ネタもとサービスを「漫画」でわかりやすく紹介

「ファンづくり」こそが全ての真髄

「ファンづくり」こそが全ての真髄

広報は「会社のことをアピールする業務」と捉え、
経営者の広報意識を変化させることで
「広報人材がいない」という問題は解決できる

店舗を持たないリサイクルショップとして「買いクル」という買取サービスを全国でフランチャイズ展開する、 株式会社RC

出張買取に加え海外にも販路を設けることで、紙袋や片方しかない靴など、全ての不用品を査定買取している、他店にはないユニークなサービスを提供する企業です。

今回は、今年2月よりネタもとを利用し始めたばかりの、出張買取買いクルFC本部 本部長 執行役員 島津 大輔 様、出張買取買いクルFC本部 サポート 宮崎 真緒 様に、広報PR活動に注力するに至った背景や、自走化に向けた現在の取り組み、成果などについて詳しく伺いました。

出張買取買いクルFC本部 本部長 執行役員 島津 大輔 様(右)
出張買取買いクルFC本部 サポート 宮崎 真緒 様(左)

ネタもと導入前の経営課題

弊社と付き合いがある企業がネタもとと契約していて、その企業の方の紹介でネタもとの社員の方も交えて会食したのがきっかけです。会食の場で、ネタもとを紹介してくれた企業の広報に対する考え方を聞いた時に、同じフランチャイズを行っている身でありながら、我々には広報PRに関する知識は何もなく活動もゼロだったので、まずはそこが自分たちの大きな課題だと感じました。私たちは「自らの存在意義」を全く発信できていないと。

また、私たちと同じような買取業を行う企業も複数ありますが、高額請求をされたといった不用品トラブルに遭う消費者の方が年々増えているという現状もあり、出張買取業界全体のイメージが悪くなってしまっていることにも悩みを感じていました。我々は「店舗を持たないリサイクルショップ」として「買いクル」というサービスを展開し、紙袋や片方しかない靴など、お客様の不用品のみを買取し、海外拠点と連携することで必要としている場所にお届けしています。我々のように信頼できる出張買取もいるということを知ってもらい、業界のイメージアップを図りたいという想いもありました(島津様)

ネタもと導入前の「広報PR活動」状況

我々は出張買取のフランチャイズを日本全国で展開しているので、本部としての建前上、プレスリリースを発信する必要があるということで、年1回ほど、他社と業務提携をしたことやLINE買取査定を開始したといった内容で情報発信することはありました。

ただ、広報専門の部署もなければ、広報担当者もいませんし、広報活動を行う体制は整っていませんでした。

メディアとの繋がりも、以前、業務提携先とのコラボリリースの時に数回テレビに出た経験があったくらいで、直接的な関係が築けたメディアはいませんでしたし、メディア掲載後も、やり取りするということもなく正しいメディアリレーションも築けていないという状況でした(島津様)

広報PR活動を重視するに至った理由

すでにネタもとを利用している企業の広報活動の頻度を聞いており、それによって企業や代表自身が雑誌やテレビに出て有名になっていく姿を見ていましたので、「我々もメディアに出たいな、出なければいけないな」と強く思うようになりました。

また、先程お伝えした通り、以前ご縁があって経済ドキュメンタリー番組に出たことがあるのですが、その反響がとても大きく、やはりテレビをはじめとしたマスメディアに露出することで、より多くの方に我々の「買いクル」というサービスを知っていただけるチャンスがあると感じました。

加えて、テレビ露出後にお問い合わせをいただいた半数以上のお客様が、「テレビに出ているから安心」と仰っていたんです。ネタもと契約後にも様々な『プログラム』で講師の方が仰っていましたが、新聞やテレビに出るとなると、記者の方も自分たちのメディアで怪しい情報は載せられないので、しっかり精査をするじゃないですか。なので、メディアに出られる企業はそれだけでも信頼性が増すんだなと感じ、より広報PRに注力し、マスメディアの露出を狙っていきたいと考えました(島津様)

ネタもとを選んだ理由

実は以前、別の会社で働いていた時にネタもとを利用していたことがあったんです。その際も、メディアが直接探している情報が届く『リクエスト』を使っており、メディアのトレンドや最新情報をいち早く仕入れることができる点において、とても画期的だと感じていました。

当時は今のように『経営者向けメディアセミナー』や『経営者交流会』などはあまり使えていませんでしたが、新入社員や若手社員たちが『リクエスト』やプレスリリース、『ネタたね』をうまく使って、広報初心者ながらもPRの知識やメディアマッチング、掲載を獲得するなど、きちんとした成果を出していましたので、PRに力を入れるならまたネタもとを利用したいと思っていました。

