こんにちは。株式会社ネタもと PRプロデュース部です。
本コンテンツでは、会社のファンづくりに欠かせない「コーポレートPR」の情報発信のコツをお伝えします。
今回のテーマは「事業を発展させる社員のファン作り。そのポイントとは」です。
広報活動は商品・サービスなどプロダクトの認知拡大のためだけに行うものではありません。自社の強みや魅力を社内外に情報発信することを通じ企業としての存在意義を広く知ってもらい、企業イメージの向上や採用活動につなげる「ファンづくり」こそが、広報活動の大切な目的になります。
なかでも自社で働く社員が会社の一番のファンであることは、事業の活性化、そして会社の利益を押し上げる力になります。
そこで今回は、事業を活性化させる社員のファン作り、そのポイントについてご紹介します。
広報活動は社員を自社の「ファン」にするチャンス!
社員自らが会社の発展を目指し日々の仕事に取り組めていると、会社の目標と自分の目標も重なる部分が多く、仕事に感じるやりがいも大きくなります。しかし広報活動をスタートされる経営者からは「社員に“やらされ感”があるのではないか」「能動的に動ける社員が少ない」という悩みをお聞きすることがたびたびあります。
そこで大切なのは「社員が会社の一番のファンであるか」です。
広報は、自社の理念や事業の社会的意義、商品・サービス・人材など、自社の強みや魅力をステークホルダーに知ってもらうことを通じて社会と良好な関係を築き、企業としての信頼を向上させる活動、つまり「ファンづくり」が目的です。
ステークホルダーの中で一番会社に近いのは社員です。社員が会社の商品やサービス、会社の考えに共感し、ファンとなることで営業、採用、開発などの業務に対する熱量が高まり、活動量も増え、契約率が上がり、採用もその思いに共感する人材が集まるというように1つ1つの成果にも影響します。
広報が経営機能と言われる理由がここにあり、広報には経営者が積極的に関わり、社内にファンづくりを推進する体制を作ることが重要です。
社員のファンづくり、広報が社内へ与える効果とは
では、広報活動がなぜ社員のファンづくりにつながるのでしょうか。広報活動で最初に整理し明確にすることは「会社の強みは何か」ということ、そして「今後、どのような会社を目指していくのか」ということです。
最終的に会社の目指す方向を決めるのは経営者ですが、広報担当を中心に社員自らが「自分たちの会社の強みは何か、今後はどんな会社を作っていきたいか」を考え、そのために「何をすればよいのか」を考え行動することで、社員が目指す会社に向けて能動的に活動を行うようになり社内が活性します。
強みを知ることで自社の良さを再認識し、さらに良い会社を作ることに広報活動を通じて参加している意識を持てることで社員が会社の一番のファンになっていくのです。
広報活動では、明確にした強みを社外に発信します。そして、より良い発信を継続するために、さらに会社の課題を解決し、解決した結果を発信するという循環が生まれます。そのことを継続していくと社員自身が自分たちの会社を自分たち作るという風土が根付きます。
第三者のメディアを通じて会社の魅力を再認識する
会社の魅力や強みを、そこで働く社員自身が一番よく知っているはず、と思う経営者もいらっしゃると思います。しかし、組織が大きくなって直接伝える機会が少なくなり、日々意識できる環境がなければ、業務に集中しているからこそ、その業務がいかに社会的意義を持つものなのかを感じる機会が少なくなっていることもあります。
社内外に会社の強みを伝えていく方法はいろいろとありますが、社外だけでなく社内にも大きな影響力があるのがメディアを通じての発信です。
企業理念や事業の意義、独自の社内制度や福利厚生、地域・社会貢献活動、活躍する社員など、社内にいると当たり前になっていることを、メディアから「社会の伝える有益な情報」として紹介されることで、社員が自社の魅力を再確認できる機会となります。
ときには社長からの直接の言葉より影響がある場合もあります。また広く社会に伝えられることによって、社外の人や家族から「見たよ。良い活動をしているね」という声を聞き、さらに自社や自分の仕事に誇りを持つことができます。
社員のファンづくりにつながる広報活動 2つのポイント
広報活動、社員のファンづくりは会社が存在する限り続く、ゴールがない活動です。
今回は社内のファンづくりのために最初に意識しておきたい2つのポイントを以下に紹介します。
・経営者が社員に自社の存在意義を伝え続ける
お伝えしてきたように、広報は事業の継続発展のために欠かせない経営機能のひとつです。そのため、事業内容・経営戦略全体を把握する経営者自らが、会社の目指す方向性やあるべき姿を明確化することが必要です。
そしてそれを社員たちに向け継続的に発信し、自社の存在意義を社員たちに深く理解してもらい、自社が社会にどのように認知されるべきなのかを、全社員と共有し続けることが大切です。経営者が社員に伝え続けることが広報活動の第一歩であり、社員を自社のファンとするためには、経営者の広報活動参加が不可欠です。
・社会の目を意識した発信
広報活動で意識しておきたいのが「社会の目」です。良い会社とは、社会から見て価値がある、社会への影響力がある会社でもあります。コーポレートPRを通じ自社の存在意義、強みを知ってもらうには、いま社会で何が課題となり、どんなことが求められているのかを把握し、社会から見て何が良いのかを明確に表現することが重要です。社会課題に対し自社が解決、貢献できること、役立っていることを、タイムリーに発信していきましょう。
これまで恒常的に取り組んできた自社にとって「当たり前」ことでも、季節性や社会動向を踏まえ切り口を工夫して発信することで強みに変わり、人々やメディアの興味を喚起することができます。
そして、第三者のメディアからの発信を通じて社内外に自社の魅力が伝わっていくことを目指しましょう。
以上、今回は「事業を発展させる社員のファン作り。そのポイントは」というテーマで広報活動のヒントをご紹介しました。強い組織づくりを目指す活動とも言える広報活動。経営者と広報が経営機能のひとつである広報活動の意義を理解し、一体となって社員を「会社の一番のファン」にしていきましょう。