ネタもとサービスを「漫画」でわかりやすく紹介

経営戦略と広報戦略は一心同体

経営戦略と広報戦略は一心同体

広報PR活動に取り組んだことで
自社に足りないものが見え、
新たな経営課題を発見できたことが大きな学び

障がい者アート配信サービス「ParaCanvas」や、デジタルサイネージ「WiCanvas」の販売等を手がける、 株式会社ウィンドベル

同社の代表取締役である常住 和弘氏が、企業の中にいるかぎり、所属する企業の利益を上げることが正しいとされることに疑問を持ち「お客様にとって正しいことを提供する」ことを理念に2001年12月に設立。

その後、事業の幅を広げて行く中で「世の中にとって正しいことを提供する」という理念を新たに加え、これまで培った技術やノウハウを活かし、” 見えるSDGs 障がい者アート配信サービス「ParaCanvas(パラキャンバス)」” を開発、2021年4月1日より運営を開始しました。

今回は、今まで広報活動を一切行ってこなかった同社が、なぜ広報PR活動に力を入れることになったのか。ネタもとを導入し、この5カ月間広報PR活動に取り組んだ結果、どのような成果を得られたのか。代表取締役 常住 和弘 様にお話をお聞きしました。

代表取締役 常住 和弘 様

当時の経営課題や悩み

当社はグラフィックを使用してビジュアル・マーチャンダイジング・店舗デザインをサポートする会社として2001年にスタートしました。

クライアントは大手アパレル・化粧品メーカーで、業界内でも最高峰を求められる仕事に従事させてもらうことができ、順調に仕事を広げていました。

しかし、時代は変化し、アパレル産業が曲がり角の時代に入ると同時に、業績も下がりはじめたんです。

それにより「業態を変えざるを得ない」と考え、2018年からデジタルサイネージの事業に力を入れはじめ、2022年より、以前から気になっていた「障がい者アート」をデジタルサイネージで配信するサービス「ParaCanvas(パラキャンバス)」を開始しました。

「ParaCanvas」は、アートによる障がい者の就労を実現し、自立を目指す社会的な活動でもあるので、広告ではなく、「広報活動」が必要だと感じていました。

しかし、これまで全く広報活動を行っていなかったため、何をしたらよいのか、ノウハウがない状態でした。

「ネタもと」導入前の広報PR活動状況

ネタもとを利用する前は、一切、広報活動を行っていなかったんです。

もともとの店舗デザインの事業は、クライアントも限定される業界なので広報活動を行うという考えもなく、もちろんプレスリリースも作成したことがありませんでした。

また、当社は社長の私ともう1名の取締役と2人のみなので、広報はもちろん、営業から、極端に言うとオフィスの掃除まで2人で行っています。

スタート時に2人で「とにかく集中してできることは全てやろう」と、自ら広報のスキルを得ようと決めて実行しました。

広報PRに力を入れた理由

「ParaCanvas」は、企業のSDGsの取り組みの一環やブランディングとしての導入を提案しており、その提案をお客様にするのであれば、まずは自社で広報活動ができていなければいけないと思いました。

自社が何も発信していない状況では、お客様にも「この活動を広く発信してください」とは言えないからです。

「広告」は、商材について伝えることができますが、自社が一方的に言っていることです。その一方「広報」は、記事となり第三者の話で伝わることが多いため、自社だけで言っているわけでなく信頼性が違うと思いました。

そして何より、新聞や雑誌は記事を読むために購入しているため、広告は見ずに飛ばし読みすることが多いと感じていたので、広報活動に取り組みたいと考えました。

アルファクラブ 武蔵野株式会社本社入口に飾られている「ParaCanvas」

「ネタもと」を選んだ理由

広報活動を始めたいと思っていたタイミングで「ネタもと」のことを知りました。

当時、広報活動は必要と思っていても、広報活動は未経験で何をどう進めれば良いか全く分からない状態でした。

ネタもとから提案を受けた際、「PRコンサルタント」が情報発信のノウハウを教えてくれるプランがあると聞き、「広報のノウハウを教えてもらいながら活動できるのであれば、未経験でもスタートできる」という安心感があったことが、一番の理由です。

