ネタもとサービスを「漫画」でわかりやすく紹介

広報は、企業にとって営業・宣伝手段

広報は、企業にとって営業・宣伝手段

創業15周年の節目を迎え、
次の段階に進むべく
会社として広報PR活動を強化

汽船を使用したセレモニー及び、各種クルーズの企画運営、ライフエンディングに関する各種イベントの企画運営を手がける、 株式会社ハウスボートクラブ

2007年に創業して以来、海洋散骨事業「ブルーオーシャンセレモニー」を主軸とし、「最期は海へー自然に還るという選択肢」をコンセプトに海洋散骨のフロントランナーとして成長を続けています。

2012 年には、会長の村田ますみ氏が「一般社団法人日本海洋散骨協会」の立ち上げにも携わり、海洋散骨の健全な発展と普及のため、協会の定めるガイドラインを遵守しながら海への散骨を希望する方々のお手伝いに取り組んでいます。

また2022年2月1日には、株式会社鎌倉新書のお別れ会プロデュース事業「Story(ストーリー)」を譲受し、葬送プロデュース企業として新たな「お別れ会・偲ぶ会」の普及に努めている企業です。

今回は、同社の代表取締役社長 赤羽真聡様にお話を伺いました。

代表取締役社長 赤羽真聡様

当時の経営課題や悩み

当社はサービス業ですので、いかにこのサービスを知ってもらうかという点が大切ですが、業界マーケットが小さいこともあり「知られてない」ということが大きな課題でした。

当時、会社としては「当社が、当社が」と、自社視点での意識が強かったので、サービス全体の情報を適切に発信し、「ハウスボートクラブ」だけでなく、海洋散骨などのマーケット全体の取り組みを知ってもらえる環境を作っていくことが必要であると感じていました。

また「海洋散骨」は違法ではないかというような、悪い捉え方をされるケースもあり、正しい情報をしっかり伝えなくてはならないことに加えて、「ハウスボートクラブ」が表現している「誰もが、終活について自由な選択肢を持っている」という視点を、世の中へ発信し続けたいという思いがありました。

「ネタもと」導入前の広報PR活動状況

この事業を立ち上げた現会長の村田ますみが、経営も広報も一人で行っており、海洋散骨が世の中の話題になったタイミングの際に取材を受け、思いを発信することはありましたが、会社として積極的に戦略を持って広報活動をしている状態ではありませんでした。

12期から13期に入った2019年のタイミングで、東証プライム上場企業の株式会社鎌倉新書にグループ入りし、その半年後のタイミングで私は鎌倉新書からハウスボートクラブに出向しました。

そこから3年、村田とともに様々な困難を一緒に乗り越えてきましたが、2022年に15周年という節目を迎え、次の段階に進むべく村田から社長を受け継ぎ、広報活動も会社として強化することを決めました。

PRに力を入れた理由

「海洋散骨」はお墓のように継承の必要がなく、後継ぎ問題や費用面でも負担の少ない埋葬方法です。広大な海に還ることができ、管理不要でどこにいても故人を偲ぶことができることなどから、年々希望者が増加しています。

特に近年では、先祖のお墓の維持・管理が難しいなどの理由からお墓の改葬(墓じまい)を考える方からのご相談も増加しています。

このようにお墓やお別れのセレモニーは誰でも身近なことですが、その選択肢が1つではないことを知られていないという課題を解決するには、広報が必要だと思いました。

また、当社の思いを伝えるにも、広報活動で経営者のメッセージを発信すること大切だと思い、2022年のスタートと同時に「ネタもと」を導入しました。

お別れ会プロデュース 「Story」 セレモニーのイメージ

「ネタもと」を選んだ理由

実は、他社も何社か検討しましたが、「広報活動を一緒に伴走をしてくれる広報チームを作りたい」というイメージがあったことや、まだ先の話ではありますが、将来的には自分たちだけで広報活動を「自走化」できるよう、まずは情報発信を常にしていけるような状態になりたいと思っていました。

そのためには、継続して情報発信をする必要があり、そのためには情報をどのように整理するか、そして整理した情報をストーリー性を持って伝えていかなければなりません。特にストーリー性のある情報にしなければ「情報のお知らせ」だけになってしまい、広報としての目的を果たせないと思いました。

