ネタもとサービスを「漫画」でわかりやすく紹介

未来への投資としてPRを選択

未来への投資としてPRを選択

「広報の自走化」の凄さに気づけず
2年前には即効性を求めPRを見送り。
スタートから1年で多くの成果を実感

既存のビジネスモデルや常識に縛られることなく、新たな仕組みや制度を次々と⽣み出すことや、常に物事の本質を追求し、価値を創出し続けることで、ビジネスとライフスタイル、その両⽅をより豊かに、より楽しくすることを哲学とする、 株式会社キューブアンドカンパニー

「コンサルティング」と「新規事業開発」という異なる性質の事業を同時並⾏的に展開し、ITと戦略を武器に、⾼度なコンサルティング業務で自らの価値を社会に証明し続けています。

今回は、今年2月でネタもと利用歴1年を迎える、株式会社キューブアンドカンパニー 管理部 執行役員/CAO 渡邉貴子様、管理部 小西朋葉様に、現在の広報PR活動状況について詳しくお話をお聞きしました。

管理部 執行役員CAO 渡邉貴子様(左)/管理部 小西朋葉様(右)

ネタもと導入前の経営課題

弊社はコンサルティング会社であり労働集約型ビジネスなので、人が増えることで対応できる案件が増え、結果売上げの拡大につながります。採用活動も継続して力を入れてきましたが、求職者の意思を高めることや志望動機を高めるには「キューブアンドカンパニーがどんな会社か」が伝わることが必要だと感じていました。しかし、無形商材のため分かりやすく伝えることが難しく、そこが課題でした。また今後の事業展開を考えると採用やセールスもスピードを速めなければならないと感じていました(渡邉様)

ネタもと導入前の「広報PR活動」状況

ネタもとを利用する前は、広報体制はなく、私一人で人事やその他、管理系の仕事と同時進行で広報を行っていました。活動内容は、コロナ禍前から1年間、社長をPRしたことや、ホームページでのお知らせ、ホームページをリニューアルしたときに制作でお世話になった方から進めていただいた自社情報を発信できる「note」での情報公開ですが、それ以外はSNSの発信もしていませんでした。

ただ、ホームページやnoteなどのメディアを用意し、発信できる仕組みは作ったのですが、発信する「コンテンツ」を作ることができておらず、何を発信していいのか勘所がまったくなく、定期的に情報を発信することはできていませんでした。

また、世の中で話題になっているテーマを検索したときに、自社の情報にたどり着くことも考えられていなかったので、情報発信したコンテンツに対して、思ったような流入はできていませんでした。

他にはインナーブランディングの目的も含め、社員の紹介もホームページに公開していましたが「アップしました」と社内に知らせることのみでした。できることは取り組んでいましたが、効果を実感できていない状態でした(渡邉様)

広報PR活動を重視するに至った理由

コンサルティング会社としての認知度を拡大させることによって、採用数の増加や案件の引き合いを増やしていきたいと考えていたので、以前から広報には力を入れていかなければいけないと思っていました。現在の課題の解決というよりも、未来への投資、人を増やしていきたい、案件を増やしていきたい、売り上げを拡大していきたいから、その準備として広報に力を入れたい、という考えでした。

弊社はプロダクトをもっていない、コンサルティングという分かりづらい無形商材の事業で、且つ大きな会社ではない上に、守秘義務があるため大手企業の案件を担当してもクライアントの実名を出して実績を表現できないという事情があります。

また、実績をホームページに公開しても「キューブアンドカンパニー」という社名で検索してもらえなければ、実績を知ってもらうことはできません。 そのことから、自社の強みを1つひとつ丁寧に情報発信し、「キューブアンドカンパニーという社名を最近聞くよね」という形にしなければと思っていました。そのためには、自社発信の情報に加え、メディア掲載という方法からも社名を知ってもらうことが重要で、そこに力をいれなければと考えました(渡邉様)

社内では若手メンバーの活発な意見が飛び交う

ネタもとを選んだ理由

何より「広報の自走化」という点に共感したことです。ネタもとの利用は2023年3月からですが、実は2021年に一度お話を聞いたことがあったのですが、2年前にいただいた提案書と現在の提案書では、ネタもとの「広報の自走化」コンセプトは全く変わっていないのですが、当時は「広報の自走化」というコンセプトの凄さに気づけず契約しませんでした。

