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メディアが欲しいのは【ファクト】!凝った文体は逆効果

メディアが欲しいのは【ファクト】!凝った文体は逆効果

こんにちは。株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。

先日、ネタもとのフィードバックサービスにご参加いただいているメディアの方から、こんなご意見をいただきました。

<ネタもとフィードバックとは>
年間6本の報道資料に、メディアから直接フィードバックがもらえるサービス。プレスリリースの型を学ぶコンテンツは世の中に溢れていますが、ネタの切り口や情報要素など、自社の情報発信が本当にメディアの興味を喚起するものか、不安な企業様は多くいらっしゃいます。フィードバックは、よりメディアの関心を高めるためには何が必要か、情報の受け手であるメディア関係者がアドバイスするサービスです。生の声を聞くことで、自社の報道資料の質を大きく高めることができます。

「トップインタビュー枠にアプローチする資料として、社長のご経歴やご実績をまとめたプロフィールシートを作成されるのは、とても良いアイディアだと思います!ただ、人物ストーリーはどうしてもドラマ寄りになりがちなので、ファクトを重視した構成が望ましいです」

ネタもとではご契約企業様に、トップのご経歴やご実績、直面したピンチとチャンス、経営手腕が伝わるエピソードなどをまとめた【社長ストーリー】の作成をお勧めしています。魅力的な経営者を探すヒントとして、多くのメディアの方にご活用いただいている、人気コンテンツです。

数多の社長ストーリーの中でも、メディアの方に興味を持っていただけるものの特徴は、
ファクトを中心に客観的な文体でまとめているものです。

特に人物ストーリーは、書き手がどうしても感情を込めがちです。
なんだか脳裏に『プロジェクトX』や『情熱大陸』といったドキュメンタリー番組が浮かんでしまい、ついつい番組のナレーションタッチで書きたくなってしまいます。

たとえば、資金繰りが苦しくなったエピソードを書くのに

<その時〇〇の脳裏に浮かんだのは、文句ひとつ言わずに付いてきてくれた社員たちの顔だった。『このままではあいつらに合わせる顔がない、何か打開策を考えるんだ』。〇〇は足を棒にして金策に走り回り、なんとかピンチを脱した頃には、スニーカーを4足も履きつぶしていたという。>

・・・のような文章を書いてしまう気持ち、わかります。

しかし、こうしたやや陶酔型の文章は、残念ながらあまりメディアに受けません・・・。メディアが知りたいのは事実(ファクト)がメインであり、もちろんストーリーなので多少の心情描写はOKなのですが、あまりにも演出が強すぎるとむしろ「話を盛っているんじゃないか」と、引かれてしまう可能性すらあります。

<足を棒にして金策に走り回り、スニーカーを4足つぶした>ではなく、具体的に何をどうしたのか、ファクトありきのストーリーをメディアは知りたいと思っています。

ここで事例を1件ご紹介します。

ある企業様が作成した社長ストーリーは、社長ご本人が書かれたものでしたが、事業承継したときの会社の状況、そこからどのような経営戦略を立て、結果として売り上げはどのように推移していったのか等、数字を交え事実を時系列で綴りました。

シンプルな文体だったため、全体で1,200字程度と他社様の社長ストーリーに比べコンパクトに収まりました。社長は「短すぎますかねえ?」と気にされていましたが、様々なメディアの方から

「ファクトと数字が簡潔に時系列にまとまっていて分かりやすい!」
「コンパクトなだけに、もしインタビューしたらここを聞きたいという余白があるのが良い」

といった声が寄せられ、実際に夕刊紙とビジネス経済サイトからトップインタビューオファーをいただくことができました。

文章を書くのが好きな方ほど、表現や言い回しを推敲してしまいます。しかしメディアは、凝った文体よりもシンプルなファクトを求めています。特に人物のストーリーを書く時には、何よりファクトを伝える意識をもつことを心がけましょう!

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