
こんにちは、株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。
さて本日は、特にBtoC商材をお持ちの企業様にお届けしたい情報です。
今回、タイトルとして「メディアは商品のスペック情報なんて求めていない!」なんて、強めに謳ってしまいました。
もちろんこれは極論ですが、あながち嘘というわけではありません。先日、とある全国紙の記者とお話している中で出た“本音”が印象的だったので、皆様に共有できればと思います。
それは記者に、望ましい企業広報のアプローチについてお聞きしているときでした。
記者から「実際のところ、ほとんどの企業さんが商品のスペックばかりアピールするんですよ。そんな情報、要らないのに」というワードが飛び出しました。
ええ!!そんなことないでしょう、発売日や価格、サイズ感、どんな機能があるか、どんな便利さがあるかがアピールポイントなのに!・・・と思われる方も多いと思います。
もちろんそうした情報もとても大事です。記事として扱う際には、スペックの詳細は不可欠です。
しかしメディアアプローチの最大の目的は「記者に興味を持ってもらうこと」です。つまりこの記者の「スペック情報なんか要らない」というご発言は「商品のスペック情報だけで興味を持つわけではない」という意味です。
私も以前、別の記者に情報提供する際に、紙資料を取り出し商品説明をしようとしたら
「発売日や価格や機能は、その資料に書いてあるのでしょう?お互い貴重な時間を割いているのだから、その資料には書かれていないことを教えてください。興味が湧けば、後ほど自分でその資料は見ておきます」
と、スパーンと制されたことがありました。本当にご指摘の通りだと思います。
では、資料に書かれていない、記者が知りたいこととは何でしょうか。企業様が商材を開発・販売されるにあたっては、必ず理由や背景があるはずです。
●どのような人たちに、どのようなニーズがあるのか。
●そのニーズにはどのような社会性・時事性があるのか。そのニーズに気付き、開発するに至ったきっかけは何だったのか。
●それは業界トレンド的にはどのような位置にあるのか、競合商材にはどのようなものがあって、それらとの差別化ポイントはどのように考えているのか。
●開発に苦心したのはどのような点なのか、その壁をどう乗り越え商品化にこぎつけたのか。
●小売りやユーザーの反応はどうなのか、発売前には予想もしていなかった展開はあったのか。
●今後、この商品をどのように展開していく計画なのか。
などなど、企業様だからこそ語ることができるマクロ/ミクロの視点、マーケ戦略、開発秘話、そして商材への強い思い。紙資料には書かれていないそれらストーリーによって記者は興味を持つのです。
先日、ネタもと『メディア交流会』に参加された大手WEBメディアの記者からいただいた感想をご紹介します。
<ネタもとメディア交流会とは>
ネタもとが開催する、メディア記者と出会えるイベント。参加する記者30~70名と1on1でコミュニケーションを取ることが可能。その場で話せなかった記者も含め、翌日に全参加メディアの連絡先を企業様に共有します。貴重なメディアリストとして、今後の広報活動に役立てていただけます。
その記者は過去数回メディア交流会にご参加いただき、数十社の企業様とお話されたそうです。そこで接点を持たれた企業様の中でも特に、とある企業様に強い興味を持たれ、取材していただくこととなりました。
様々な企業様の中から、どうしてこの企業様の商材をピックアップしたのですか?と質問したところ、
「交流会では毎回、とてもたくさんの企業さんがお話をしてくださいます。でも9割以上の企業さんは、ひたすら自社商材の“ウリ”についてばかりアピールされるんですよね。今回取材を申し込んだ企業さんは、商品開発のきっかけになった出来事から、特に意識されたことやご苦労されたこと、実際に販売してからのユーザーの声などを、ストーリー立てて話してくださったので、とてもよく理解することができて共感しました」
とのフィードバックをいただきました。
ストーリーで記者の共感を得たことで、他の企業に勝る印象を与えることができた好事例です。
自社自慢の商材。デザインや機能、バリエーションなどについて話したいことはたくさんありますよね。
しかしそれだけでは、単なる販促トークになってしまいます。
開発担当者やマーケ担当者、何よりも経営者から情報を集めて、広報ならではの商材紹介ができるようにストーリーを紡ぎましょう!
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