受注の波が激しく販路開拓に苦戦していた企業が
広報PRを0から学び、ノウハウを自社に蓄積。
メディアとの信頼構築で新たなビジネスチャンスを創出。

多品種少量生産の金属加工を得意とし、大量生産が主流の業界において、顧客の多様なニーズに応えるため、種類が多くても少量の注文に柔軟に対応。銅板などの特殊素材の加工も手がけており、高い技術力で精密な加工を実現している、株式会社ハタメタルワークス。
今回は、ネタもと利用歴約3年目であり、社長自ら率先して広報活動を推進し、メディア露出はもちろん社内改革にも注力している株式会社ハタメタルワークス 代表取締役 畑 敬三 様に、広報PRに注力した背景や得られた成果について詳しくお聞きしました。
「ネタもと」導入前の経営課題や悩み
私は2005年頃、家業である自社に入社しました。しかし入社後間もなく、主要取引先だった大手メーカーからの仕事が半減し、取引先を増やさなければ会社が存続できないという大きな課題に直面しました。
仕事を増やすには、受け身の受注型ビジネスから脱却し、地道に営業を行うとともに、自社ホームページ経由での問い合わせ数を増やす必要があると考えていました。
そんな折、営業で訪問した配電盤メーカーで「1~2個の銅板加工に対応してくれる業者がいない」と聞き、直感的に「これだ」と思いました。
多品種・小ロットの銅加工は手間がかかるため敬遠されがちですが、競合が少ないことから勝機があると判断しました。「銅加工・小ロット・短納期」のニーズに着目し、銅という素材に特化。工場の体制も小ロット・短納期に対応できるよう整備し、事業転換を図った結果、大きな反響を呼びました。
その新事業形態に合わせて、社内体制や材料のストック、全国への取引拡大といった会社全体の大きな変化が進みました。
さらに、関西だけでなく全国のお客様に自社を広く知ってもらいたいという思いが強まりました。
社内的な課題としては、新事業形態に伴う体制変化や材料のストック、全国展開の影響で社員の残業が非常に多くなっていると感じていましたが、ちょうどリーマンショックで業務が激減した際に残業も減ったため、その時点では対策が進みませんでした。残業や業務改善については後に制度面で改善を進めることになります。
また人材採用に関しては、離職率が高いわけではなく、年配社員の退職に伴う求人募集もすぐに応募が集まる状況だったため、特に課題意識はありませんでした(畑様)
「ネタもと」導入前の広報PR活動状況
私が事業承継する前も後も、広報活動と呼べるものは特に行っていませんでした。もともと私が入社する前は、主要取引先の下請けとして事業を展開していたため、主要取引先からの仕事が中心で、対外的に広報する必要を感じていなかったからです。
また、大手メーカーからの依頼業務が減少し、リーマンショックの影響で仕事が減った際に、認知拡大の必要性から展示会出展や広報活動の検討もありましたが、費用対効果が合わないと判断し、実施には至りませんでした。
外部向けの発信としては、Yahoo!やGoogleのリスティング広告を活用していた程度でした。
社内向けの広報については、社員数が20人程度の小規模な会社で、昔はさらに人数が少なかったため、常に全社員と直接会話していました。
また朝礼などを通じて、自分の考えを直接共有する機会も多く、社内のコミュニケーションに課題を感じたことはありませんでした(畑様)
「広報PR活動」を重視するに至った理由
2005年に入社し、まずホームページの作成に取りかかりました。日頃からネットでさまざまな情報を検索する習慣があり、「ネットに載っていれば誰かが見てくれるのではないか」と感じていたためです。
当時、弊社と同じ規模で自社サイトを持つ企業はほとんどなく、ホームページを作れば良い反響が得られるのではないかと考えました。
おかげさまでホームページ公開後、ネット経由の問い合わせが急増し、新たな取引の大きなきっかけになりました。これまでは関西近辺のみの営業でしたが、全国規模で問い合わせが来るようになったのです。そのため、「自社をもっと知ってもらいたい」という思いが強くなりました。
また、これまでは取引先を増やすことを主な目的としていましたが、新規取引開始の際には、第三者による発信、例えば雑誌掲載などの方が信頼を得やすいと感じました。そこで、自社の認知拡大と信頼獲得の両面を強化するため、広報活動に取り組むことにしました。
広告と広報は目的が異なり、広告は主にホームページへの流入増加を狙い、広報は自社のブランド価値を高め、第三者からの評価を通じて信頼される存在として認知されることを目指しています。
広告の効果には不満はありませんでしたが、第三者視点の発信を取り入れることで、より信頼感に繋がりブランディングになるのではと考え、取り組んでみようと思いました。