しかし、私たちは広報のプロではないので、PRコンサルタントがネタ作りや報道資料作成をサポートしてくれるネタもとの「PRベーシック強化プラン」とオプションサービス「未来広報室」を選びました。

PR活動で取り組んだこと・工夫したこと

村田や私の言葉を具現化して話せる従業員が必要だと感じていたため、いったんは兼務という形ですが広報に従業員も関わるよう体制を作り、プレスリリースの作成など、広報業務も取り組み始めました。広報の自走化は3年がかりと思っており、まだまだ半分にも達していないとは思いますが、徐々に社内でできることも増えています。

目に見えて効果が出ているものとしては、プレスリリースと広告それぞれが相乗効果を生むように、情報をリンクするよう計画して発信することで、問い合わせが増えてきました。速攻性がある事業ではないため、2年後、3年後、5年後、10年後とリードタイムが長くとも、きっかけを与えられたことは事実であると感じています。

また情報発信を継続することでメディアからの取材連絡が増えてきました。 そして経営者の私が関わることで、広報だけでなく、会社の施策全体を見て戦略を考えて進めたこと、そして情報発信を継続していたことが成果につながったのではないかと思っています。

メディアとの接点における成果

情報発信を続けるなかで、取材も増え、取材が増えると同時にメディアとの接点も増えています。

具体的には新聞、雑誌、ウェブメディア、テレビと、11媒体と幅広いメディアから取材、掲載をいただきました。その要因の1つとして、情報発信をPRコンサルタントにネタ作りからプレスリリースの作成まで一緒に伴走してもらていることで、PRコンサルタントの知見は広報の経験、社外の一般的な概念を踏まえて報道資料を作成できたことが、その後の取材につながっていると思います。

取材を受けると、取材前後を合わせて数回にわたりコミュニケーションが取れますので、今後よい関係を続けていけるメディアとの関係作りにつながっています。

また、取材対応の力もつき「PR活動診断」のメディア対応力の項目では、活動開始時より3ポイントアップしました。

当社は広報についてはプロではないので、広報のプロの人からの視点をもらい、サービスのプロである当社と、お互いのすり合わせが広報活動を成功する上で、すごく重要であると感じています。

すり合わせの中で、プレスリリースの目的を明確にし情報発信を行えるため、メディアの方に興味を持ってもらえる発信につながっていると思います。PRコンサルタントの方とも一緒に活動する期間が長くなればなるほどハウスボートクラブを理解してくれて、やりたいことを体現してもらえることが良かったと思います。

PRのノウハウにおける成果

まず、経営者の私としては、ネタもとの「経営者向けPR講座」で知らなかったことをインプットできる機会を得たこと、またインプットしたことをすぐに実行してみることができたことは良かったです。

インプットを始めるようになってから、大企業ではなく、中小企業やスタートアップの企業は、ブランド名では世の中的には認知されにくいですが、それでもサービスを広げていかなくてはいけないため、そこに対してどうしていくのが良いか、常に考えるようになりました。

私がやっていることになりますが、テレビCM、外の看板、ニュース等の情報発信からマーケティング手法まで「このような意図として出しているんだなぁ」と今までと違う視点で聞いたり、見たりできて常に世の中の様々な発信からヒントを得ることができています。

自社の情報発信に関しても、内容や情報、伝え方で勝負をしていかないといけないという点では、1つひとつ力をつけて、進化しているのではないかと思います。

そして、担当者は未経験からのスタートだったのですが、プレスリリース作成に関しては、PRコンサルタントにアドバイスを繰り返してもらう中で、今では自身で作成できるようになっています。

ヒト(広報担当)育成における成果

最初はトップダウンからスタートしましたが、広報担当も「意味がある」と感じて実行していると実感しています。一番大切な「世の中にハウスボートクラブを知ってもらいたい」という思いは、私と変わらないと感じています。

