こんにちは、株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。
本日は、どのメディアさんと話していても皆さんがおっしゃる、メディアアプローチ前に必ずしておいた方がよい“メディア研究”についてお話します。
メディアリレーション職に就いて長年が経ちますが、つくづく「メディアリレーションのノウハウは恋愛で例えると伝わりやすいなあ・・・」と思っています。
なぜなら、ターゲットメディアに振り向いてほしい、話を聞いてほしい、そして両想い=掲載してほしいという、「想う相手に想われたい」点において両者はそっくりであり、うまくいくためには受け身でボーッとしていてはいけない点でも同じです。
ですので、メディアリレーションにおいて【やるべきこと】も、恋愛に例えるととても分かりやすく説明できるのです。
メディアの方々に、どんな広報さんとお仕事をしたいかを尋ねると、皆さん
「うちのメディアをよく読み、読者層やメディアコンセプトを理解し、どんな連載コーナーがあるのか・どの記者がどんなジャンルを担当しているのかなど、しっかり研究した上で合う提案をしてくださる方」
とおっしゃいます。
この発言の裏を返すと、かなり多くの企業様が、メディアをあまり研究しないままアプローチしてしまい、それを見透かされて嫌われてしまっている現状があるということです。
これも恋愛に例えると、相手の好みや趣味も全く調べないまま食事やデートに誘っている状態ですよね。それは打率が悪くなってしまっても仕方がありません。
イタリアンが好き、肉より魚派、インドアよりアウトドア、シンプルなファッションが好き、映画の話題が盛り上がる、推しはジャニーズ・・・など、相手のことを良く知っていればいるほど、相手が喜ぶイベントや会話を用意できるに決まっています。
先日、弊社の主催するメディアセミナーをきっかけに、とても嬉しい事例がありました。
<ネタもとメディアセミナーとは> |
弊社のメディアセミナーは契約企業様のみへのクローズドな公開ということもあって、メディアの方もけっこう腹を割ったお話をしていただけることが多いのですが、先日登壇いただいた某メジャービジネスメディアの編集長が「お互いの時間を無駄にしないためにも、メディアをよく知ってからアプローチしてほしい」と熱く訴え、特に調べるべき点についても具体的にお話いただきました。
そのセミナー後、いままでメディアアプローチに苦戦していた企業様が“教えてもらった通りに“メディア研究を実践し、改めてアプローチを行ったところメディアからリアクションがあり、巻頭カラーページでの代表インタビュー枠で掲載されるに至りました。
【メディアを知る】にあたり、まず行うべきことは以下の3つです。
●媒体資料を読み込む
テレビ・ラジオを除く多くのメディアは、WEB版もしくは運営会社のホームページに媒体資料を公開しています(一般にはページの最下部にリンクがあります)
媒体資料とは、広告主に向けて読者ペルソナやメディアコンセプト、特集記事の傾向などをメディア自身が解説しているものです。これをしっかり読めば、このメディアがどのような読者に向けてどのような情報を取り上げているかが分かりますので、的外れな提案を防ぐことができます。
●記事の執筆記者名を把握する
多くの記事は、担当した記者や執筆したライターの名前が末尾に書かれています。
日頃からそのメディアをしっかり読み込み、「この記者はIT関連の記事が多いな」「このライターは働き方について積極的に取り上げているな」など、記者の扱うテーマの傾向を把握したうえで、自分が持ち込みたいネタと相性がいいと思われる記者にアプローチすると確度が高まります。
なお、片っ端から同じメディアの複数の記者にアプローチするのは、恋愛例えで言うと「私以外にも色々な人を口説いているのね!!」と思われてしまうため、あまりお勧めしません。
●継続的にそのメディアをチェックする
どんなに良いネタでも、そのメディアが直近でそれに似たようなテーマを取り上げていた場合は、残念ながらしばらくの間は扱えないのが一般的です。アプローチするメディアは、最新のものだけでなく、過去放送分やバックナンバーを確認しましょう。
相手を知ってからアプローチすることはビジネスの基本です。逆の立場で考えると、もし自分のところに来た営業マンが、こちらの事業内容やサービス・商品を全く知らなかったら「調べてから来てよ・・・」と、相手にしないですよね。それと同じです。
メディアリレーションのポイントは、突き詰めると人同士のコミュニケーションで気を付けるべきことと同じです。よい信頼関係を築くためにも、やみくもにアタックするのではなく、相手をよく知り相手に求められる情報を提供しましょう。