また、メディア戦略を考えた時に、出張買取のフランチャイズビジネスをやりたいと思う方と買取サービスを利用したいという消費者の方の2軸にアプローチしたいと考えていました。ネタもとであれば、特定の媒体やジャンルといった縛りもなく、ネタもとに登録している全てのメディアにアプローチができることと、自社でアプローチしたいメディアや戦略も選択することができるので、BtoB軸であればこのメディアに、BtoC軸であればこのメディアにアプローチしようと、両軸に対し自分たちでコントロールできるという点も魅力のひとつでした(島津様)

広報PR活動で取り組んだこと・工夫したこと

PRを行うには広報担当者が必要ということで、まずアルバイトとして宮崎を採用しました。ですが、自分がネタもとをしっかり理解していなければ宮崎に教えることもできないので、まずは『リクエスト』や『勉強会動画』、『メディアセミナー』に『メディア交流会』、『経営者向けメディアセミナー』や『経営者交流会』など、ネタもとの全てのコンテンツを理解するところから始めました。

その後、会社として打ち出したい情報などを精査して、宮崎に対し「当社が打ち出したい情報は何なのか」をきちんと見える化するようにしました。「広報担当としてお願いね」と言っても、まず何の情報を出せばいいのか分からないと、結局何も情報発信できないと思いますし、会社が目指す方向とは異なってしまう可能性もある。ですので、まずは会社のことをしっかり理解してもらい、強みや特徴、業界としての立ち位置はもちろん経営層としての考えも伝えるように意識して行いました。

その結果、私が情報をかき集めて精査を行い、宮崎がそれを文章として発信するという良いバランスを作ることができました。

最初のサクセスミーティングでも、『経営者向けメディアセミナー』でも、ネタもとは「まず人にお金をかけてください」「必要な先行投資ですよ」ということを毎回言ってくれますよね。本来は経営者が何をPRしたいのか広報担当者と一緒に考えることが大事だと思います。「この情報をプレスリリースしておいてね」だけでは、情報発信する側は書けないですから。

なので、経営者側が情報発信するために必要な情報やキーワードを一緒に作ってあげることが、経営者として重要なことだと思います。要は、「広報」という言葉で捉えるのではなく、「会社のことをアピールする業務」と捉えることで、実は、在宅ワークのアルバイトの人材でも、経営者の広報意識を変化させるだけで「忙しい」「人がいない」というよく聞く「広報課題」の解決になるのではと思います(島津様)

取締役の島津様と広報担当は、常に連携を取り情報共有しながら活動を行っている

「メディアとの接点」における成果

以前はメディアとの接点もリレーションもあまり築けていませんでしたが、ネタもとを活用してからは『メディア交流会』で約70名のメディアと知り合うことができました。ある女性向けWEBメディアの方とやりとりをする中で、メディア内部のアンケートに協力したこともあり、その後も良い関係性を築くことができています。

さらに、そのWEBメディアを運営する親会社が広告代理店で、そのご縁で今は広告もお願いしています。ネタもとを経由して広報以外の取引にも繋がっています。

また、同じく『メディア交流会』で夕刊紙の記者の方とも繋がりができ、我々のサービスである「出張買取」が「副業」の企画で使えるということで、一面に大きく掲載してもらいました。その紙面が掲載されてから、お客様からの依頼も増えましたし、副業に興味があるという方々からの依頼も増えましたね。具体的な数値で言うと、前月対比で見て副業人口が130%くらいに増加しました(島津様)

「PRのノウハウ」における成果

出したい情報自体は頭の中にあったものの、それを具現化して言葉に書き起こしたり、メディアに取り上げてもらいやすいようにタイトルの付け方を工夫したり、文章の構成まで意識するということは今までできていなかったので、ネタもとの『勉強会動画』やネタもと担当者とのミーティングを通して徐々にPRノウハウを蓄積し、主に『リクエスト』ですが、多い月だと6~7件、平均でも月3~4件は定期的に情報発信することができるようになりました(島津様)

広報の知識がゼロの状態からスタートしたので、『勉強会動画』が大変有難かったですし、そこから勉強することが一番多かったですね。セミナーではなく動画なので、気になった箇所は止めてメモをして、を繰り返すことで、プレスリリースや『リクエスト』、社内資料にも役立っています。

どの『動画』の中でも、”メディア1つひとつ、個々の記者が探している情報やテーマが異なるので、各メディアに沿った提案をすることが大切” と仰っていたので、媒体の概要はもちろん、過去の記事もチェックし、「この媒体はどういう記事が多く書かれているのか」など、系統や読者層など媒体研究を事前に行ってから情報発信するようになりました(宮崎様)

