
こんにちは。株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。
昨今、何かと話題になることの多いテレビ業界ですが、2025年春の番組改編もなかなか注目すべき内容でした。
「行列のできる法律相談所」「旅猿」などの長寿バラエティ番組や、「めざまし8」「ズームイン!!サタデー」など大型情報番組の終了などが相次ぎました。
個人的には、「ズームイン!!サタデー」の終了をもって、昔から日テレの朝の代名詞でもあった「ズームイン」という言葉を冠した番組がなくなってしまい、寂しいです。
そんな中、メディアリレーションに関わる方々に知っていただきたいニュースが、
この春からテレビ視聴率の測定領域が、「TVer」「Youtube」「Netflix」など動画配信プラットフォームにも拡大される(※)
というものです。
※ビデオリサーチ社 ベータ版として関東地域のみ提供開始、10月から全国32地区で正式開始予定
今後ますますテレビは動画配信市場に戦場を広げ、いかに視聴者を集められるか・マネタイズできるかが、生き残りのカギとなっていくでしょう。
こうした“デジタルファースト”の動きはすでに新聞や雑誌でも行われており、もはやデジタル戦略なくしてメディア運営はできない時代です。
私たちはそれを踏まえたうえで、デジタル戦略を推し進めるメディアが欲しい情報とは何か?を考え、ネタ作りをする必要があります。
以前のこのブログでも、SNSなどで番組・記事がシェアされるために、“ストーリー性・共感性のある情報”がメディアに求められるということをお伝えしました。
改めて、共感を呼ぶネタとは、どういったものでしょうか。
大きくは2点、
① 誰もが知っているヒト・モノ・コトなどに関わる話
② 具体的な背景や説明により、誰もが状況や感情を理解できる話
がポイントに挙げられます。
ここで、ある企業様の成功事例をご紹介します。 この企業様が「地域活性化に関する取り組みを行う企業」というネタもとリサーチにエントリーした内容が、非常に共感を呼ぶ情報としてメディア記者の目に留まり、見事掲載されました。
<ネタもとリサーチとは>
ネタもとサイトが提供するサービスのひとつ。ネタもとに登録しているメディア関係者から寄せられる「いま欲しいネタ」のリサーチ依頼に自社情報をエントリーし、マッチングを実現します。マッチングが成立するとメディアから連絡があり、多くの場合が取材や掲載につながります。メディアがいまどんな情報を求めているのかを知ることができ、またエントリーに対するレビューを今後の広報活動の参考にしていただけます。
コメ農家が多数を占める、近畿地方の小さな町にあるこの企業様はまず、自治体が発表したデータを引用し、減り続けている人口が40年後にはたった18人になってしまう現状を示しました。
この町のコメ農家は「時給299円」であり、とても我が子に勧められない。しかし一方、田んぼを放置すればあっという間に土地は荒れ果てる。
地域に根付いた事業を行い、人を増やし地域を元気にし、生まれ育ったこの町を社会から目を向けてもらえる存在にしたい。
上記のポイントでは②にあたりますが、とても細やかに書かれたこの背景を読めば、この経営者様の「地域活性化に取り組む気持ち」は、だれもが分かるのではないでしょうか。記者が共感し、多くの人に伝えたいと思ったのも無理はありません。
時代は急速に変化し、それにともない価値観も変わっていきます。共感されるネタを作るために、世の中の空気感を読むアンテナを磨いておきたいですね。