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人との縁がビジネスを生む

人との縁がビジネスを生む

契約途中解除も可能!
自力がついたら卒業を促す
それでも、つながりを重視する男

2019年に起業して以来、継続率が100%という広告運用代行会社、株式会社吉和の森

同社は、WEB集客を得意とする広告運用代行会社で、リスティング・ディスプレイ・SNS・成果報酬・メールなどの広告手法を用いた集客プランを組み立て、デジタルマーケティング事業、ITコンサルティング事業、WEBサイト制作事業を中心に展開している企業だ。

今回は、不動産投資デジタルマーケティングのプロから50歳目前で起業し、解約率0%、不動産投資の累計販売額100億の不動産売買に特化したWebマーケティング戦略で前年比3倍の事業に成長させた、株式会社吉和の森 代表取締役 森 和吉氏に注目してみた。

代表取締役 森 和吉様

公務員から雑誌編集者、そしてIT業界へ

森代表が大学卒業後、最初に選んだのは公務員の仕事だった。しかし、3年ほど郵便局に勤めた頃にインターネットサービスプロバイダであるニフティ株式会社が行っていたパソコン通信と出会ったことで転職を決意。

趣味の映画やゲームのことを投稿するうちに原稿の執筆依頼が来るようになりました。兼業できない公務員ということもありライターの道へ進むことを決意しました。

ただ、飛び込んで徐々に分かったことは、1文字でいくらという世界では、自分が稼げる限度額が見えているということでした。

公務員という安定した職からライターへと転身した森代表だったが、次第にライター業の限界を感じはじめ、先輩からの助言をうけ音楽系の週刊誌編集者として二度目の転職を決意した。

雑誌編集の仕事に就きしばらくして、雑誌の「携帯化」という業務を担当することになり、ここからデジタルの世界へと仕事のフィールドが変わっていきました。

何もわからず手探りでやっていましたが、当時、着メロブームが起きはじめ、うまく乗ることができた着メロ・着うた、動画などの携帯サイトを立ち上げ運用するという経験ができたことはラッキーでした。

雑誌のデジタル化が進んだことで、IT業界へと足を踏み入れた森代表。

その後、知人を介した紹介で本格的にIT企業へ転職し、通信キャリア公式コンテンツ、ソーシャルゲーム、店舗で会員を集めクーポンを送ることで送客するビジネス、不動産の集客、1人1万円ずつ出し合って大家になる不動産投資クラウドファンディングの運用・集客など、多くのIT事業に関わり今に至っている。

国内では希少な「不動産投資クラウドファンディング」が強みに

IT業界でさまざまな経験を積みノウハウを蓄積していった森代表だが、とくに「不動産投資クラウドファンディング」に携わったことが強みとなったようだ。現状ではこのノウハウを確立している人間はまだ少ないという。

「不動産投資クラウドファンディング」は、ここ3~4年のビジネスで、国土交通省から免許を得ることができるものです。

例えば、アパートやマンションを購入し、大家になって不労所得を得るときには1億円前後の資金が必要です。また、大きな買い物ですので、売却できるまでは続けなければならないものです。

「不動産投資クラウドファンディング」は、1年や3年などの期限を決め1口1万円でお金を集め、皆で大家になろうというもので、通常の不動産投資に比べると、リスクがかなり低くなり、見返りも低くなります。

もちろん投資ですので、元本を割る可能性もありますが、貯金代わりにやっている人も多いです。

「不動産投資クラウドファンディング」は利益は大きくはありません。建築費用を出資でまかなったり、会社のブランド力・価値観をあげたり、リード獲得のために行うことがあります。どの目的でやるかによって集客のアプローチの仕方も変わります。

50歳目前で起業、直後にコロナの打撃を受けるも目標達成

渋谷スクランブルスクエアにあるオフィス風景

数少ない「不動産投資クラウドファンディング」のプロフェッショナルな人材となった森代表は、そのノウハウを強みに2019年11月、50歳を目前に起業し、現在の株式会社吉和の森を設立した。

2019年7月に退職することを決意した後、知り合いの広告運用を手伝いはじめて、その時の報酬を資金にしました。

幸いなことに横のつながりや、始まったばかりのビジネス「不動産投資クラウドファンディング」の事業を経験し、当時8万人の会員数と50億円を集めるという実績があり、不動産業界を中心に取引は順調でした。

不動産では、民泊やホテルへの集客も行っていましたが、コロナの波が来て決まっていた仕事もなくなり、一時は順調とはいえない時期もありましたが、1期目、2期目と目標にしていた売り上げを達成することができました。

そのほとんどが紹介営業ですが、紹介で決まった案件は、継続率100%となっています。

集客の運用や教えるコンサルティングも行っていますが、「そろそろ自分の出番は必要ではない」と感じたときには辞めようと考えています。

紹介営業で獲得した案件の継続率100%を維持している森代表には、独自の拘りがある。それは、「1カ月前に申し出れば途中解約ができる」という事項を契約に入れることだという。