『経営者向けメディアセミナー』に参加した際、共感した言葉や参考にしたいと思ったキーワードは全て議事録に残して宮崎にも共有しています。第1部の講師の話も、第2部の本村代表の話もそうですが、とても刺激を受けています。

特に「ファンづくり」に関しては、絶対に宮崎にも伝えたいと思いすぐに共有しました。今YouTubeの運用も行っているのですが、フォロワーや再生回数を増やすことにも通ずるというか、自分の今やっている仕事にも全く同じことが言えると思っています。日々運用しているとそれを忘れてしまいがちですが、「ファンづくり」こそが全ての真髄だと思っているので、我々も忘れずに大事にしたいと思っています(島津様)

「ヒト(広報担当)育成」における成果

「ネタもと」は、人を育てるプラットフォームだと思います。先ほど宮崎も言っていた『勉強会動画』や『メディアセミナー』、『経営者向けメディアセミナー』など、広報視点やメディア視点といった様々な角度からノウハウを提供してくれるので、私も宮崎も、基礎的な知識を蓄え広報担当として成長できたように思います。

また、ネタもと担当者との定期ミーティングや日々のやりとりの中で、プレスリリースや『リクエスト』の具体的なアドバイスをいただけることも成長に繋がっていると感じます。「この部分はこういう書き方が良いですよ」「こういう部分を強く打ち出しても良かったんじゃないですか」といったアドバイスを直接もらうことで、次に発信する情報に活かすことができます。これこそが会社として、広報として、成長している証ですよね(島津様)

やはり自分で数をこなすことも大事だと思いますが、ネタもとからフィードバックをいただくことで、どこが間違っていたのか、どこを改善したらいいのかをしっかり理解して次に活かせるので、ネタもととの定期ミーティングは自分の成長にも大きく繋がっていると思います。『勉強会動画』や『メディアセミナー』などの動画コンテンツをはじめ、ネタもと担当者からのアドバイスもあり、今では赤字添削での指摘も大きく減りました(宮崎様)

これまでに掲載された主な媒体名

・夕刊フジ
・月刊新潟Komachi
・週刊女性
・Yahoo!ニュース
・au Webポータル
・Infoseekニュース
・BIGLOBEニュース
・livedoorニュース
・Hatenaニュース
・リサイクル通信

掲載されるために工夫したこと

1つめは、情報収集です。島津から「こういうネタも良いんじゃないか」と共有を受けることもありますが、常に事前調べに時間をかけるようにしています。媒体研究はもちろんですが、世の中のニュースやトレンドを知らないと、メディアが求める最新のニュース記事にはならないと思うので、世の中の動向にも注目しています(宮崎様)

あとは、やはりメディアに合わせることですね。「我々が出したい情報」ではなく、「メディアが欲しいと思う情報」を提供するように心がけています。そのためには、宮崎も言っていた媒体研究が大事になってきますよね。その媒体がいつもどういう記事を出しているとか、その媒体ごとに特徴がある。例えば、ビジネス誌にバラエティー色の強い情報を出しても拾われるわけがないですし。なので、その媒体の特性も理解して、さらにその媒体はどういう人が見ているのか、媒体がターゲットとしている人物像までイメージしたうえで、これに合わせた情報を作ろうと、お互い意識しています。

また、メディアに合わせたタイミングで情報発信することも意識しています。雑誌であれば3カ月後の誌面作りを行っているわけで、直近の情報を発信しても「時すでに遅し」で意味がないんです。メディアは自分たちの媒体に合う情報や特ダネニュースを探しているので、メディア目線に立って情報発信のタイミングを意識することは大事かなと思います。

それで言うと、ついこの間、国民生活センターから訪問購入に関する年度別相談件数推定予測が公表されたのですが、そこで寄せられた相談件数が過去最大だったんです。今後さらに不要品トラブルに遭う方が増えるのではないかと思い、それにあたって当社ならではの方法で不要品トラブル撲滅のためのキャンペーンを開始することにしました。加えて、その情報をこれまでネタもとで知り得たメディアの方に対し、毎週メルマガのように送ろうと予定しています。

文章の構成としては、このキャンペーンを行う目的から特徴、ユーザーの声や取材可能日時までを記載しようと考えています。取材撮影については具体例がないとメディアの方もイメージしづらいかと思うので、お客様の家の中での買取時の撮影や海外輸出の荷造り風景、会社の社内風景など、バリエーション豊富に用意しようと考えています。

