ネタもとサービスを「漫画」でわかりやすく紹介

役員会の議題にPRが毎回あがるように

役員会の議題にPRが毎回あがるように

広報PRの難しさを幾度となく痛感
今度こそ、本腰を入れてPRに取り組むため
突破口として「ネタもと」を導入


ブランディングの観点を踏まえた戦略立案を軸にCI・広告・カタログ・パッケージ・ウェブサイト・映像・プロダクト・建築のアートディレクション・デザインを手がける、 株式会社セイタロウデザイン

デザインのみならず、社名・企業理念・ブランドコンセプトの設計やそれを訴求するためのストーリー設計を得意とし、企画・コンテンツ制作を一貫して手がけることでターゲットに伝わる本質的なクリエイティブを展開する企業です。

今回は、ネタもと導入3年目を迎えた、株式会社セイタロウデザイン 取締役/プロデューサー 小林 明日香 様に広報活動に取り組む前の課題や、広報活動で得られた成果について詳しく伺いました。

取締役/プロデューサー 小林 明日香様

当時の経営課題や広報PRの悩み

本業であるブランディング・デザイン事業は、おかげさまで上手くいってはいるものの、その活動自体を外部にきちんと伝えることができていない、ということが長年の課題でした。

弊社は少数精鋭で、今も13人程度のメンバーで活動しています。その中で、広報PR専任のスタッフを雇ったり、一から育てたりということは、なかなか難しいと感じていました。

弊社の代表も私も前職がPR会社ということもあり、PRの必要性を理解してはいましたので、今までも前職の同僚に頼んだり、業務委託としてPR会社にお願いしたりすることもありました。

ですが、私たちの仕事はお客様のブランディングやデザインを担当するということが多く、お客様メインでプレスリリースを発信することはあったものの、私たちのことをメインにしたプレスリリース発信やメディアリレーションの難しさを感じていました。

また、ブランディング、広告、映像、建築といった幅広いデザインチャネルを扱っているため情報の出し方が難しく、実際PR会社からも難色を示されることがあり、その度にデザイン会社としてのPRの難しさを痛感し、結局いつも上手くいっていませんでした。

ネタもと導入前の広報PR活動の状況

プレスリリースの配信は、年に2~3回、デザイン賞を受賞した際やイベント告知などで報告の必要があった時にだけ、自分たちでプレスリリースを作成し、配信サイトを使って情報を発信していました。ただ、その後のメディアへの細かいフォローは、何もできていない状態でした。

情報発信に使うためのメディアアプローチリストも、プレスリリースの内容に応じて、ひとまず作ってはいましたが、直接面識もないメディアに対し、よくあるお問い合せ先やWEBサイトに記載のあるプレスリリースの窓口に一斉配信を行うだけで、その行動によってどれだけのPR効果があるのか疑問が残る行動しか正直できていなかったんです。

同業であるデザイン業界のメディアの方には、弊社を認知いただいている方も多く、取材依頼や紹介依頼、書籍の依頼を受けることも時々ありましたが、どれも、自分たちで積極的にアプローチを行うのではなく、来たものに対して都度対応するという受け身な姿勢が多く、依頼があったものにご協力しているという感じでした。

広報PR活動を重視するに至った理由

お客様のブランドコンサルティングやコミュニケーション戦略の企画立案を行っている会社なのに、自社のブランディングやPRができてないということが一番の課題としてある中、分かりづらい会社だからこそ、諦めないで情報を出していく必要性、定期的に効率的に情報発信するための土台作りは絶対に必要だと常に感じていました。

加えて、広告やデザイン業界では名前を知ってくれる方も増えつつありましたが、業界紙だけではなく、もう少し一般消費者や広い層にも弊社の情報を届けたい、自社のファンを作りたいと思い始めた段階でした。

広告のような一時的な、表面的な情報発信ではなく、自社の情報を幅広く、深く伝えられるチャンスがPRにはあると思うんです。

記者に取材をしてもらうことで内容にも深みが増すと思いますし、記者という第三者の目を通して世間に発信されることで、客観的視点に基づき情報の信頼度も高まります。

また、メディアに情報が掲載されることで、今までより多くの人に自社のことを知ってもらえるきっかけになりますよね。それが結果として我々のお客様を増やすことや採用にも結び付くだろう、それであればと経営陣と話し合い、今度こそ、本腰を入れてPRに取り組まなければいけないと動き出しました。