一般的には、できるだけ短期での契約解除を防ぐため、途中解約ができない長期契約が多い中、あえて短期間で契約を解除できるようにしているというのだ。

さらには、ある程度ノウハウがつき自分たちでできるようになれば、森代表側から「卒業」をお願いしているというから驚きだ。

なぜ途中解除が可能という契約にしているのか。それは、期間で縛って契約を維持するというのも違うような気がするからです。

仕事では、相性も大事ですし、合わなければお互いのために、すぐに解約できるように相手側にもお願いしています。

また、自社で自走できるのが一番だと思いますので、自社内でできるようになったら、こちらから卒業をお願いしています。

周りは同じデジタルマーケティングやweb制作、2年後3年後には…

現在は、株式会社吉和の森のオフィスは渋谷のど真ん中にある。森代表いわく、渋谷のスクランブルスクエアに入っているというだけで信頼度も上がり、成約の確度も上がっているように感じているという。コロナ禍により交流は少なくなったそうだが、周囲には「デジタルマーケティングをやっている」「WEBサイトの制作をやっている」という人は多いそうだ。

冗談抜きで、オフィススペース内で石を投げたら、高確率で同じことをやっている人に当たると思います。そのくらいデジタルマーケティングやWEBサイト制作では起業しやすいのだと思います。

ただ、薄い知識や少ない経験でも起業できるジャンルですので、長く続かない光景もよく見ます。

業界発展のために、自分がノウハウを教えることができればと思い、講師の資格を取ったり、自分が教えられることはセミナーや講座という形で提供し始めています。

今後は生まれ育った地方への貢献がテーマ

起業から2年、広告運用を中心に順調に突き進んできた森代表だが、今後については「広告費を立て替えなければならないリスクは大きい。運用手数料をいただいても限界がある」という懸念もあるという。

今後も、広告運用は続けていきますが、教えるというコンサルを厚めにやっていきつつ、もとはお客様にコンテンツを提供していましたので、その道をメインに行っていきたいと思っています。

今は、仕事以外のプライベートな時間もたくさんもてる時代です。テレビも、NetflixやAmazonなど多岐に渡っていますし、ゲームやインターネット、買い物、外に出て身体を動かすなどやるべきこと、やりたいことはたくさんあると思います。

その中で、当社が提供するコンテンツに時間をいただくことは、大変貴重なことではないかと感じています。

それならば、コンテンツを提供する対価だけではなく、自分が提供するコンテンツを通し、付加価値としてお客様の喜怒哀楽の感情をいただくことまでできればと思っています。

その第1弾として、自分のノウハウを提供する「SNS講座」の開催を大事にしていきたいと考えています。

それから、生まれ育った青森県への貢献を行っていきたいです。ネットの力で人を呼び、呼ぶだけではなくお金を落としてくれる街づくりをすることで、地方から日本を元気にしていきたいですね。

地元への貢献は、私にとって今後の大きなテーマです。

さまざまな経験とノウハウを活かし自分自身の会社での目標達成、お客様の目標達成を成し続けている吉和の森を支えてきたものは「ご縁」に尽きるという。

契約で縛るのではなく、心からのつながりを何よりも大切にする森代表だからこそ、継続率100%という結果を得られているのだろう。

「人と人とのご縁がビジネスを作る」という森代表の理念は、PRの本質である「ファンづくり」とまさに一致しており、今後、企業が長期にわたり経営を維持していくうえで重要となる考えではないだろうか。

プロフィール

株式会社 吉和の森(よしかずのもり)
代表取締役 森 和吉(もり かずよし)
1970年3月22日生まれ。青森県八戸市出身。
週刊誌編集者を経てWEBの世界へ。「キャリア公式サイト」「広告サイト」「ソーシャルゲーム」「カジュアルゲームアプリ」「会員組織を作り店舗に送客したり、メーカーの新商品を認知PRをするO2O」「不動産投資オウンドメディ アでの集客」「不動産投資クラウドファンディング」などに携わる。立ち上げたコンテンツは100以上。中には、100万人以上が利用するサイトや日の売り上げが1億以上のソーシャルゲームにも携わる。コンテンツを立ち上げてその後の集客や運用を日々することが好きで、コンテンツを持っている方との「アライアンス業務」と「WEBを使った集客」が得意。広告予算0円で20万人の会員を獲得したり、不動産クラウドファンディングをデジタルマーケティングの役割で立ち上げ、当時業界最多の会員と累計投資額を獲得。

<主な実績>
・不動産投資クラウドファンディングで業界最大8万人の会員、出資額50億円を1年間で集めた
・不動産投資の累計販売額は100億
・解約率0%
・オウンドメディアで「不動産投資 アパート経営」の検索で1位表示
・0からの立ち上げ、アライアンスで、サブスクビジネス(キャリア公式サイト)で月商1億円を初月から3年間達成
・月商1億円のソーシャルゲーム立ち上げ・運用
・BtoBtoCのビジネスを立ち上げ、ノンプロモーションで20万人の会員を獲得


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