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プレスリリースは「小学6年生が読めるもの」を目指そう

プレスリリースは「小学6年生が読めるもの」を目指そう

 

こんにちは、株式会社ネタもと メディアリレーションズ部です。

様々なワイヤーサービス()が発達したことで、いまでは規模や業種を問わず、多くの企業様がプレスリリースを発信されています。

どんなに良いビジネスをされていても、世に知られない限り存在しないのと同じです。情報発信をされる企業様が増えたのは、とても素晴らしいことです!

※プレスリリースをメディアに配信する広報通信サービス。サービス事業者のWebサイトや提携メディアへの転載を伴う場合も多い

しかし、プレスリリースもまた一方通行のコミュニケーションです。送り先であるメディアからリアクションがくることはあまりないため、「いつも頑張ってプレスリリース書いているけど、これって意味あるのかな・・・?」とお悩みの広報ご担当者様も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、たとえメディアからリアクションがなくとも、プレスリリースを発信し続けることには大いに意味があります。広報活動というのはメディアリレーションだけでなく、すべてのステークホルダーとの信頼関係を構築することが目的ですので、自社情報の発信に取り組んでいる姿勢は必ず評価されます。

とは言え、プレスリリースの発信があまりにもメディアリレーションにつながらない場合は、何か原因があるかもしれません。

私たちメディアリレーション職は、様々な企業様の情報をメディアにお届けします。その際、メディアの方が目を通してもくれないプレスリリースは、事実存在します。

それはズバリ

【その企業や商材、業界について知識のない第三者が読んでも、意味がわからないプレスリリース】

です。

具体的には、

・自社内や業界の専門用語が多用されている

・業界内の常識や専門知識が説明なく前提とされている

・商材の説明に「詳しくはこちら」とURLしか書かれていない/その企業のこれまでのプレスリリースを読んでいることが前提にされているなど、プレスリリース単体で情報が完結しない

・・・といったものが挙げられます。

例えば、近年よく耳にするようになった「アジャイル」という言葉は、もともとはIT用語です。「アジャイルな開発を行い」「アジャイルな組織作りを目指し」といった言い回しは、いまではIT企業に限らず多くのプレスリリースで使われるようになりました。

しかし「アジャイルな組織作り」と言われて、それが具体的にどのような組織なのかを第三者が理解することは、果たして簡単でしょうか。そのプレスリリースで伝えたいことは、「アジャイル」以外の言葉では表現できなかったのでしょうか。

IT業界の方は「いやいや、『アジャイル』くらい常識でしょ」と思われるでしょうが、それこそ第三者目線が必要な理由です。そのプレスリリースは自身のご両親やご友人に見せても理解してもらえますか? 業界紙など専門メディアならばまだしも、一般メディアの記者は貴社のプレスリリースを理解するために努力を払う義務も時間もありません。

つまり、そのプレスリリースは残念ながら、ほとんどのメディアには読んでもらえないものとなります。

では、メディアが読みたくなるプレスリリースは、どのように作ればいいのでしょうか。

以前、ネタもとメディアセミナーにご登壇いただいた朝日新聞の記者が、「企業広報は小学6年生までに習う表現や漢字で情報を発信しなさい」とおっしゃっていました。極端なたとえではありますが、いかに読みやすく・わかりやすくすることが重要かということですね。

記者のみなさんもまた、誰が読んでもわかるようにニュースを伝えることを日々心がけていらっしゃいます。だからこそ、情報を第三者に伝える努力をしているかどうかを重視されるのかもしれませんね。

<ネタもとメディアセミナーとは>
ネタもとが毎月開催する、メディアのキーマンに登壇いただくオンラインセミナー。テレビや新聞、雑誌、WEBなど様々なメジャーメディアのプロデューサー・ディレクター・編集長など重要ポストを務めるキーマンが、自社メディアのコンセプトや編集体制のほか、どんなアプローチが有効かなど、ほかでは聞けない有益な情報を教授いただけます。セミナー視聴者には登壇者のご連絡先を共有させていただくので、セミナー後すぐからのアプローチも可能です。

なお、この朝日新聞記者のメディアセミナーにおいては、事前にお預かりしていた、とある企業様のプレスリリースを題材に、「こんな専門用語じゃわからない」「なんでわざわざこんなに難しい言い回しにしちゃうの」など、ビシビシ添削をしていただけました。

後日、プレスリリースをご提供いただいた企業様から

「いままで自分たちのプレスリリースに専門用語が多くわかりにくいとは、正直気づいていませんでした。ただ、今回記者の方からのご指摘で『そこが他の人には伝わらなかったのか・・・!』と、ポイントが分かりました。その視点を活かして新サービスのプレスリリースを書いたところ、初めて業界紙以外のメディアからお問い合わせをいただくことができました!」

と、とても嬉しいお言葉を頂戴しました。

中にいると、自分たちの当たり前が他人にも通じると錯覚してしまいがちです。広報ご担当者様は“第三者視点”を大切に、万人に伝わる情報発信をしていきましょう!

 

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