そのため当社では、最初の数カ月間は「PRコンサルタント」のサポートが付いている「ネタもとPRベーシック強化プラン」の導入を決めました。

広報PR活動で取り組んだこと・工夫したこと

まずは、最初の3カ月間は集中してプログラムを活用し、やれることは全てやろうと決めました。

最初の壁は「短い時間で何をどう伝えるか」でした。

ネタもと主催の「メディア交流会」では、3分で自社のことをメディアに伝えなければならず、その短時間で伝えることはとても難しいわけです。

「ParaCanvas」は1時間半あってもしゃべり続けられるくらいの内容なので、最初は薄いことしか伝えられませんでした。

そこで「全てを伝えることは難しい。大切なのは興味をひくこと」と考え、商材・サービスの多くの特徴の中から、ポイントを1つに絞り「それすごいですね、面白いですね」など、もっと聞きたいと思っていただけるよう工夫しました。

コツを掴めてきたときに、ふと感じたのはメディアに限らず、営業活動においても説明する時間が10分しかないことがあり、広報活動で得た「強みや特徴を簡潔に伝える」というスキルは営業にも活きています。

メディアとの接点における成果

それまで広報活動はやってこなかったので、メディアとの接点は全くなく、ネタもと導入時は情報を届ける先も分かりませんでした。

そこで、まずはネタもとのプログラムの「メディア交流会」への参加、「経営者講座」への参加、「メディアセミナー」の視聴と、全てのプログラムを活用しました。

現在、ネタもとのプログラムを活用して5カ月になりますが、「メディア交流会」を中心に、80媒体を超える自社メディアリストを得ることができました。

「メディア交流会」では、当日は交流できなかった媒体の方に後日メールをお送りしたことで取材オファーをいただき、そこから掲載につながっています。

メディアから届く「リクエスト」にエントリーした件数を合わせると、現在3媒体の取材を受け、2媒体は掲載、もう1媒体は今後掲載予定になっています。

PRのノウハウにおける成果

最初の3カ月間、集中してできることは全てやってきましたが、一番は「自社の足りないものが見えてきて、新たな経営課題を発見できた」ことが大きな学びとなりました。

大企業でないため、発信できる情報の数には限りがあります。

最初に集中して「メディア交流会」「経営者講座」など、直接メディアの方との交流できるプログラムを活用し、情報発信ではネタ作りやプレスリリースの書き方のアドバイスもらい情報をまとめたことで、今後自社にどのようなネタが必要か、そのネタを作るにはどのような事業活動を行うとよいかが見えてきました。

また、ネタもとの会員専用プラットフォーム内の「企業探訪」のテーマである「こんな会社」「社長ストーリー」を公開するために情報をまとめたことで、自社の伝え方が大きく進化しました。

今まで自分の会社のことを文章にする機会はなかったので、情報の整理をしたことも大きかったですが、さらにメディアに伝えるために「何が他と違うポイントなのか」「なぜ今この事業を行っているのか」など、自社の強みをどう表現するかが分かり、短時間で強みを伝えられるようになりました。

初めて参加した「経営者講座」では、千葉テレビの方のお話しを聞いたのですが、「メディアというのは公。公に認めれることが大切」という話がとても印象的でした。

1つずつ丁寧に情報を発信し、注目いただいたメディアに紹介されることが増えることで、自社の情報がどんどん「公」になると感じています。

その「公」になった情報は事業活動の信頼につながり、そこから新たな実績へとつながるため、広報活動は決して短期では成し得ない、短期のスパンで何とかしようと思うことは不可能な活動だと実感しました。

