には登壇者のご連絡先を共有させていただくので、セミナー後すぐからのアプローチも可能です。
この企業様は電気事業を営んでおり、様々な新規契約プランを提供していました。
しかしこれだけでは他社との差別化は難しく、あまりインパクトの無い情報です。
そこでこの企業様は、ちょうどその冬に大きく報道されていた【電力不足】【電気代高騰】を軸に、この春に1人暮らし・2人暮らしを始める消費者が
・値上がり影響を受けにくいプラン、受けやすいプランのメリット・デメリット
・この春の電気料金推移見込み
・電気代が値上がりした時の対処法
などを自社サービスと紐づけて、情報をエントリーしました。
結果、メディアに「電気代の仕組みは知らない人も多く、新生活情報として旬な話題ですね!」と評価され、既存のプランであるにも関わらずマッチングしました。
このブログでは何度か申し上げていることですが、メディアは常に「いま、この情報を世の中に報道する必然」を判断基準としています。
季節や記念日など、広報のネタ作りにはいくつか定番の切り口がありますが、どんな切り口であってもそれだけでメディアが注目するわけではありません。
是非この【必然】を意識した、素敵なネタを生み出してくださいね!