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メディアからよく聞くフレーズ【並び】NGとは?

メディアからよく聞くフレーズ【並び】NGとは?

こんにちは、株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。

いよいよ2023年ももうすぐ終わりますね。
今年は長かったコロナ禍が収縮したことで、打撃を受けた業界にもようやく復活の兆しが見えてきました。
一方では、国際情勢や円安などによる値上げが止まらないなど、深刻な社会課題が新たにいくつも生まれています。

年末年始には1年を振り返る特集番組や記事も多く公開されます。そうしたダイジェストをチェックして、時事のアンテナを磨くのも良いですね!

さて、2023年最後のメディアリレーションズ部ブログは、メディアの方からよく聞く【並び】という言葉について解説したいと思います。

弊社ネタもとは様々な企業様の広報支援を行っているため、メディアから寄せられたリクエストに対し複数の情報をお戻しするのですが、そこでよく聞くお断りフレーズに「情報の内容は面白かったのですが、【並び】的に今回は難しいです」というものがあります。

<ネタもとリクエストとは>
ネタもとサイトが提供するサービスのひとつ。ネタもとに登録しているメディア関係者から寄せられる、月60件以上の「いま欲しいネタ」リクエストに自社情報をエントリーし、マッチングを実現します。マッチングが成立するとメディアから連絡があり、取材や掲載につながります。メディアがいまどんな情報を求めているのかを知ることができ、またエントリーに対するレビューを今後の広報活動の参考にしていただけます。

【並び】とは、他の記事内容とのバランスを指します。

例えば、便利なキャンプアイテムを紹介する記事に掲載された5商品のうち3商品がテントだったら、なんだかバランス悪く感じるのではないでしょうか。やはり読者側としては、テントやランタン、調理器具や寝具などバランスの取れた5商品が並んでいてほしいですよね。

また、女性のキャリア実現に関する記事中で紹介される事例に50代の方ばかりが取り上げられていると、他の世代の読者は参考にしにくいですよね。様々な世代、様々な職種の方の事例を見たいのではないでしょうか。

・・・といったように、記事中で複数の情報を取り上げる場合や、同じ回や号の特集枠の内容によっては、内容の良し悪しに関わらず、既に掲載が決まった情報との重複を避ける選定が行われます。

被りが理由で掲載されないなんて、残念ですよね。こればかりはメディア側のタイミングによるものであり、企業広報サイドで行える努力には限度があります。

しかし、どうかガッカリしないでください。

今までのブログでもお伝えしてきた通り、メディアには毎日山ほどの情報が寄せられます。何百という量のプレスリリースは、その多くが記者に目を通してもらえることもなく、ただ積まれていきます。

まずはメディアに企業名や事業、情報内容を認識してもらうことが、広報活動における最初の難関といえます。

そんな中、採用されなかったとはいえ検討されたということは、情報は確実に記者の手元まで届き、記者の頭にしっかりとインプットされたはずです。これは可視化されにくいものの、広報活動の立派な成果といえます。

並びでNGになったものの、記者への情報インプットから成功につながった事例をご紹介します。

以前、女性向け雑誌の記者から

「ライフ・ワーク両立のために、より効率的な時間の使い方を工夫している女性を探しています」

というリクエストをいただきました。

多くの情報が集まる中で、とある企業の女性社員からとても良い内容のエントリーが届きました。この方は育児と仕事の両立にあたり、様々な時短家電やICTツールを上手に使うことで時間効率を向上させていました。

記者も興味は持ったものの、この方の年代の事例はすでに取り上げることが決まっていたため、「並び的に今回は・・・」のお決まりフレーズで見送られてしまいました。

しかし数カ月後、同じ記者から「先日の女性社員の方を取材したい」という連絡が入りました。編集会議で次号の特集テーマが【時短家電を活用しているワーキングマザー】に決まり、記者は真っ先にこの方を思い出したそうです。

メディアリレーションは七転び八起き。取材や掲載は目に見える成果ではありますが、行動することで生まれる“見えない成果”にも大いに価値がありますので、引き続きどんどん情報発信していきましょう。

本年も、当ブログをお読みいただき、ありがとうございました。どうぞ皆様、よいお年をお迎えくださいませ!

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