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メディア露出したい!広報初心者企業に「抜けがち」な3つのポイントとは?

メディア露出したい!広報初心者企業に「抜けがち」な3つのポイントとは?

こんにちは。株式会社ネタもと PRプロデュース部です。
本コンテンツでは、広報担当者の方の「業務のヒント」となる情報をご紹介します。

今回のテーマは「メディア露出するための基本ポイント」です。

広報活動をスタートする企業の経営者の方、担当の方に「広報活動で、どんな成果を目標にしますか?」とお聞きすると「会社の認知を獲得したい」「インナーブランディングの強化」「何もやってこなかったからまずは情報を発信する」などの声をいただきますが、その中で「メディア掲載」は、どの会社も成果目標の1つにあがります。

そこで今回は、広報を始める企業が「メディア掲載」を狙うために必要な基本のポイント、その中でも抜けがちな3点についてご紹介します。

会社の情報を整理しよう

広報活動をスタートする際、経営者に「年間の事業活動がまとまった資料はありますか?」とお聞きすると「まとまったものはない」「販促の部署、マーケティングの部署は各部署で作っていると思うけど、会社全体がまとまったものはない」とお答えいただくことがほとんどです。

もちろん、詳細までを1つに集約することは難しいですが、各部署の活動を会社全体の動きとして見えるように一覧にすることは情報発信を行う広報活動において重要です。一覧にすると経営者から「これ、知らなかった。もっと早いほうがいいんじゃない?」「この施策は2つの部署が連携するといい」など、広報の枠を超えた事業に関わる意見が出てくることもあります。

広報活動でニュースバリューの高い情報発信をするには、ただ「情報」を文章にするのではなく、社外から見てニュースとなる「ネタ」に仕立てることが必要です。そのためには3カ月先、中には1年がかりで準備をする「ネタ」もあります。

商品やサービスの提供開始、新たな取り組みなどを事前に知らず「決まったからプレスリリースしなきゃ」では発信する最適なタイミングを逃している可能性があります。その結果、情報をただ配信している状態で「プレスリリースしても何の反応もない」ということになります。

広報担当の方が「社内の情報がキャッチできない」と思ったら、まずは会社全体の情報を一覧にまとめ、そのシートを見ながら事業部の方と未来について話をすると「そう言えば、まだ決まっていないけど、〇〇〇も考えているんだよね」と決定前の情報を引き出しやすくなることもあります。

事業活動以外の情報では「会社の強みや、社長の経営ストーリーをまとめた資料がない」と言われる企業も少なくありません。営業や販促用の会社案内のパンフレット、社長のプロフィールはあっても、メディア用の「強みや他との差別化、ストーリー」が入った資料がないので、いざメディアに会社を紹介しようと思ったときに、何も資料がないということになります。

広報活動を開始するときには、会社、社長の強みとストーリー、そして年間の活動予定を整理することから始めましょう。

ターゲットメディアを明確にしよう

「メディアに掲載されたい」と言われる広報の方に「ターゲットとするメディアはありますか?」とお聞きすると、テレビや新聞など、大まかにイメージされていることはありますが、どの番組か、どの新聞のどの面なのか、また何の情報を紹介されたいのか、などをイメージされていないことがほとんどです。中には「有名な媒体に出たい」というイメージだけで具体的な媒体はまだ考えていなかったというケースも。

まずは、会社の広報の目的、情報を届けたい相手は誰なのかを経営者と広報担当で明確にし、その届けたい人に情報が届くにはどの媒体で紹介されることが良いのかを明確にすることです。

もちろん、認知を獲得するには可能な限り多くのメディアで紹介されたほうが良いので、1年間でターゲットメディアリストは100以上ピックアップすることがオススメですが、その中でもポイントとする媒体やコーナーを社内で明確にしておくと、社内でネタ作りをするときの視点も合わせやすくなります。

ターゲットメディアをピックアップするときには、どの番組のどのコーナーか、どの面の何の企画かまで明確にすることまでセットで考えましょう。

ターゲット媒体が何に興味があるかを知ろう

ターゲット媒体、ターゲットコーナー、企画が決まったら、徹底して研究しましょう。定期購入、定期視聴、ときにはバックナンバーを購入するなど、どのような企業が、何のテーマで、どの部分がポイントで紹介されているかを見ていくと、そのコーナーで必要な要素、条件などが見えてきます。

以前、ある企業が「なぜいつも競合の情報が紹介されて、うちは紹介されないのか」と悩まれていました。新聞の記事で業界の情報から見た社会の動向として、毎月のように同業数社の情報が紹介されていました。

そこで、いつ、何の情報が紹介されているか、また紹介された企業はその情報をどのタイミングで発表しているのかを調べていきました。ターゲットとした新聞は記者の方のお名前が分かる署名記事だったので、その業界の情報を書いている記者の他の記事もピックアップし、何の情報を追いかけているのかも調べました。

ある程度傾向とテーマがわかり、そのテーマやタイミングに合わせて自社の情報を提供できるよう準備し、記者に直接情報提供できるように動きました。

結果、少なくても以前の2倍は自社の情報を紹介されるようになりました。

広報未経験の方の多くは「どれだけ商品やサービス、取り組みが凄いか」をプレスリリースにまとめがちです。しかし、自社が考える「凄い」と、メディアがニュースとして社会に伝えたいと思う「凄い」は、媒体によって、またコーナーや企画によっても異なります。

伝える相手となるメディアの方の視点で情報が発信できるよう、自社の目線とメディアの目線の両方で「ネタ」を考える習慣をつけるためにも媒体研究に取り組みましょう。

以上、今回は「メディア露出するために最初にやっておくポイント」をご紹介しました。

広報PRの情報発信には「強み」や「差別化」が必要で、社内にいながら、客観的に会社を見る外部の視点が重要です。この「強み」や「差別化」は、事業活動にも大きく影響する要素だと言われます。

自社の事業や取り組みが社会からみてどうなのかという視点を広報と経営者が共有することで、さらに良い会社作りにもつながるのではないでしょうか。

これから広報を始める方、また情報発信してもメディア掲載がないとお悩みの方の参考になれば幸いです。

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