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「今さら聞けない・・・」プレスリリース作成のポイントとは

「今さら聞けない・・・」プレスリリース作成のポイントとは

こんにちは。株式会社ネタもと 広報プロデュース部です。
本コンテンツでは、広報担当者の方の「業務のヒント」となる情報をご紹介します。

今回のテーマは、「プレスリリース作成のポイント」です。

現在、プレスリリース配信サービスを活用されている企業も多く、広報担当でなくても一度はプレスリリースを作成したことがあるという方が増えています。

その中で「実は、プレスリリースの書き方を独自で勉強し、他社をマネするなどして作成してきたので自分が作ったプレスリリースがこれで良いかどうか心配」との声を聞くことは少なくありません。

そこで今回は、あらためてプレスリリース作成のポイントについてご説明します。

 

プレスリリースは1枚がいい?それとも2~3枚がいい?

プレスリリースの枚数に関して質問をいただくことも度々あります。答えは「1枚でも数枚でも、どちらも正解」です。

ポイントは「ニュースが1枚目で伝わること」です。

プレスリリースでまず大切なことは、「タイトルからニュースが分かる」ことであり、日々多くのプレスリリースを受け取る報道関係者は、タイトルで興味を引かれなければ、その後、本文を読み進めないことがあると聞いたことがあります。

次のポイントは「1枚目に、タイトルで伝えたニュースの内容が書いてあるか」です。

このポイントは意外に抜けていることが多く、1枚目は背景や概要の記載で終わり、読み進めていくと、やっと2枚目にニュースに関連する内容が書かれているプレスリリースを見かけることがあります。

メディアはタイトルを見て興味を持って読み進めても、その内容に関する情報がなかなか出てこないとニュースが分かりづらく、途中で読むことを止める可能性もあります。

 

プレスリリースの構成は「逆ピラミッド」

書籍やインターネット等でプレスリリース作成に関するノウハウは多く公開されていますが、共通して言われているプレスリリースの構成は「逆ピラミッド」です。

通常の文章は起承転結で書くことが多いですが、プレスリリースでは、まずニュースの肝となる情報を伝え、その後に関連する補足情報を記載するような「情報の逆ピラミッド構成」となります。

前段にプレスリリースの枚数について、1枚でも2~3枚でもOKとお伝えしましたが、1枚にまとめようとして、あまりにも情報が少なくなると、そのニュースにどのような価値があるかが分かりにくく、記事を書くメディア側は記事として取りあげる情報かどうか判断しづらいこともあります。

補足情報を2枚目以降に記載する場合には、1枚目に「タイトル」そして発表するニュースを端的に5W2Hで伝える「リード文」を記載し、その後にニュースがどのような内容なのかを記載します。

そして2枚目以降にニュースの内容を補足する参考情報を記載するという構成になります。

 

タイトルに記載したニュースの内容が1枚目に収まらない場合は…

1枚目に必要な要素として、ニュースに関連する画像や図表もあります。

画像や図表を記載する目的としては「よりニュースを分かりやすく伝える」ことがありますが、単純なポイントとして「目に留まりやすくなる」という視覚として訴求する目的もあります。活字ばかりでは読み手も読みづらいと感じることがあるからです。

以前、広報担当の方に「画像を1枚目に入れたらニュースの要素が1枚目に入りきらない」という相談をいただいたことがあります。

プレスリリースを拝見すると、ニュースのポイントが3つあり、1つ1つの詳細説明も順を追って記載され、ニュースの内容で2枚に渡る大作になっていました。

そこで、まずはニュースの3要素のポイントを整理し、1枚目でニュースの全容を伝え、2枚目以降から、3要素それぞれの詳細を説明する構成にすることをアドバイスしました。

修正されたプレスリリースは、1枚目でニュースの概要が分かるものになり、2枚目からは、そのニュースをより詳細に理解できるプレスリリースとなりました。

 

まとまりがつかなくなるときは「ニュースは何か」に立ち返ろう

また、別の広報の方には次の内容の相談をいただいたことがあります。

「何度も書き直しているうちに、どう書いたらよいか、分からなくなってきた」

経営者、事業部の担当者が伝えたい内容を聞いていると多くの情報を入れたくなり、まとまりがつかなくなったという悩みです。

そこで、広報の方に「このプレスリリースを時間がないメディアの方に一番短く伝えるとしたら、どのように伝えますか?」とお聞きしたところ、タイトルとはまったく別のポイントが返ってきました。

広報担当者の方は「プレスリリースに向き合ううちに、一番伝えなければならない“ニュース”が文章から消えてしまっていた」とのことで、伝えたいポイントからタイトルを作り直したところ、ニュースが伝わるプレスリリースになったと言われました。

プレスリリースは商品やサービス、そして企業の価値をメディアに伝えるための資料です。プレスリリースを作成する際は、よりニュースバリューが伝わるプレスリリースとなるよう、誤字や脱字のチェックと合わせて「タイトルでニュースが伝わるか」「1枚目でニュースの内容が理解できるか」のチェックも忘れずに確認することをおススメします。

記事の内容は、以下の動画でもご覧いただけます

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