また、コロナ禍では販管費をシビアに見ていて、サイトへのPV数や掲載される媒体の読者層や発行部数から考え、掲載で受注1件につながるのかなど、1つの発信に対し、マーケティング的な直接的な成果を求めていました。

2021年の当時も「この媒体に自社が出たら」と掲載での効果のみ考えていたので、メディアから「こんな情報があったらエントリーしてほしい」という「リクエスト機能」も、情報を知れることは良いと思いましたが、掲載されるかどうか分からないということを考えると、ピンポイントで出たいところにお金を払って掲載するほうが早いのではないかと思っていました。

しかし、その後は、社長PRやnoteでの発信をする中で、即効性の難しさを感じるようになっていました。

「広報の自走化」の大切さを感じるようになった1つは、「他の人に自社の想いを伝えるより、自社の社員が発信するほうがストレートに伝えられる。想いがある自分たちで伝えなければならない」と思ったことです。

もう1つは、外部にPR活動を依頼すると限りなくコストがかかり続けますし、それであれば、想いを伝えられる社員が情報発信できる状態を作ることが、コスト削減にもなると思いました(渡邉様)

広報PR活動で取り組んだこと・工夫したこと

実は、スタートから3カ月は、今と比較して広報活動の優先順位は高くありませんでした。PRコンサルタントから言われたことを能動的ではなく受動的に対応していました。

3カ月経過したとき期が変わるタイミングで、KPIに「メディアリスト年間150件作り、リクエストを年間100件エントリーする、掲載を年間2件獲得する」ことを決めました。

しかし、なかなか最初の受動的な習慣が抜けずにいたのですが、担当の小西が「このままでは達成できない」と言ってきたことをきっかけに、代表の荒内から「決めた数字を達成するにはどうしたらよいか考えるのだよ」と言われてKPIと向き合いはじめました。

毎週、代表の荒内と私と小西でミーティングを行っていますが、そこで新しい「リクエスト」のトレンドについても話し合います。例えば「SDGs」のテーマが入ってきたら、「うちのSDGsは何か」ということを考えたり、コーポレート情報の中で出せるものはないかを小西が考え、情報を集めたりしました。

年間100件にエントリーするには、月に8~9件エントリーしなければならず、最初の遅れを取り戻すためにも月に13件はエントリーする月もあったため、キーワードやトレンドに対して新しい情報を発掘していきました。

連載コーナーがある「リクエスト」に関してはペースや傾向を分析し、「今月は何件エントリーできそう」など予測を立てて対応しました。

さらに「リクエスト」でまとめたコンテンツを活用し、他の「リクエスト」にエントリーしていき、最初は情報のストックから始まりましたが、ある程度溜まってくると一気にエントリー数を増やすことができました(渡邉様)

代表取締役社長 荒内慎孝斗様も週1回の広報ミーティングに参加

「メディアとの接点」における成果

以前は、メディアとのつながりも全くありませんでした。現在はメディアリスト150件の目標に対して、101件まで増やすことができています。

次のフェーズにはなりますが、私たちが目指す自走化は、自社メディアリストの中でも直接情報提供しコミュニケーションが取れるメディアとの関係を構築できている状態にすることです。3カ年の計画を立てており、1年目の現在は情報収集し、社内にある情報をアウトプットするフェーズですが、3年後にはコミュニケーションが取れる自社メディアリスト数をを30件まで到達したいと思っています。現在は、自社メディアリストはが10件目標に対して1~2件くらいなので、そこを増やしていくことに注力し始めています。

メディアと直接コミュニケーションが取れる「メディア交流会」は、2~3分という短い時間の中で、自分たちをどう語るか、そのメディアが求めている情報は何か、求めている情報に対して瞬時に判断して伝えなければならないため、どの事業をどう伝えるかなど、PRコンサルタントにかなり指導してもらいました。情報が構造化されていないと話の引き出しから出てこないため、そこはとても準備しましたし、まとめることができました。

