こんにちは。株式会社ネタもと 広報プロデュース部です。
本コンテンツでは、広報担当者の方の「業務のヒント」となる情報をご紹介します。
今回のテーマは、「ニュースバリューを上げる方法」です。
商品・サービスに関する情報発信で「今までまったく世の中になかった」と言えるようなニュースバリューの高い発表ができることは、そうそうありません。
プレスリリースを作成する中で「いかに注目される発表にできるか」と悩むこともあるのではないでしょうか。
そこで今回はプレスリリース作成において、ニュースバリューを上げるポイントについてお伝えします。
なぜ今なのか、なぜ自社が提供できるのかを伝える
商品開発には、なぜ今その商品を開発し提供するのかの理由があると思います。中でもプレスリリースに記載する要素として大切な項目に、次の内容があります。
- どのような社会(ユーザー)の困っていることや、不便さを解消する商品なのか
- 社会的変化が影響して生まれた商品ではないか など
このように、今の課題やニーズに対して応える商品であることを記載することはニュースとして大切な要素です。
また、課題やニーズに応えるための独自の工夫や努力、なぜ他社ができず自社ならできたのかという、差別化となる内容を伝えることも大切です。
No.1、唯一、初と言えるカテゴリーはないか
商品・サービスがリニューアルや、バージョンアップの場合は、既存の商品が「ユーザーに選ばれている」ということを伝えるチャンスでもあります。その選ばれている商品がさらにバージョンアップで進化すると伝えることでニュースバリューを上げることができます。
しかし「ユーザーに選ばれている」ことを伝えるには、自社商品だけの情報では表現できず、市場調査など費用や労力をかけて調査しなければなりません。
そこで、一度考えてみるのは「No.1」や「唯一」と言えるカテゴリーはないか、初めてと言える要素はないかなどの情報の仕立て方です。
ただし「No.1」「唯一」「初」は、根拠を示さなければ公式文章であるプレスリリースに記載することはできません。
表現しやすいのは自社の実績であり、例えば以下のような実績で表現することができます。
・〇〇エリア初導入
・〇〇業界でのシェアNo.1 など
地域や業界を絞って情報発信を行うことで、ターゲット媒体も地方紙や業界紙など明確になり、より具体的な課題を解決できることを伝えることもできるため、ユーザーに対してニュースバリューの高い情報を発信することができます。
当たり前がニュースになることも
見落としがちなポイントとしては「自社にとっては当たり前になっているニュースのネタ」があります。
以前、ある企業で「特に差別化できる内容はない」と悩んでいた広報の方がいらっしゃいました。よくよく聞いてみると、開発した従業員の方がその道40年の方で、開発に至る40年のストーリーがあることに気づきました。
時代が変わり、ニーズや環境が変わって変化したこともありましたが、40年変わらないこともあり、その開発ストーリーが“人間性”のニュースとなりました。
長年継続している場合は、人に限らず、多くの工夫を経て今に至っていることもありますので「当たり前を見直す」ことでニュースバリューを発見することもおススメです。
広報・PRの情報発信は、継続が大切です。ニュースバリューの大小に関わらず、その商品が社会の役に立つことであることをしっかり発信し続けることが、認知を広げることにつながります。
「あの会社の広報のプレスリリースは面白い」とメディアの方からも楽しみにしてもらえるよう、また1本1本熱のこもったプレスリリースを作成するためにも、「ニュースバリューが足りない」と思ったときには参考にしてみてください。