こんにちは。株式会社ネタもと 広報プロデュース部です。
現在、広報プロデュース部は10年以上広報PRの仕事をしてきた、株式会社ネタもとと、パートナーのPRコンサルタント、約25人のメンバーで構成しています。本コンテンツでは、会社のファンづくりに欠かせない「コーポレートPＲ」の情報発信のコツをお伝えします。
今回のテーマは「社長の経営ストーリーをまとめる」です。
コーポレートPRでは企業価値やブランド価値などを伝えていきますが、SDGsやESGなどの企業活動を通じて伝えるだけでなく「なぜ、この会社を経営しているのか」という社長の思いを伝えることも重要です。
しかし、多くの企業で「まとめた資料がない」と言われるのが社長の経営ストーリーです。創業社長であれば「なぜこの会社を作ったのか」、事業承継した社長であれば「どのような経緯で、どのような思いで社長になったか」など、社長就任というエピソード1つにも会社の魅力が伝わるストーリーがあります。
また、広報活動を行う中で、経営者のメッセージの発信は社外だけでなく社内にも重要なメッセージとなります。
あらためて社長にインタビュー。実は知らないストーリーがあることも
社長に経営者になる前から現在に至るまでのお話しをお聞きすると、同席された社員の方から「知らないことがあった」という声を聞くことも少なくありません。
社長も「創業メンバーは知っているけど、その後入社した社員にはここまで詳しい話をしていないかもしれない」と言われ、同時に「伝えていかないといけない」と言われます。
「今さら聞くのも・・・」と思うこともあるかもしれませんが、情報発信が増えると「社長にインタビューをしたい」というメディアも増えます。インタビュー取材を獲得するためにも、インタビューの事前準備のためにも、あらためて社長の経営者ストーリーがまとまった資料を作成することをおススメします。
また、一度作成しておくと、定期的に更新するだけで長く活用できる資料になります。
ポイント1 経営のストーリーが伝わるように
社長にインタビューをする際の主な質問項目は以下の4点になります。
・起業（事業承継）のきっかけ
・乗り越えた困難、ターニングポイント
・成功の秘訣
・今後の展望
起業（事業承継）のきっかけには、経営者の「なぜこの会社を作ったか、継ごうと思ったか」という会社への思いが伝わるエピソードがあります。
乗り越えた困難と成功の秘訣はセットであり「困難からどのような工夫を行い今があるのか」その経営ストーリーを通じて経営者の魅力、会社の魅力が伝わるポイントがあります。
また、同じくセットになる内容が「今後の展望」です。経営者としてどのような将来を描いているのか、そのビジョンを記載することも重要です。
経営者の中には、常に前を向き、スピード速く事業を行っているため、高い壁を乗り越えていても「困難だったと思っていない」と言われる方がいらっしゃいます。
もちろん「ずっと順調だった」では、ストーリーとしては興味を引きにくくなります。「困難だったことは思いだせない」と言われた場合は以下の内容を質問してみてはいかがでしょうか。
・こだわって工夫したこと
・どんなときでも一貫してやり続けたこと
・ターニングポイントになった出来事
「困難なことがなかった」ということは、困難になる前に察知し、工夫されたということでもあり、その点を深掘りします。
すると、「そう言えば…」とエピソードを話される社長もいらっしゃいますのでおススメです。
ポイント2 社長の人柄、魅力も伝える
経営者としてのストーリーと同じく、「この社長にインタビューしたい」と思われるポイントは、人としての魅力を伝えることです。経営者がどのようなプライベートを過ごしているか、昔と今のギャップ、意外な趣味や特技など、人としての魅力、自社の社長ならではの魅力を引き出すことも大切です。
このようにまとめた仕事以外の内容も、経営者ストーリーの資料に記載しておくと、取材時に話題が広がることもあります。
ポイント3 写真は定期的に撮影しておく
社長の経営ストーリーをまとめた資料は写真も大切です。
オンラインでの取材も増えたこともあり、取材時に撮影をしないで「写真があれば提供ください」と依頼されることがあります。
写真は正面のバストアップに加えて、インタビューを受けているイメージカットを左右それぞれからのアングルで撮影します。カジュアルスタイルの会社も増え、通常はスーツでない場合もありますが、社長はスーツ姿の写真も撮影されていると、媒体に合わせて提供する写真を選ぶことができます。
また、正面、左右カットの3点、スーツ等に加えて、会社のロゴが写った写真もおススメです。