PRコンサルタントとの定期のミーティングでは広報視点のレクチャーもありますが、担当者は学びながら実践しているので、広報ノウハウの習得が早いと感じています。

メディア対応に関しても、事前に気を付けるポイントを聞いて、取材対応後は、もっと良い方法はなかったかという振り返りと議論ができるようになりました。

基本は身についてきたので、あとはメディアとの接点を増やしていく段階になっています。

今後はそれぞれの事業が自分たちの情報をどういう形で発信をして、それが結果的にお客様に繋がり、そしてそれをどのようにメディアで取り上げていただくのかというところまで考えながら情報を出していけるような組織にしていきたいです。

自走化に向けては3年計画で立てていますが、今は2年目というより1.5年目であり、発信したいサービスが増えてきている今、この1年はどのようにストーリー性をもって発信していくかの力を付ける、まだ準備期間かなと思っています。

掲載された主な媒体名

・日刊ゲンダイ
・@DIME
・日本経済新聞
・Yahoo!ニュース
・OVO
・AMEBA NEWS
・ダイヤモンドオンライン
・読売新聞
・女性セブン
・TBSテレビ「月バラナイト」
・フジテレビ「Live News イット!」 など

掲載されるために工夫したこと

1つ目は、情報を発信し続けることだと思います。メディア掲載や世の中の認知、そこからの問い合わせや結果、売り上げも重要ですが、コンスタントにネタ作りができ、発信する内容も進化していると感じます。

情報を出さないと「何ができるか」を考えもしないので、情報の大小はありますが、継続した情報発信のためにどのようなネタが良いのか考えることが事業の力になっていると思います。

2つ目は、情報発信する際に誰に届けたいか、ターゲットを明確にするということです。お客様ご本人、お子様など、様々なターゲット層がありますが、知っていただきたい方々がどう考えるかをチームで確認しながら進めることを大切にしています。

どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか

まだ広報活動をしていない企業にお勧めだと思います。

広報は世の中的には主となる業務ではないと認識されることが多いと思いますが、BtoB、BtoC関わらず、情報を発信しなければ、良い事業や取り組みも内々で終わってしまいます。広報は会社の営業であり、会社を宣伝をする手段であると思います。

また、中でも経営者のメッセージを伝えることができるのは広報だと思います。

「常に情報を発信している会社だな」と思われていることは勝ちだと思いますし、そのような環境を作った方が良いと思います。

弊社も今は自分たちのサービスを必要としている方にお申し込みいただいていますが、マーケットを考えた時に、知らない方にどう届けるかということがすごく重要性だと思っています。これからも、もっと自分たちの情報発信力をつけたいと思います。

今後のさらなる目標

「海洋散骨」に関しては、より出航エリアを広げていくことを目指し、現在3エリアのフランチャイズ展開も拡大したいと考えています。「お別れ会」に関しては、生前のサービスに注力し、亡くなった後の会ではなく、生前の還暦イベント等にフォーカスしていく予定です。

最近の社会課題となりつつある「墓じまい」については、今まではサービスの1つとして行っていましたが、今後は事業化を考えています。「墓じまい」は墓石だけでなく、お寺さんとのやりとりも大変との声もあります。そこをトータルで弊社が代行し、そのサポートをブランド化して全国に展開していきます。

1つではないセレモニーの選択肢を弊社がプランニングし、ツアーを提供することでお客様に価値を提供できると思っています。

海洋散骨「ブルーオーシャンセレモニー」のクルーズ船

以前は、経営も広報も一人で行っており、会社として積極的に戦略を持って広報活動をしていなかったという株式会社ハウスボートクラブ様が、昨年、15周年という節目を迎え、次の段階に進むべく広報活動を会社として強化することを決意。

誰にとっても身近なことである、お墓やお別れのセレモニーの選択肢は1つではないことを世間に知ってもらうため、また将来的に自分たちだけで「広報活動を自走化」できるようにと、2022年のスタートと同時に「ネタもと」を導入されました。

「広報は会社の営業であり、会社を宣伝をする手段。中でも経営者のメッセージを伝えることができるのが広報」と語られたとおり、自ら世の中へメッセージを発信し続けることで、着実に広報活動の成果を実感されているようです。

お忙しい中、快く取材にご協力いただきました代表取締役社長 赤羽様、本当にありがとうございました。

参考:株式会社ハウスボートクラブ様 社員18名 ( 2022年2月現在)


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