ただ会社規模が大きくなく、専任の広報担当者を置くつもりはなかったため、ネタもとに出会うまでは、メディアに出るために何かを取り組んだことはありませんでした(畑様)

数あるPR支援の中で「ネタもと」を選んだ理由
ネタもととの出会いは、営業電話がきっかけでした。当時は広報の必要性を特に感じていませんでしたが、一度話を聞いてみようと思い、ネタもと担当者の話を聞くことにしました。
話を聞いても、自走化支援やインナーブランディングといった広報の考え方にはあまりピンときませんでしたが、とりあえずやってみようと思い契約しました。
メディアに出ることへの期待はありましたが、なんとなくの興味が一番の動機でした。ネタもと以外の広報支援会社を知らなかったため、他社サービスとの比較はしていません。広報担当者を置くつもりはなかったので、最初から自分が広報の部分を一手に引き受けるつもりでスタートしました(畑様)
「ネタもと」を利用し得られた成果
当初は「仕事を増やさなければならない」というのが大きな経営課題でしたが、おかげさまで現在では銅加工業界内での認知度が大きく向上しました。自社サイトからのお問い合わせも着実に増え、北は北海道から南は沖縄まで全国各地のお取引先とつながることができています。現在では、関西圏以外のお取引が全体の6割を占めるまでになりました。
広報活動の成果としては、ネタもと契約後かなり早い段階で「日経トップリーダー」に取材いただき、「雑誌に載りたい」という目標がいきなり達成できました。このことをきっかけに「ネタもとでの取り組みは思っていたより良い」と感じ、広報活動に本腰を入れていきました。普段は自社業務に専念しているため、メディアとの接点を作るのは難しいですが、さすがだと感じています。
「日経トップリーダー」の取材は、ネタもとのサービスの一つである『メディア交流会』を通じてメディアと交流し、そこから取材につながったものです。メディアと直接話しアピールできる機会をもらえるのは大変ありがたいです。
自社の魅力を上手く伝えるのは難しく、今でもアピール方法に悩むこともありますが、話を聞いてくれるメディアの反応を直接見られたり、感想をもらえたりするのは非常に良いと感じています。取材いただいた「日経トップリーダー」とは、その後も別の切り口や話題で取材をしていただくなど、大変ありがたいメディアとの繋がりができました。
またネタもと経由ではありませんが、テレビ出演の機会もいただき、大変驚きました。ただしテレビ出演までに他のメディアから複数回取材を受けており、取材の流れや話す内容を理解していたこと、さらに「日経トップリーダー」の記者さんからの紹介もあって話が弾んだことが影響していると思います。
こうしてテレビ出演できたのも、過去に掲載されたメディアの記事を通じて、メディアに「語れる社長」と認識してもらえたことが一因と考えています。
取材や掲載自体も自分にとって面白く、取材で自分のことを語ったり、メディアに直接アプローチできるネタもとの『リサーチ』にエントリーする文章を作成したりする中で、今まで漠然としていた自分の考えが言葉や文字にすることで明確になりました。
これは自社の良さや業務への思い、今後の展望などについてですが、自分自身で「そうだったのか」と再認識できるきっかけとなり良かったと思っています。
実際、自社の強みである銅加工に特化し、短納期・小ロットに対応できる点については、日々の面談や会話を通じて社員全員に共有しており、社員一人ひとりにしっかり伝わっている実感があります。これからもこの強みを皆で共有しながら会社として一緒に進んでいきたいと考えています。
雑誌やWeb記事に掲載され、それが直接の問い合わせにつながることはありませんが、お客様や既存の取引先から「掲載されている記事を読みました」と言っていただき、話の種になっています。掲載メディアが増えると「たくさん載っていますね」と言われることもあり、直接「信頼しています」と言われることはなくとも、会社としての信頼につながっていると感じています。
記事掲載については社内でも折に触れ話していますが、当初は「記事になったのですか!」と驚かれていたものの、最近は「また載ったのですね」と記事掲載に慣れてきている様子です。
もちろん記事掲載のためにさまざまな努力をしていますが、社員にとっては「雑誌に常に掲載される社長」というイメージなのかもしれません。掲載のたびに朝礼などで伝えていますが、すっかり日常になりました。
広報体制は最初からずっと社長である自分一人で行っています。社員に業務以外の負担をかけたくないため、今後もこの方針を続ける予定です。広報の効果を自ら強く実感しているため、無理のない範囲で自分の手で取り組みを続けていこうと考えています。
また、一人で行っているからといって忙しいを理由にやらないことはなく、ネタもとからのアドバイスや『リサーチ』のエントリーなど、できることは全てやりたいと思っています。ネタもとで定期的に開催される『経営者向けメディアセミナー』や『特別講座』にも、参加できるものは参加しています。