ネタもとのサービスを選んだ理由

自社に広報担当の専任を設けるか、外部に委託するか、2つの選択肢がある中で、メディアキャラバンをしてリレーションを作っていくことが大切であるという認識は前職のPR会社でも感じていたのですが、なかなかリソースが割けないという部分が懸念としてありました。

そういった状況下でネタもとの『メディア交流会』は、一度に多くのメディアの方とお会いできる機会があり、後日参加された方の情報も教えていただけるので、「このメディアがこういう情報を求めているのであれば、この切り口が使えそう」など、効率的にアプローチすることができると感じました。

メディアから日々届く『リクエスト』も、本来であれば企業からメディアに電話をして「今どういう情報を探していますか」「弊社はこういうサービスや実績を持っていて、ご紹介のためにアポイントの時間をください」と、本来は地道にメディアキャラバンを行わなければいけないところ、メディアが求めている情報が一覧で確認でき、直接アプローチできるなんて、とても画期的なサービスだとも思いました。

もし募集している『リクエスト』が少なかったとしても、自分たちがアプローチしたい媒体が、今どういう情報を求めているのかが網羅的に確認することができるので、今すぐ専任の広報担当者をおくことができない私たちのような企業でも、今後PRを進めるうえで知っていて損はないと。

「広報の自走化」に対し、きちんと差別化されているネタもとであれば、これまでの私たちの広報活動の突破口になるのではと思い、ぜひ活用したいと社内に訴えかけました。

PR活動で取り組んだこと・工夫したこと

『メディア交流会』は一度に複数のメディアと接点が持てるとても魅力的なイベントなので、必ず参加するようにしています。事前にどのメディアが参加し、どういった情報を探しているのかを教えていただけるので、その一覧をしっかり確認するようにしています。

その中から、まずターゲット媒体として必ずアプローチをしたほうが良いメディアを選定します。また、メディアが探している情報の中から、今まであまりアプローチをしてこなかった媒体でも、アプローチ次第で今後につながるかもしれないメディアを選定し、それぞれしっかりリサーチを行ったうえで、当日ご挨拶をさせていただくようにしています。

その際も、ただのご挨拶で終わらないよう「このメディアにはこの話をしよう」と、事前に媒体研究を必ず行いご挨拶をすることは、いつも時間をかけて取り組んでいます。

また、代表の意見や会社の方向性をきちんと確認してから情報発信をするようにしています。そのために、代表との打ち合わせの時間を定期的に作り、代表が今どのように考えているのか、会社として今後どのような情報を発信していきたいのかなどをヒアリングし、すり合わせる時間を大切にしています。

それによって、いざ『リクエスト』にエントリーしようと思った時に、エントリーのためだけに代表にヒアリングする時間を設ける必要はなく、すでに手元にある情報からすぐにエントリーすることができますし、会社の方向性も確認しているので、希望媒体を狙って意図した内容をエントリーできるようになりました。

当たり前のことかもしれないですが、代表のストーリーや感情もしっかり盛り込んだ内容をスピーディーに返せるよう、そこは怠らずにやろうと意識している点になります。

ブランディング・設計を手がけ、海外のデザインアワードを複数受賞した『雨庵 金沢』

「メディアとの接点」における成果

もともと保有していたメディアリストが40件ほどありました。ネタもとと契約してからは、『メディア交流会』でご挨拶をした方や『メディアセミナー』で共有いただいた名刺情報から感想をお送りした方など、延べ200件ほどメディアリストが増えました。その中で、積極的に情報を届けたいターゲット媒体も40件ほど増えました。

『メディア交流会』当日は多くの企業が参加されるので、話したいメディアのお部屋が混雑している場合や、時間の都合上、途中退席されるメディアの方もいらっしゃいますが、後日、参加者のリストをいただけるので、アプローチ先として活用しています。

兼任で広報を行う中で、これだけのメディア接点を増やすとなると、とても時間と労力がかかり大変だと思いますので、そういった意味でもメディアとの接点をいただけることはすごく助かっています。

また、ある専門誌の『リクエスト』でマッチングが成立になり、特集記事を書いてもらいましたが、私たちの会社は目に見える商材ではないので分かりづらい部分もあるため、そこをわかりやすく記事にし会社の取り組みや代表の思考を深く特集していただけました。

