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人・モノ・コトの「ストーリー」を発信しよう

人・モノ・コトの「ストーリー」を発信しよう

こんにちは。株式会社ネタもと PRプロデュース部です。
本コンテンツでは、広報担当者の「業務のヒント」となる情報をご紹介します。

今回のテーマは「人・モノ・コトの『ストーリー』を発信しよう」です。

同じような商品・サービスを展開しているのに、競合他社にくらべてメディア掲載が少ない…魅力的な社員の情報を発信しているのに、メディア取材につながらない…などと頭を悩ませている広報担当者の方は少なくないと思います。

メディアは常に新規性のある話題を探していますが、それと同じくらい「ストーリー性」のある情報も欲しています。

そこで今回は、メディアが取材したくなる人・モノ・コトの「ストーリー」発信のポイントをご紹介します。

メディアはストーリー性のある情報を探している

メディアはまだ世の中に出ていないニュースや社会の動きを反映した情報などを探している一方で、ストーリー性のある話題を常に求めています。

読者や視聴者の共感を呼ぶストーリーは、コンテンツへの訴求力を高めるからです。また、会社の歴史や開発秘話などの「ヒストリー」は業界や世代を超えた幅広い人々に学びを提供し、後世に残る史資料的価値を持ちます。

自社内ではみんなが知っていて目新しさを感じないストーリーが、世の中にとっては目からウロコということはよくあるものです。会社の価値や信頼性を高める「ストーリー」を探し、積極的に発信していきましょう。

<ストーリー探しのポイント>

ひと言で「ストーリー探し」と言っても、どこから手を付けてよいのかわからない、という広報担当の方は、以下のポイントを参考にしてみてください。

・商品/サービス編

すべての商品/サービスには、誕生のきっかけとなったできごとがあります。まずはそうした開発秘話・誕生秘話を具体的に書き出してみましょう。

新しいモノ・コトが生まれる背景には、それが存在していないことによる「困りごと」があるはずです。その困りごとに気づいた(気づかされた)のは誰で、どんな時だったのか、開発により「どんな人たちに」「どのように」役立ててもらう(喜んでもらう)ことができるのか、ひとつひとつていねいに掘り下げて、開発ストーリーに落とし込んでいきましょう。

開発には苦労がつきものです。人は成功の結果からではなく、それに至る失敗や苦悩、それを乗り越えた方法にこそ、学びを得ます。メディアがいつも「苦労話」や「挫折話」を探しているのは、読者や視聴者にそうした学びを提供するためです。開発が成功するまでに苦労したエピソードを、その時の様子が思い浮かぶように詳細に書き込んでみましょう。

・人物編

自分のストーリーを持っていない人はいません。

社内で画期的な事業に取り組んでいる人、活躍している人はもちろんですが、何かに打ち込むあまり他のことが手につかず失敗ばかりしている人や、ほとんど口を聞かない人が頭のなかでは誰も思いつかないような壮大なアイディアをめぐらせている、といったこともあります。

その人独自の「いいところ探し」をするつもりで、たくさんの社員にヒアリングしてみましょう。

その際、暮らしてきた環境や家族・友人などの人間関係からどんな影響を受けてきたかを聞くのもポイントです。周縁を描き出すことで、その人がたどってきた人生と人物像がよりくっきりと浮かび上がってくるでしょう。

・会社ヒストリー編

会社創業のきっかけ、理由を当時の時代背景・社会状況と絡めて書き込みましょう。

会社が事業を継続していくなかで直面してきた困難や危機に着目し、それをどのように打開してきたかを中心に構成します。危機打開のための施策を列挙するだけでなく、どんな人がどのように動いたか、社内外でどのような会話ややり取りがなされていたか、その時の「人間模様」を描き出すことがポイントです。

メディアや読者に対しよりリアルなイメージを喚起するため、当時の会社と社会の様子がわかる写真を付けるのも効果的です

自社の歴史を小説やドラマ、映画に仕立てるような気持ちで構成してみましょう。

基本は「5W1H」、WhyとHowを厚く、R(Result)をプラス

ご存知の通り、情報発信の基本は「5W1H(Whenいつ/Whereどこで/Who誰が/What何を/Whyなぜ/Howどのように)です。普段の報道資料作成でもこの基本原則はみなさん意識されていることと思います。

印象に残るストーリーを作成するためには「Whyなぜ」と「Howどのように」を重点に書き込むことが必要です。この要素を具体的に綴ると状況をイメージしやすくなり、読者を強く惹きつけることができます。

そして、この5W1Hに「その結果どんな良い変化が起こったか」という「Result成果」の要素を加えてストーリーを締めくくりましょう。紆余曲折を経て結実した「成果」を提示することでストーリーは「サクセスストーリー」へと昇華し、多くの人たちの参考になる、社会的意義の深い情報となります。

以上、今回は「人・モノ・コトの『ストーリー』発信」のポイントをご紹介しました。

メディアはターゲットとなる読者、視聴者の役に立つ情報、共感性と史資料性の高いストーリーを求めています。情報発信の際にはぜひ、ストーリーを盛り込んだ構成を意識してみてください。

自社の物語を多くの人々へ向けて魅力たっぷりに伝える「ストーリーテラー」の広報担当になることを目指しましょう。

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