また、自分たちでが想定していないところに、メディアに興味を持っていただいたことがありました。メディア交流会の場では、そこまで興味がないのかなと思うコメントだったのですが、後日連絡をしたところ、詳しく話を聞きたいということもあり、交流したからこそ知ることができたメディアの特性の1つでした(渡邉様)

「PRのノウハウ」における成果

私は「経営者交流会」にも参加したのですが、「自社のPRタイム」があり、20秒という短い時間の中で伝える「定型文」は説明できても、参加される方に合わせてのポイントは考えていませんでした。メディア交流会のときと同じく、瞬時に判断して情報を出せるようにしておかなければならないと感じ、これが広報の力なのかなとも感じることができました。

また、技術面になりますが、PRコンサルタントからのアドバイスで意識できるようになったのは報道資料やリクエスト等、メディアに情報提供するときに「数字で表すこと」「タイトルにインパクトがあるものをもってくる」という点です(渡邉様)

「リクエスト」に関しては、メディアに興味を持ってもらうための写真の撮り方と、情報をまとめるためのインタビューのやり方を学びました。インタビューはPRコンサルタントのインタビューに同席し、それを参考に今は自分でインタビューしています。

「リクエスト」の本数のKPIがあるので、最初は本数をクリアするためにまとめた情報を引用してエントリーすることが中心でしたが、今は媒体に合わせたタイトルにするなど表現を工夫できるようになり、毎月平均10本のエントリー件数をクリアしています。

またオウンドメディアがテーマの特別講座を受けて、過去のリクエストや ”ネタたね”のコーナー用にまとめた情報をnoteでも配信するようになり、コンテンツを活用できるようになりました(小西様)

「ヒト(広報担当)育成」における成果

「リクエスト」のエントリーも最初は「あまり条件にマッチするものがない」と思っていた中でKPIを100件エントリーと設定したので「もう出せません」という状態でした。

しかし、トレンド分析をする中で、例えば「健康経営」というキーワードが出てきたときに、荒内や渡邉と「トレンドに合わせて、会社の制度を作れないか」という話し合いもできるようになりました。今は「リクエスト」を通じて、経営と広報で会社作りをしていると感じています。

また、広報活動するようになって、より会社のことを知るようになりました。事業はもちろんのこと、社員のことも、どのようなバックボーンで何が得意かを知らなければエントリーできるか判断できないからです。また採用にも関わっているので、メディア交流会などで会社のことをどう伝えるかをまとめたことで、新卒の人にも話すことができるようになっています(小西様)

弊社ではインナーブランディングを目的にハロウィンパーティーを毎年開催していましたが、広報活動を行うなかで「これをPRしても面白いのではないか」と考えるようになり、「今後リクエストで合うテーマが来たらエントリーしよう」など、社外への広報の視点で考えることが増えました。

また、小西から「健康経営」のキーワードを聞いて、社内の部活動や置き型社食サービスなど、既に活動していることや導入していることも当初は広報PRの目的ではなかったのですが、あらためてPRのネタにならないかと考えるようになりました。

広報の自走化に向けては、自社メディアリスト数の増加と、コンテンツの増強が必要と考えています。現在はそこに向けて情報発信を継続して取り組む時期だと思っていますが、やり方、進め方など感覚をつかみ始めているところまできています。

そして、広報活動を通じて小西がKPIを必達する力も成長したと思います。スタート当初は「これはこの情報で出せそうじゃないですか?」と言ってくるだけでしたが、最近では自らネタを見つけて、具体的にエントリーの内容を考え、エントリー完了まで進めて報告をしてくるようになっています。

100本という高い目標に対して、今までまとめてきた情報を工夫して新しい「リクエスト」にエントリーするなど自ら模索し能動的に動くようになり、それを繰り返すことでスキルアップできていると思います。最初は私も「リクエスト」に関与していましたが、今は小西に任せることができています。

活動の変化を定期的に診断してもらえる「PR活動診断」では、広報活動をほとんど行っていなかったときは13.5点でしたが、主に広報基礎力、情報発信力、社内広報力がアップし、8カ月で36.5点までアップしています(渡邉様)