代表も、「とても良い掲載事例だ」と言ってくれましたし、今まで接点がない媒体でしたので『リクエスト』がきっかけで良い媒体と接点が持てたことが大変嬉しいです。

「PRのノウハウ」における成果

ノウハウが溜まったことで、例えば『リクエスト』で別々の媒体が同じテーマを募集していても媒体によって質問内容にも特徴が出るので、そのコーナーの特性を把握して情報を出せるようになりました。

ネタもとでは特定の媒体に絞っているわけではないので、複数のメディアの情報を知ることができる点が魅力だと思っています。中には、ターゲットメディアはもちろん、ターゲットメディアではないと思っていた媒体からも多くの学びがあります。

リソース不足の企業が広報活動を行う際、効率的に媒体研究ができる、最新の情報を知ることができるという点が素晴らしいです。時代によって媒体の傾向やコーナーなども常に変化していくと思うので、常に最新の媒体研究ができるということが本当に価値のあるサービスだと思います。

また、前職ではメディアキャラバンも行っていましたが、当然自分たちの伝えたいことは発信しますが、メディア側が本当に求めている情報については、時間も限られているため深く聞き込むことができませんでした。

ですが、『メディアセミナー』や『動画』の配信も含め、編集体制やコーナーについての媒体特性を学べるだけではなく、そのメディアがどういう情報を求めているのか、どういう広報だとメディアと良い関係を築きやすいのかなど、普段の企業からの一方的なキャラバンではなかなか聞き込みづらい情報まで受信することができるので、それによって、自分たちがどういうふうに発信していけば良いのか、どういうコミュニケーションを取るべきなのかが明確になり、実践でもすぐに活かすことができるようになりました。

むしろ前職のPR会社に在籍していた時にも知らなかった情報も、ネタもとではたくさん聞くことができるので、それがコンテンツやイベントとして成立しているのはとても素晴らしいことだと思います。

「ヒト(広報担当)育成」における成果

代表はもともとPRに対して前向きに対応してくれてはいましたが、ネタもとと契約してから『リクエスト』やメディア向けのアンケートなどにも以前より積極的に協力してくれるようになりました。

また、役員メンバーと行う役員会の中に「PR」というアジェンダが追加され、定期的に情報共有できるようになったことがとても大きいと思います。

今までは、数字的な話や新規事業の話などがメインであった中、「今こういうリクエストが出ているので、我々も出せる情報はありますか」「このメディアの方がこのように話していたので、弊社ではこの情報を出していきましょう」のように、PRについて毎回議題に上がり、話ができるようになったことが本当に大きな変化だと思います。

実は、ネタもとを活用し始めてから、社内向けにPR勉強会を開催したことがあるんです。私もすべてのプロジェクトに入っているわけではないので、せっかく社内に良い情報があっても、みんなの協力がないとうまく発信していけないですよね。

なので、その前提としてPRの重要性を丁寧に伝え、理解してもらい、積極的に協力してもらうことで、自分たちの仕事がより多くの人に見てもらえる可能性や、それを通してお客様にも喜んでもらえる、採用の面でも、一緒に働く仲間が増える可能性もあるなど、PRを行うことでどんなことが起きるのか、何のためにやるのかを全社員に知ってもらい、全員でPRを行うという意識を作りたいと思いました。

お客様や関連メディアへ定期的に送っているニュースレターも、月1本は情報発信をしていきたいと考えており、その勉強会を機に、各自が担当しているプロジェクトの概要や実績をまとめてくれ、その情報をコーポレートサイトで発信するという流れができました。

ネタもと開始前はコーポレートサイトもあまり更新できていない時期もありましたが、情報発信が大事という意識がみんなに芽生えたおかげで、定期的に情報発信ができるようになりました。

これまでに掲載された主な媒体名

・GOETHE
・事業構想
・マイナビニュース
・exciteニュース
・BIGLOBEニュース
・livedoorニュース
・Infoseekニュース
・ニコニコニュース
・Mapionニュース
・NEWS Collect
・NEWSPICKS
・Yahoo!ニュース
・antenna
・Hatenaニュース など

掲載されるために工夫したこと

弊社がデザイン経営という無形商材であり専門性が高いため、一般的に少し分かりづらく難しいことも多いと思うので、なるべく分かりやすく簡単に伝えるということは意識しています。

記事を書く記者の方に伝わらないとそもそも記事にしようとすら思ってもらえないので、よくある専門用語も誰にでも分かる表現に言い換え発信するよう気をつけています。

また、メディアから連絡があった際は、常にスピーディーに丁寧に対応するように心がけています。実際に『メディア交流会』で接点を持てたライフスタイル誌の記者の方から連絡が入り、スピーディーに対応した結果、掲載につながったことがあります。

