こんにちは。株式会社ネタもと PRプロデュース部です。
本コンテンツでは、広報担当者の「業務のヒント」となる情報をご紹介します。
広報を始めると「何をもって成果とするか」と悩む経営者、担当者の方もいるのではないでしょうか。どの仕事でも目標設定は重要ですが、広報も同様です。目標を決めることで、結果の振り返りができ、改善をしていくことで大きな成果とともにスキル向上にもつながります。
そこで今回のテーマは、広報をこれから始める方に向けての「広報の目標設定」についてご紹介します
まずは行動目標を立てよう
広報を始めた1年目は「何を目標に設定するか」から分からない状態です。そこでおすすめしたいのは、行動目標から立ててみることです。
<広報の行動目標例>
・年間でプレスリリースを何回発表するか
・ターゲットメディアリストのリストアップ数
・メディアアプローチ数
・社内報発行数 など
メディアの取材数や、メディア掲載数も目標の1つとなりますが、情報発信をしなければメディア取材もメディア掲載にもつながりません。
メディア掲載を1件獲得するには、プレスリリースで情報を何回発信するかを決め、発信数に対して何の「ネタ」で発信するのかをスケジュールで視覚化し計画を立てます。広報活動は事前の準備が大切です。
年間の情報発信の予定を見ながら、いつまでに情報を準備し、いつまでにプレスリリースを作成するかを決めて、目標の情報発信を達成しましょう。
また、情報発信はプレスリリースだけに限りません。自社のウェブサイトやSNSでの発信も認知拡大に向けて重要な広報活動です。年間で何件アップするのかを決めて、そのための準備をいつまでにするかをスケジュール化しましょう。
スタート1年目はベンチマーク企業を作ろう
では、何件の情報発信を目標にすればよいのでしょうか。2年目になれば、前年の結果をもとに目標を決めることができますが、1年目には指標がなく、どう目標を決めればいいかで迷うこともあります。
そこでおすすめしたいのは「ベンチマーク」する企業を決めることです。同業他社、または同じようなテーマを発信している企業など「情報発信が上手だな」と思う企業の情報発信数や内容を調べて、自社で真似ができる情報発信を探し、目標数を決めてみましょう。
ただし、あまり発信数が少ないと認知拡大にはつながりません。少なくても3カ月に1回は会社の情報を発信することをおすすめします。
大切なのは結果が出たあとの振り返り
広報活動は経営者とともに進めることが「早く成果を出す」ポイントです。その理由は、広報活動は「未来の会社をどう社会に見せるか」「未来にどのような企業を目指しているか」という、これからの会社の姿を伝えることが多く、そこは経営の判断が必要となるからです。
成果についても経営者と振り返ることが大切です。例えば、プレスリリースで情報を発信してもメディアの反響がないという結果が続いたとします。
いろいろ原因は考えられますが、その中でも多いのは「発表するタイミングが遅かった」ということです。メディアの方からも「もっと早く情報をくれたら良かったのに」と言われるのですが、その原因は以下のことがあります。
1. 広報担当者がプレスリリースの作成に時間がかかった
2. 広報担当者に情報が共有されるタイミングが遅かった
3. サービス決定から発売までの時間が短かった など
1に関しては広報担当者のリソースが足りないか、スキルが足りないかになります。スキルは広報担当者の問題ですが、リソースは社内体制の問題ですので、広報だけでは解決できない課題となります。そして2、3は、他の事業部が関係することであり、経営者とともに会社全体で解決していかなければなりません。もしかしたら、メディア掲載だけの課題ではなく、サービス販売にも影響する大きな課題を解決することになる可能性もあります。
広報活動は、社会から自社がどう見えているかも発見できる活動です。特にメディアからの声は貴重な社会の声としてキャッチできることが多く、経営の参考になる声が多くあります。
以上、今回は「広報の目標設定」についてご紹介しました。目標を決めて行動し、成果を経営者と振り返って次の施策を決め行動する。この活動自体が会社を成長させる活動につながります。まずは、他社を参考に目標行動数を決めて、活動を始めてみましょう。