毎年開催しているハロウィンパーティーでの一枚

掲載されるために工夫したこと

最近、工夫しているのは、写真です。その媒体で掲載されている記事を参考に選ぶようにしています。また、雑誌で人物を紹介する「リクエスト」で、PRコンサルタントから「このリクエストは写真が重要」と教えてもらい、エントリーする社員にもその媒体を見せて、どのような写真を提供するか、服装まで事前に打ち合わせして決めています(小西様)

掲載になった寄稿に関しては、社内制度をテーマにしていたのですが、最初は書いてみると、全然文字数が足りませんでした。1人で向き合って書くと視野が狭くなるからだと思います。PRコンサルタントに相談したところ、関わる登場人物のそれぞれの視点から書いてみては、というアドバイスをもらったので、会社視点、経営視点、従業員視点で情報をまとめることができ、全体の情報をより深く伝えることができました。

AERAの「リクエスト」は、夫婦で登場するコーナーでしたが、自身のことをエントリーしたので、自分のことを自分で書くことに難しさがありました。自分のことは身の丈か身の丈以下で書いてしまっていましたが、PRコンサルタントのアドバイスもあり、タイトルのインパクトを意識して客観的にポイントを際立たせるようにしました。

今回、自分のことを伝える体験をしたことで、他の人がインタビューで自分のことを話す難しさを知ることができたので、インタビューする側がどう情報を引き出すかのコツをつかむことができました(渡邉様)

どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか

特に、無形商材の会社や広報を自走化に着眼されている企業に紹介したいと思います。私たちがネタもとさんとご一緒させていただいて一番良かったことは「広報の自走化」に取り組むきっかけになったことです。

また、混同している方も多い「広報と広告の違い」を整理できて、そのプロセスを知ることができることです。

弊社も最初に広告と広報の違いがクリーンになったことは大きかったです。プロダクトをもっていないので、ターゲットをセグメントし広告を出すことは難しく、広報で継続して情報を出していくことが認知を獲得する上で有効だと思いました。

今までは、広告も広報もターゲットに直接リーチすることを考えていましたが、広告と広報の違いを知ることで、ターゲットに伝えるまでのプロセスが明確になっています(渡邉様)

今後のさらなる目標

弊社が立ち上がった理由には、新規事業を創出していきたいという想いがあります。キューブアンドカンパニーが生み出す事業で消費者が心まで潤うという世界を作りたいと考えています。

現在の女性向けアパレルECサイト「apiapi Collection(アピアピ・コレクション)」、⾼級飲⾷特化型のフードデリバリー代行サービス「BUTLER TOKYO」などがありますが、今後も多くの新規事業を創出していきます。

また「社会環境の変化によってコンサルの価値が変化しても、ベーススキルが高い最強のコンサル集団でありたい」と考え、当社は創業時よりパーソナリティ・コミュニケーション・ソリューションの3つのスキルを磨く社員教育をはじめ、従業員一人ひとりが心身ともに健康でイキイキと働ける社内環境の整備に積極的に取り組んでいます。

今後もこの社員教育に力を入れ、ベーススキルを高め「最強のコンサル集団」を形成し、ウェルビーイングな組織・職場の風土づくりを推進していきます(渡邉様)

お昼になると社員が集まる休憩室「キューブラウンジ」

2年前のコロナ禍では、マーケティングのような即効性のある成果を求めたことから、「広報の自走化」の重要性に気づけずネタもとの提案を見送ったと語ってくださった渡邉様。その結果、思うような成果が得られなかったことや、「他の人に自社の想いを伝えるより、自社の社員が発信するほうがストレートに伝えられる。想いがある自分たちで伝えなければならない」と思い至り、広報PR活動に取り組み始めて丸1年。

3カ年計画で「広報の自走化」を実現するために着実に1歩1歩、メディアとの関係構築、PRノウハウの習得、体制づくりを前進させていることが、今回のインタビューから伝わってきたのではないでしょうか。

これまでにまだ一度も広報PR活動に力を入れて取り組んだことがないという企業様は、ぜひ参考にしてみてください。

お忙しい中、快く取材にご協力いただきました渡邉様、小西様、本当にありがとうございました。

参考:株式会社キューブアンドカンパニー 様 正社員 70名( 2024年1月現在)


メディア露出成功事例カテゴリの最新記事