これは後日、記者の方から聞いた話なのですが、『メディア交流会』で経営者インタビューの話をさせていただいた記者の方で後日お礼メールを送り、時々プレスリリースの配信もさせていただいていました。

ある時、「社長のYouTuber特集という企画があるのでアンケートに協力して欲しい」というご連絡をいただきました。これはチャンスだと感じ、代表にもなるべく早く返して欲しい旨と、アンケートには具体的に答えて欲しい旨を伝え、すぐに記者の方へお戻しさせていただきました。

そのスピーディーさと、回答内容が他の方に比べ充実した内容であったことから、紙面でも大きく取り上げていただきました。またその半年後には、代表の書評連載のご相談を別途いただくことができました。

複数の企業にアンケートを依頼する中で、企業によっては返信が遅かったり、無視されたりということもあるようですが、弊社のスピーディーな対応やアンケート回答の深さ、面白さ、丁寧な対応を評価していただき書評連載をお願いしたいと言っていただきました。

それがとても嬉しくて、アンケート1つとっても今後どうつながるか分からないので、1つひとつ誠意をもって対応していくことの重要性を身を持って感じました。

セイタロウデザインではブランド戦略の企画立案からデザイン制作まで少数精鋭のメンバーで一貫して手がける

どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか

スタートアップ企業や、規模がそれほど大きくなくてもPR要素がある企業でしょうか。専任の広報担当者やリソースがない中で、他の業務と兼務で効率的にPRを行いたいと思っている企業には、特にお勧めです。

兼務であれば広報初心者の方が多いと思いますが、ネタもとであれば、様々なコンテンツを通して、基礎から応用まで幅広く広報ノウハウを学ぶことができますし、メディアとの接点の場もあり、広報担当者としてしっかり育っていくことができます。そして最終的には、自社で広報を自走化できる未来が見えるということがとても魅力的だと感じています。

一方、これから広報活動を行っていきたいという広報初心者だけではなく、すでに広報部署がある企業や専任の広報担当者がいる企業、広報活動を自社で行えている企業であっても、より効率的な情報発信やメディアとの接点、最新の広報ノウハウを溜められるという部分では、企業規模や体制問わず、様々な企業に効果があると思います。

今後のさらなる目標

最近コロナも落ち着いてきて経済が再開してきたタイミングでもありますし、社名変更やブランドを作り変えたいという時はもちろん、新規事業や新商品を展開していく時にブランディングは必要だと思っています。

以前はブランディングというと、大手や上場企業がやるものという意識があったと思いますが、最近は中小企業やスタートアップ企業、地方企業もブランディングの重要性を感じている企業が多くなってきたなと感じています。私たちも企業規模を問わず、必要性や重要性を感じている企業にブランディング事業をさらに広めていきたいという思いがあります。

私たちはブランド戦略の企画・立案を行うコンサルティング会社の役割と、それに沿ったデザインを作る製作会社の役割を一貫して行っているので、お客様と最初から最後まで深く長くお付き合いできる部分が強みだと思っています。

また、作ったブランドを様々なチャネルで一貫した世界観で展開できることが他社にはあまりない自社の強みだと思いますので、そこは今後も PRでしっかり発信していきたいと思います。

最近は、地域活性化や地方活性化、SDGsの観点からブランディングを始めたいというご相談も増えています。そういった社会を変えるようなブランディングやデザインも、自分たちがもともととてもやりたいと思っているところなので、企業のブランディングということもそうですが、それを通して社会全体を良くするために貢献できれば嬉しいですね。

「デザインで社会を良くしたい」という代表のポリシーに沿って、今後も事業を展開していきたいと思います。

ネタもと活用前は、PRの必要性は理解していたり、お客様メインでのプレスリリースを発信したりしていたけれども、自社のPRはできていなかったという、セイタロウデザイン様。

少数精鋭の限られたメンバーで構成される組織のためリソース不足も広報活動が上手くいっていなかった理由のようでしたが、同社の足りない部分をネタもとで補うことにより、3年経たずに効果的・効率的に広報活動が自社内でできるまでに自走化を実現されたようです。

お忙しい中、快く取材にご協力いただきました取締役/プロデューサー 小林 明日香 様、貴重なお話をありがとうございました。

参考:株式会社セイタロウデザイン 様 社員13名 ( 2023年7月現在)


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