『リサーチ』のエントリーに関しても、マッチング不成立の際には表現を変えたり、タイトルや見出しをわかりやすくしたり、正確な数字を入れて伝わりやすくしたり、一言で伝わる表現を考えたりと工夫しています。
これらはネタもとからの具体的なアドバイスで始めましたが、最近はアドバイスがなくても自分で気づけるようになってきました。この意味で、自分の中に情報発信のノウハウが溜まってきたと言えると思います。
その他、2005年から自社サイトを作り、「短納期・小ロットの銅加工」で全国からお問い合わせをいただきお取引しています。「銅の加工にまつわる情報を発信する銅加工.com」というサイトも運営し、加工方法や材質、銅建値に関する記事や豆知識なども掲載しています。
銅加工自体が地味な分、こうした情報発信も親しんでもらうための一環だと考えています。このブログも『リサーチ』にエントリーする際のネタの一つとなっています(畑様)
具体的に取り組んだこと
広報の自走化に向け、広報活動の成長を可視化できるネタもとのプログラム『PR活動診断』も毎回実施していますが、一人で取り組んでいると項目に当てはまらない部分もあります。例えば体制やプロダクトに関する部分などです。発信している情報もコーポレートネタに集中している傾向があります。
それでも、『PR活動診断』の点数は7.5点から30点まで上がったと感じています。自分のやっていることに対して厳しく見てしまう面もあるかもしれません。
『PR活動診断』の項目には競合理解度を測るチェックもありますが、私自身は日頃から当たり前のように競合他社の情報や業界動向、日経新聞や関連各誌、経済誌に目を通しています。
これは広報のために新たに始めたことではなく、前職が商社勤務だったこともあり経営者として自然に行っていたことです。特定業界に限らず常に経済全体の動きを把握する必要性を感じていた背景があります。
しかしこの習慣は結果的に、現在の広報活動にも活かされており、発信する情報の質を高め、相手に伝わりやすく信頼される情報発信の強みとなっていると感じています。
また競合他社やお取引先のお客様のサイトもよく見ており、それらは自社サイト作成時の参考にもなりました。自社サイトは自分でコンテンツの指示を出して作成しており、現在はここでの情報発信がメインになっています。
掲載されたいと思うメディアやエントリーを考えるメディアにも目を通し、動向を見ています。これも「掲載されるため」というより興味本位で読んでいるため、自分にとって特別なことという意識は薄いのかもしれません。
したがって、こうした日々の取り組みも広報に対する活動と言えるなら、これがベースになっていると思います。
その他は『リサーチ』へのエントリーをひたすらコツコツ続けており、「継続は力なり」という感覚です。それによって自分でも表現力が向上していると感じることがあります。
もともと広報の知識は全くない状態からのスタートですので、ネタもとの毎月のミーティングでのアドバイスやノウハウはできるだけ多く取り入れ、次回の改善につなげています。例えば「具体的な数字を入れた方が伝わりやすい」といった指摘は、その後も忘れずに反映しています。
あとは「見出しをつけること」でしょうか。ただ長文を書くよりも、本文中に見出しを設けることで目に留まりやすくなるというアドバイスをいただき、実践しています。実際にこれを取り入れてからメディアからのマッチングが増えたように思います(畑様)
ネタもと独自の「PR活動診断」
ネタもとでは、定期的に独自の「PR活動診断」を実施し、お客様の「自走化状況」を可視化・数値化することで、成果が見えづらい広報活動の「効果検証」を可能にし、自走化実現までの道のりをしっかりとサポートしています。


これまでに掲載された主な媒体名
・日経トップリーダー
・日経ビジネス電子版
・日刊工業新聞
・日刊工業新聞電子版
・ツギノジダイ
・Yahoo!ニュース
・ウォーカープラス
・gooニュース
・dmenuニュース
・ビズスト
・@人事
・へるすあっぷ21
掲載されるために工夫したこと
『リサーチ』へのエントリーは、一度ネタもとの担当者に見てもらい、アドバイスを受けてブラッシュアップした内容で行うようにしています。いただいたアドバイスは次回のエントリー時のポイントとして活かしています。
例えば、『リサーチ』でマッチングを狙う際は、タイトルの工夫が効果的だと感じています。また、一度エントリーして不成立でも諦めず、同じ媒体に何度もチャレンジすることも重要です。メディアにはタイミングもあると思いますし、コーポレート情報で勝負する場合は「この時期にこれを出さなければならない」といった制約も少ないため、継続的に挑戦していくことが大切だと考えています。