また、メディアは忙しいことも多く、急遽取材したいと言われても大丈夫なように取材可能日時も2日前までに連絡いただければ対応しようと考えています。これも、ネタもとで学んだ知識があったからこそ常にメディア目線で考えられるようになったんだと思います(島津様)

どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか

世の中の役に立つものを扱っているのに、広報PRへの知識がなく、やってみたいとは思うものの、リソースやキャパシティの問題で後回しにしている企業はネタもとを利用した方が良いと思います。

まさに我々がネタもとを始める前の状態ですが、広報体制を作り、ネタもとでノウハウやメディアとの接点を構築することで、徐々にメディア露出にも繋がりますし、繋がらなかったとしても会社として広報マンとしてしっかり成長することができますよ。

我々は月1回のミーティングで、今どんな『リクエスト』が出ているのかを一緒に確認して、優先順位を付けてエントリーするようにしています。最初はとりあえず当てはまりそうものにはエントリーするようにして、マッチングしたらラッキーだし、マッチングに繋がらなくてもそういった成長を積み重ねることでだんだんマッチング率が上がってきます。

マッチングすれば、それが1つの正解ですし、マッチングできなかった時は、マッチングした他社はどんなところが良かったのかなどのフィードバックをネタもとから教えてもらえる。私は正直広報というタスクを持って宮崎を教育しているわけではないです。

あくまでネタもとのルーティンに乗っているだけで、わざわざ手をかけるといったことは行っていませんが、しっかり広報担当者として成果を出すことができています。なので、知識がなくても広報活動をしたい、担当者を育成したいと考えている企業にはお勧めできると思います。

また、すでに広報を行っている企業でも、メディアの方の反応を見ることができる点において、ネタもとを利用する価値があると感じています。その場で直接メディアの方に説明することができるのが『メディア交流会』の1つの魅力なので、メディアの方に話してみて、興味を持ってくれたら「良いネタなんだな」と思いますし、あまり興味を示さなかったら「別のネタや切り口に変えた方が良いな」と思うようにしています。

このように、上手くネタもとの『プログラム』を活用することで、すでに広報に取り組んでいる企業にもメリットがあると感じます(島津様)

「お客様の不用品は全て買い取る」をモットーに出張買取査定を行う社員

今後のさらなる目標

会社として広報PRが必要と経営判断をしてネタもとに費用をかけているので、「使って良かった」と思えるような成果を今後もさらに残していきたいと思っています。その1つが広報の自走化です。

もう1つは、ネタもとでしか出会えない企業とのご縁を繋ぐことです。私どもも、ある企業のご縁でネタもとに結びついたので、『経営者交流会』や『担当者交流会』などのプログラムを通じて、多くの企業と相互サービスを作ったり、同じような問題解決を一緒にプロジェクトとしてやっていったり、横の繋がりを作って、それがまたメディアに広がって、互いに大きく成長していけたら良いなと考えています。

「買いクル」というサービスは、以前に比べたら確かに出張買取では有名になりましたが、もっと有名な企業が数多くいる。それであれば、同じように「広報の自走化」に向けて頑張っているネタもとと契約している企業と共に、何か1つのサービスを作り、世の中に発信することで、私たちのステークホルダーだけでなくその提携先のステークホルダーにも新たに情報を届けることができますよね。せっかくのご縁ですから、PRの面においてももっと強化していきたいと考えています(島津様)

私は広報担当として、島津や私以外のメンバーでも、広報のことをお願いできる体制を作れるようになりたいなと思います。ゆくゆくは私たちだけではなく、社内一丸となって広報に強い会社にしていきたいと思っています(宮崎様)

今年2月にネタもとを導入するまでは、年1回ほど情報発信することはあったものの広報の部署もなく、広報担当者もおらず、広報活動を行う体制は全く整っていなかったという株式会社RC様。

付き合いのある同じフランチャイズを行う企業が広報に力を入れメディア露出に成功している傍ら、「自らの存在意義を全く発信できていない」「悪くなってしまっている出張買取業界全体のイメージアップを図りたい」という課題を解決するために、広報PRという手段を選択。

ネタもと導入からわずか10カ月の現在、すでに、メディアとの接点、広報PRのノウハウ、広報体制を着実に1つひとつ自社内に蓄積されているようです。今回の事例は、何かしら経営課題を抱えている企業様すべてに参考になったのではないでしょうか。

お忙しい中、快く取材にご協力いただきました島津様、宮崎様、本当にありがとうございました。

参考:株式会社RC 様 正社員 40名( 2023年12月現在)


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