アニスピホールディングス株式会社に飾られている「ParaCanvas」

ヒト(広報担当)育成における成果

代表の私自らが広報担当のため、経営者としての視点になりますが、まず広報活動の戦略を考えられるようになりました。

最初に基本的なプレスリリースの作成、「企業探訪」のテーマをまとめて実際に情報発信をはじめたことで、今は難しくても、今後は自社がどのような情報を出すことがよいか、そのために事業として何を強化したらよいかが明確になっています。

現在は、メディアからの「リクエスト」に対し、自社が出せる情報をメディアに逃さず情報提供することを続けながら、今後のネタを作れるよう事業の実績を作ることに注力しています。

その実績を持って、再度、情報発信を強化する計画を立てているところです。

また、スキルアップではないかもしれませんが、広報活動は営業活動と同じだということを実感しました。

「経営戦略」と「広報戦略」は切り離して考えることはできず、今後もボーダレスに考え取り組んでいけば、先が見えてくると実感しています。

掲載された主な媒体名

※ネタもと導入から5カ月間で掲載された媒体
・Wedge
・HUB沖縄
・朝日新聞(埼玉版) など

掲載されるために工夫したこと

プレスリリースも、直接メディアに自社のことを伝える際には物を売り込むのではなく、記事を書きたいと思ってもらえるように伝え方を工夫しました。

それと、社内の人数が少なく対応できる時間にも限りがありますが、リクエストは締切があるからこそ対応できたと思います。締切がないと後回しにしがちですが、エントリーできるリクエストは逃さないと決め、締切だけは意識して対応するようにしました。

事業自体がスタートしたばかりで実績もこれからだったため、商材よりも、人に対して興味を持ってもらえるようにしました。

メディアからの「リクエスト」には、「経営者インタビュー」など人にフォーカスする内容があります。人を中心に伝えながらも、そのストーリーには必ず商材の話も出てきますので、その結果、事業のことも伝えられたと思います。

どのような企業に「ネタもと」を勧めたいか

少しでも会社、商材をお客様に知ってもらいたいという会社はPR活動を行ったほうが良いと思います。

広報は記事を通じて第三者の言葉で伝わり、まさに「公」になると感じています。

実際に、Wedgeを見た方が「今後、自分のクライアントに紹介したい」とオフィスに訪ねて来られました。確実に社会に伝わっていると実感した出来事でした。

成功する秘訣は、ネタもとプログラムに沿って、まず活動してみて、その後にそれを自社でどう生かすかを考えることだと思います。

「経営者講座」や「メディアセミナー」などでは、成功事例も知ることができますが、会社の状況や立場も違います。

まずはインプットしないと整理ができないので、徹底してインプットをしたら、その後は「自社であれば、どうできるか」を考えることが大切だと思います。

最初は何から手をつけてよいか分かりませんでしたが、プログラムに沿って活動してきたら見えてきたので、ネタもとサイトの各プログラムは、ぜひ活用してほしいですね。

今後のさらなる目標

私はもとよりアートに関わりたいと思っていました。中でも障がい者の方が絵を描くことを仕事にしてもらえたら自立支援にもつながるため、現在の事業を通じて「ParaCanvas、障害者アート」を街中で見かけるような、アートであふれた街を増やしたいと思っています。

また、最近では積極的に教育関係に提案を進めています。そこには若い時からアートに触れる人を増やし、障がい者の方の活動も知ってほしいという思いがあります。

私は、年齢を重ねたことで、社会に役に立つこと、人のチカラになることをちゃんとビジネスにしたいと考えるようになり、今は新しいビジネスにもチャレンジしています。

広報PR活動は全くの未経験であった常住代表ですが、ネタもとを導入からわずか5カ月の間に「PRの本質が何であるか」を体得し、広報PRの成功のカギとなる「3種の神器」を手に入れられたようです。

お忙しい中、快く取材にご協力いただきました、常住代表様、本当にありがとうございました。

参考:株式会社ウィンドベル様 社員2名 (2022年10月現在)


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