私たちが『リサーチ』にエントリーする際も、「エントリーしたい」と思える内容がない月もあれば、「エントリーしてみたい」と思う内容が多い月もあります。コンスタントにとは言えませんが、出せるものは「数打ちゃ当たる」の精神で積極的にエントリーしています。それが良い結果につながっているのかもしれません。
また、『リサーチ』エントリー時に、ネタもとからのアドバイスを受けて添付画像としてグラフを作成したことがありました。するとメディアから「非常にわかりやすい」と好評で、掲載時にもそのグラフをそのまま使っていただけました。とても嬉しかったです。
言葉だけで説明しにくい内容は、視覚的にグラフなどで示すことで一目で伝わること、視覚情報の重要性を実感しました。
さらに、社内の福利厚生制度で「定時より早く上がれる」というものがあります。これは当日の業務がすべて完了すれば、最大1時間早く帰宅しても給与が減らない制度です。これを紹介したいと考えた際に、ネタもとから「わかりやすいネーミングをつけてみてはどうか」とアドバイスをいただき、「早上がり制度」と名付けました。
すると、メディアにも非常にわかりやすく伝わり、取材のマッチングにつながりました。タイトルに「早上がり制度」と入れることで目に留まりやすく、こうした工夫がメディアの関心を引くことを知り、大変参考になりました(畑様)

どのような企業に「広報PR」や「ネタもと」を勧めたいか
広報に対して、何かやらなければならないと考えているけれども、どうやっていいのかわからないとか、既に広報の部署があってもなかなか手応えを感じられていないとか、そういう悩みを抱えている企業にとっては、ネタもとはとてもいいのではないでしょうか。
広報というものをよくわからないままスタートしたけれども、果たしてこれでいいのかとか、結果が出ていないかもと感じられるところには、一から教えてもらえるので、ぴったりだと思います。
自分は、広報のことをまったく知らずに、なんとなく「メディアに出たい」ということで始めてみましたが、まずメディアとの接点は普通では作れないですよね。そのような接点をどうやって作るか、アプローチをどうすればいいか、そしてその後のお付き合いなどもどうしていけばいいかなど、詳しく教わることができます。
無理に高い目標を掲げなくても、自分などはやれる範囲で広報活動をやっていますが、それでもネタもとの担当者からは、やり方やリリースなどの文章の具体的なアドバイスをもらえるので、効率的にノウハウを蓄積できているのではないかと思っています。
そして広報代行ではなく「自走化支援」なので、自社に広報のノウハウや知見が溜まっていくのがいいですね。まずは気軽に始めてみると、得るものがたくさんあるのではないかと思います(畑様)
今後のさらなる目標
これまでに全国の多くの企業様とお取引をいただいており、基本的にはメールや電話を中心としたやりとりとなっています。配送時間や配送費などの条件を踏まえても、近隣の企業様より当社を選んでいただけていることは、非常にありがたく感じています。
もちろん、納期が早いとか小ロットでも可、ということはありますが、一度取引していただいたところは、大抵そのまま継続してくださっています。製品だけでなく、サービス面でもお役に立てていることで、それが継続につながっているのではないかと思います。
ネタもととお付き合いを始めてから、思っていたよりもかなり多くのメディアに取り上げていただいて記事になりました。ずっと目標にしていたことであり、とてもありがたく思っています。
事業内容もB2Bで、一般的ではないですし、題材として取り上げてもらうことも難しく、メディアの幅も限られていると思いますが、引き続き他のメディアの方にも目を向けていただけるよう、研究してエントリーなどをしていきたいと思っています。
銅加工といえばハタメタルワークス、ということを広めたいなと考えており、サイトだけでなくさまざまなルートから知っていただいて、お声をかけていただければと思っています。銅を扱っている企業はたくさんありますし、お困りであればまずはお問い合わせください。
銅に特化し、多品種少量生産で銅の加工においては圧倒的な短納期を実現することで、自社でないとできないという世界を作りたいと考えています(畑様)
今回の事例は、特定の取引先に頼りすぎる状態から抜け出し、自社の強みを活かして事業を転換。広報活動を通じて全国の顧客獲得と信頼構築に成功しました好例です。専任担当者を置かず社長自らが工夫しながら継続的に情報発信し、限られたリソースでも成果を上げています。広報は特別な体制がなくても始められ、地道な努力が確実に成果をもたらすことを示しているのではないでしょうか。
お忙しい中、快くインタビューにご協力くださった、畑 様、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
参考:株式会社ハタメタルワークス 様:20名(2025年8月現在)